映画

ソフィーの選択

主人公役をＭ・ストリープが圧巻の名演技で演じ切り、第５５回アカデミー主演女優賞を受賞。Ｗ・スタイロンの同名小説をもとに、つらい過去を背負って生きる女性を描いた。

スタイロンによる同名ベストセラー小説を、「大統領の陰謀」「推定無罪」の社会派A・J・パクラ監督が、重厚なタッチで映画化。第2次世界大戦中、ナチスのアウシュビッツ強制収容所で過酷な生活を生き延びた過去を持つ主人公役を、ストリープが深い悲哀をにじませながら鮮やかに熱演。3年前の第52回アカデミー賞で「クレイマー、クレイマー」によってアカデミー賞の助演女優賞を受賞したのに続き、本作では念願となる同賞の主演女優賞に輝き、実力派女優の名声と地位を不動のものとした。