映画

エグザイル／絆

“彼らこそ、最高だった。”香港の鬼才Ｊ・トー監督がギャング５人組の絆を独自のタッチで描写。“男泣きの美学”をたたきつけたと絶賛されたアウトローアクションの秀作。

1980年代から香港で多数の作品を手がけてきた鬼才トー監督による会心の一打。監督が1999年に放った「ザ・ミッション　非情の掟」の延長を思わせる作品世界ながら、同作品を見ていなくても楽しめる。拳銃を隠し持った男たちがマカオの裏路地に少しずつ集まってくる緊迫した導入部に始まり、二転三転する展開の中、気が付けば男たちをつなぐ“絆”の強さとそのロマンに見る者は心酔させられていく。スタイリッシュな映像も魅力的。日本でもキネマ旬報の外国映画ベスト・テン第8位など好評をもって迎えられた。