映画

アナザー・カントリー

若き日のＲ・エヴェレットやＣ・ファースが息詰まる競演を見せ、第３７回カンヌ国際映画祭で芸術貢献賞に輝き、日本では英国美青年ブームの火付け役の一端を担った衝撃作。

英国で実際に起きたスパイ事件に基づくJ・ミッチェル原作の同名舞台劇を、オリジナルの舞台版と同様、エヴェレットの主演で映画化。1930年代の英国の名門パブリック・スクールで青春時代を送った同性愛者の主人公が、異端者排除の抑圧的体制に出世の道を阻まれ、ついにはスパイへと転じるさまを息詰まるタッチで描写。その後、実際にゲイとしてカミングアウトするエヴェレットや、再演の舞台版では彼に代わって主役を務めたファースらが、端正かつ苦悩に満ちた好演を披露し、一躍注目を浴びることとなった。