ベースもドラムもないステージで2人が創り上げるアコースティックな響き。長らくファンを惹きつけてきた音楽の潮流がここにある。
チック・コリアはソロピアノ、デュオ、トリオ、エレクトリックなフュージョンバンドなど実にさまざまなスタイルでジャズをクリエイトしてきたが、中でも多くのファンを魅了したのがヴィブラフォンの名手ゲイリー・バートンとのデュオだろう。ミュンヘンのジャズフェスティバルで行なわれたチックとゲイリーによるジャムセッションを観たECMレコードの若き主宰者が楽屋に駆け付け、レコーディングを熱望したことから実現した1973年のアルバム『クリスタル・サイレンス』を皮切りに、両者は何枚ものデュオアルバムを残している。そんな彼らが1997年にドイツのミュンヘン・サマー・ピアノ・フェスティバルで行なったライブをお届けする。時に競い合うように高速パッセージを繰り出し、音で会話するようにフレーズを交わし合う2人。静かな中に恐ろしいほどの緊張感と繊細な叙情がみなぎる、このデュオならではの名演を!
収録日・収録場所
- 1997年/ドイツ・ミュンヘン ガスタイク フィルハーモニー
楽曲情報
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Love Castle
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Native Sense
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Duende
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No Mystery
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Bagatelle #6
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Postscript
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Bagatelle #2
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Four In One
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Tango '92
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Rhumbata
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Bud Powell
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La Fiesta
出演
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チック・コリア
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ゲイリー・バートン