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野村万作をはじめ、野村万之介、野村萬斎、石田幸雄らによって行なわれた狂言公演。狂言の持つ現代性、演劇性を打ち出す3作品を披露した舞台。
2004年に「狂言劇場」シリーズ第1弾として、野村万作一門によって行なわれた公演。野村家狂言を代表する舞囃子「三番叟(さんばそう)」では、能の「翁」という儀礼曲の中で演じる日本芸能の神髄と言うべき舞を野村萬斎が披露する。
続いての「鎌腹(かまばら)」は、無目的な行為の繰り返しで、人間の愚かしさと不条理さを感じさせる演目。怠けて仕事をしない夫・太郎(野村萬斎)は、妻(高野和憲)から責められ追い回されていた。妻に侮辱された当て付けに、太郎は自分の腹を切って死のうとするが、臆して何度も切り損なってしまう。
「川上(かわかみ)」では、吉野の里に住む盲目の夫(野村万作)が川上という地の地蔵に参籠し、目が開くようにと願っていた。すると念願叶って目が開き夫は大喜びするが、地蔵のお告げには「連れ添う妻とは離別せよ」という条件があった。日本の戯曲ベスト3に挙げられたことがある名作を、万作が叙情に満ちた演技で披露する。演目
- 三番叟(さんばそう)、鎌腹(かまばら)、川上(かわかみ)
収録日・収録場所
- 2004年/東京 世田谷パブリックシアター
【三番叟(さんばそう)】
出演
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三番叟野村萬斎
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千歳深田博治
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笛一噌隆之(※噌は「口に曽」)
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小鼓頭取大倉源次郎
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脇鼓古賀裕己
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脇鼓吉阪一郎
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大鼓亀井広忠
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後見野村良乍
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後見竹山悠樹
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地謡野村万之介
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地謡月崎晴夫
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地謡破石晋照
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地謡時田光洋
【鎌腹(かまばら)】
出演
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太郎野村萬斎
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妻高野和憲
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仲裁人野村万之介
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後見月崎晴夫
【川上(かわかみ)】
出演
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盲目の夫野村万作
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妻石田幸雄
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後見月崎晴夫
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