映画

眺めのいい部屋

２０世紀初頭、英国の良家の令嬢が、旅先で出会った青年と運命の恋に落ちる様子を、華麗な音楽と映像美で格調高く描写。Ｊ・アイヴォリー監督が手掛けた文芸ラブロマンス。

「日の名残り」などで不動の地位と名声を確立したJ・アイヴォリー監督が、E・M・フォースターの名作小説を映画化、その端正な映像美を存分に発揮した文芸ラブロマンス。第59回アカデミー賞で脚色賞・美術賞など3賞に輝いたほか、数々の映画賞を受賞した秀作だ。後にそれぞれ演技派俳優として認められるH・ボナム＝カーター、J・サンズ、D・デイ＝ルイスらのまばゆいばかりにフレッシュでみずみずしい競演に加え、キリ・テ・カナワのとろけるようなオペラの歌声など、全編魅力満載の名品だ。