映画

甘い生活

Ｆ・フェリーニ監督がＭ・マストロヤンニと初めてコンビを組んで甘い生活に酔いしれる現代人の倦怠と虚無感を鮮烈に描き、数多くの映画賞に輝いた、映画史上屈指の傑作。

奇跡の経済成長を遂げた当時のローマを舞台に、＜甘い生活＞に酔いしれる上流階級の人々の倦怠と退廃に満ちたお祭り騒ぎを華麗なタッチで描くと同時に、うたげが果てた後のむなしい寂寥感も痛切に描写。本作以後も数々のフェリーニ映画で主演を務めるマストロヤンニが、狂言回し的なゴシップ記者を演じるほか、A・エクバーグがその魅力と存在感を存分に披露。第13回カンヌ国際映画祭パルムドール、第34回アカデミー賞のモノクロ衣装デザイン賞ほか幾多の映画賞に輝き、巨匠フェリーニの名声を不動のものにした。