映画

明日に向かって笑え！

金融危機に陥った２００１年のアルゼンチンを舞台に、町の活性化のため集めた資金を騙し取られた主人公らの復讐劇を描く。コミカルでスリリングな痛快クライムコメディ。

第82回アカデミー賞外国語映画賞受賞作に輝いた「瞳の奥の秘密」で原作と脚本（共同）を手掛けたE・サチェリが、同作に主演したR・ダリンと再び組んで、こちらでも原作に加え、S・ボレンステイン監督との共同脚本を務めたクライムコメディ。金融危機による預金封鎖で、町中の人々から出資してもらった大切な資金を奪われてしまった主人公たちが、悪徳弁護士の隠し金庫襲撃をくわだてる。堅牢なセキュリティーを破るための主人公と仇の弁護士との駆け引きが、真剣なのにどこか笑いを誘う痛快な復讐劇となった。