NBA2017-18シーズン展望 王者・ウォリアーズの牙城を崩す可能性のあるチームは現れるのか?

  • 2017/10/17

佐々木クリス

NBAの2017-18シーズンがいよいよ開幕を迎える。昨シーズン、圧倒的な強さで王座奪還を果たしたゴールデンステイト・ウォリアーズ。ウォリアーズ1強とまで言われた昨季を踏まえて、オフに入ると移籍市場が大きく動いた。

ウォリアーズと同じ、ウェスタン・カンファレンスのヒューストン・ロケッツ、オクラホマシティ・サンダーの大型補強に加え、イースタン・カンファレンスではクリーブランド・キャバリアーズとボストン・セルティックスでビッグトレードが行われるなど、『ウォリアーズ包囲網』が着々と進行。

迎え撃つウォリアーズは主軸が残留し、盤石な体制で今季を迎える。果たしてウォリアーズ包囲網はどれほど脅威となるのだろうか。NBAアナリストの佐々木クリス氏が今季の展望を語った。

◆オフの勝ち組はやはりウォリアーズ

オフの勝ち組はどこかと聞かれれば、それはウォリアーズだろう。ステフィン・カリーやケビン・デュラントというスター選手だけでなく、アンドレ・イグダーラやショーン・リビングストンのような、いぶし銀の選手もチームに残すことが出来たのは大きい。

さらに注目すべきは、ベンチ層が厚くなったこと。新たに加入したニック・ヤングは破天荒で、なかなかチームにフィットさせるのが難しい選手と言われていた。しかし、ウォリアーズとなると話は別だ。コートで求められる役割が明確であり、スキルも経験もあるスター選手の中で、無理して自分をアピールする必要はない。自分自身を磨き、成長させてくれる場所を得たといっていいだろう。王者の懐の深さの中で、今季彼は大きく飛躍するに違いない。

同じく新加入のオムリ・カスピは、ドレイモンド・グリーンのような、パワーフォワードもやりながら3ポイントも打てる選手。パス能力は及ばないがいわばミニ・グリーン(笑)。困ったときに切れるカードが多くなったのは確かだ。

主軸が残留し、さらにベンチ層の厚みが増したウォリアーズ。先日発表されたESPNの指標ではシーズン前にも関わらず、ウォリアーズの優勝する可能性が58%とのこと。去年は52%だったことを考えると、この牙城を崩すのは昨季以上に困難だろう。

◆ウェストで最も注目はロケッツ

オフの移籍市場を見るうえで、対ウォリアーズを念頭にチーム分析を行っていくと面白い。ウェスタン・カンファレンスは大型移籍が相次ぎ、ますます混戦が予想される。そんな中、今季の補強で最もウォリアーズとの距離を縮めたのはロケッツだろう。クリス・ポールの獲得は大きい。彼はもっと評価されるべき選手であり、ロケッツに入ったことで彼の輝きは増すだろう。

ジェームス・ハーデンとの共存が大きなカギを握ることは間違いない。しかし、マイナス面は見えてこない。互いに賢い選手なので、それぞれの役割を理解し、補える関係になるだろう。ピック&ロールマジシャンの2人が、相手のディフェンスをどう解体していくのかが、非常に楽しみだ。

ポールがクリッパーズでベンチに下がった時に味わった焦燥感をロケッツで味わうことはないだろう。ポールがベンチに下がれば、ハーデンらしさが際立ち、さらにハーデンが下がれば、ポールのプレーが勢いを増す。そして2人がコート上にたてば、さらに面白い展開が待っている。そう期待せずにはいられない。

佐々木クリス

◆BIG3が脅威となるサンダー

長期契約延長を発表した看板選手ウェストブルックに次ぐオプションとしてポール・ジョージを獲得したサンダーはウェストの4強に戻ってきたといえる。カーメロ・アンソニーはあくまでも3rdオプションが望ましい。対ウォリアーズで考えると、運動能力が高くて、手足の長い選手を揃えることも可能で、特にディフェンダーのアンドレ・ロバーソンとの再契約は大きい。

ポール・ジョージが3番、アンソニーに代えて4番をパトリック・パターソン、センターにスティーブン・アダムズ、この布陣を見ると、どこから攻めようか迷うほど、非常にディフェンス力の高いチームといえる。

特にパターソンはベテランらしい役割を果たしてくれるし、3ポイントが打てる去年いなかったタイプのパワーフォワード。彼がコートを広げてくれることによって、ウェストブルックのドライブや、ポール・ジョージの1on1が生きてくる。彼はBIG3に注目が集まる中、アダムスと共に縁の下の力持ちとして、チームを支えてくれるに違いない。

◆キャブスのキーマンはクラウダー

イースタン・カンファレンスで衝撃的なニュースは、カイリー・アービングのトレードだった。ただ、キャブスにとってはアイザイア・トーマス以上に、ジェイ・クラウダーや2018ドラフト1巡目指名権を獲得できたことが大きな勝利といえる。

対ウォリアーズという面でみると、クラウダーがキーマンとなりそうだ。クラウダーは3番や4番が出来る選手。彼が入ることによって、レブロンが4番となり、クラウダーを3番、そしてセンターにケビン・ラブと言う布陣が濃厚。レブロンの親友D・ウェイドも加入、オフの勝ち組となったキャブスだが、シーズンでも勝ち組となれるのか、守備面では昨季から引き続き不安も残るのでしっかりと見極めたい。

◆セルティックスの賭けは吉とでるか?

昨シーズン東カンファレンス1位のチームが大改革を行った。先発だった4名がチームを離れたセルティックス。カンファレンスファイナルで、レブロン率いるキャブスと対戦し、危機感を募らせたのだろうか。

ゼネラル・マネージャーのダニー・エインジ氏は、まずは対キャブスを念頭に、このタイミングで改革に踏み切ったといえる。一番注目すべきは、ゴードン・ヘイワードの加入だ。ヘイワードは静かにオールスター級の活躍をしてきた選手。ヘイワードとアービングがどう共存するのか。ブラッド・スティーブンズHCのもと、この二人がどんな化学反応を起こしてくれるのか楽しみだ。

ただ、エイブリー・ブラッドリーがいなくなったことによる、ディフェンス力の低下が気になるところ。そこは若手の台頭に期待したい。2年目のジェイレン・ブラウンやルーキーのジェイソン・テイタムもローテーションに入ってくると思う。彼らのような若手が安定した活躍をみせてくれれば、セルティックスは間違いなく東のトップに君臨するチームとなるだろう。

◆ウォリアーズの安定感は別次元

各チームが対ウォリアーズを念頭に、チーム強化を行っている。しかし、ウォリアーズを苦しめることは出来ても、王座から引きずり下ろすことは非常に厳しいというのが本音だ。間違いなく今季もウォリアーズがNo.1のチームといっていいだろう。盤石の王者に対し、どこまで脅かす存在になれるか。予想外の展開に期待しながら今季を見ていきたい。

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