映画

デイ・アフター・トゥモロー・ウォー

各国のファンタスティック映画祭で注目されたディストピアＳＦ。超越的存在に支配が委ねられた未来を舞台に、巨大な壁に囲まれた都市で自由を奪われた人々の反乱を描く。

グアテマラ製作によるSFアクション。軍事クーデターによる独裁政権や長く続いた内乱などの同国の歴史を反映するように、超越的存在“眼（ジ・アイ）”が支配するディストピア世界が描かれる。ジ・アイが価値があると認めた人間が豊かな北米に暮らす一方、価値なしとされた人間は南米の巨大な壁に囲まれた都市に閉じ込められる世界。この都市を舞台に、壁の向こうに逃れようとする人々の戦いが繰り広げられる。自由を求めながら、徹底した管理と監視に阻まれる絶望感が重苦しい、社会派テーマを含んだSFとなった。