小津安二郎監督の「晩春」の姉妹編ともいうべき名作。原節子が扮するヒロインの結婚話をめぐって周囲が気をもむ様子を、本作はより多彩な人間関係の中で軽妙洒脱に描いた。
北鎌倉に住む間宮家は、当主の周吉とその妻・しげの老夫婦、病院勤めの長男・康一夫婦とその2人の子ども、そして丸の内のオフィスに勤める娘・紀子の3世代同居家族。一家の目下の最大の懸案事項は、28歳でいまだに独身の紀子の結婚問題。そこへ彼女の会社の専務・佐竹から、紀子に縁談が持ちこまれ、兄の康一たちも今度こそはと期待を抱くのだが、そんな周囲の思惑をよそに紀子はというと……。作品データ
- 制作年/1951
- 制作国/日本
- ジャンル/ドラマ