映画

羊と鋼の森

山﨑賢人がピアノの調律師の青年を演じた音楽青春ドラマ。高校時代にピアノの音に魅せられた青年が、ピアノと真摯に向き合う調律師として成長していく姿を描く。

第13回本屋大賞を受賞した宮下奈都の小説を「雪の華」の橋本光二郎監督が映画化。ピアノの音が作り出す森の中で調律師として試練に耐えながらも一人前になっていく主人公を山﨑が好演し、調律師としてのリアルなたたずまいを表現。実生活でも姉妹の上白石萌音と上白石萌歌が姉妹役を演じ、姉妹ならではの息の合ったところを見せる。外村を厳しくも優しい目で見守る役回りの三浦友和や、鈴木亮平、堀内敬子、光石研の安定感ある演技も見もの。さらに、随所に登場する北海道の風景やクラシック音楽の使い方も巧みだ。