映画

ハッピーアワー

「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督が２０１５年に発表した、異例の群像劇。第６８回ロカルノ国際映画祭で最優秀女優賞を獲得するなど、国内外で数々の賞を受賞した。

「ドライブ・マイ・カー」「悪は存在しない」の濱口監督はそれらに先立つ2013～14年、神戸で演技のワークショップを開催。それに参加した、それまで演技経験のなかった30代後半の女性4人とともに、彼女たちが家庭や仕事を通して次第に変わりゆく姿を、カメラを通して映画に描く試みに挑み、かくして上映時間が5時間を超えるこの異例の群像劇が2年がかりで誕生。等身大のヒロインを演じた4人が第68回ロカルノ国際映画祭でそろって最優秀女優賞を受賞するなど、国内外で数々の賞に輝き、絶賛を博した。