祝!日本代表選出 柴崎岳がWOWOWだけに語った25年間の軌跡

  • 2018/5/23

柴崎岳(日本代表MF)を指導した、多くの人間が似たような印象を持っている。 「中学時代から誰よりも寡黙で、誰よりも自分に厳しい男だった」(青森山田中学・高校サッカー部 黒田剛監督)。 「喋らないけど、同じ練習メニューでも隣の選手より絶対に多くやる、負けん気の強さを感じた」(元鹿島アントラーズ監督 石井正忠氏)。

そんな寡黙な柴崎が、自己主張も重要なリーガで活躍できるのか。そんな心配は鮮やかに吹き飛んだ。ヘタフェに移籍した柴崎は、日本人として初めてレアル・マドリードとバルセロナの2大クラブからゴールを奪い、超一流の技術を証明。チームにまだ完全にフィットしていないところはあるものの、「不言実行」のスタイルを貫き、世界に実力を認めさせた。そんな彼がWOWOWの独占取材に応えた。5/27(日)にWOWOWで放送される『ノンフィクションW 柴崎岳 25歳 プロサッカー選手』の中から一部を抜粋。自身のルーツ、スペインでの挑戦、世界トップチームとの闘いを語る。

◆鹿島アントラーズで研鑽(けんさん)された自分の長所

——18歳で鹿島アントラーズに入団しましたが、決め手は?

鹿島は言わずと知れた名門クラブで、何回もリーグを制していますし、クラブのスタイルや経験を知りたいと思って入りました。自分が一番成長できるクラブを選んだつもりです。

——鹿島の歴代監督が、柴崎は日本最高峰の才能を持っていると絶賛していました。自分の長所はどこだと思っていますか?

年代によって変わってきた部分もあります。パスやゲームコントロール能力を評価されて入団したのもありますし、そこから自分の通用しない部分に磨きをかけて、守備やフィジカルも改善してきたつもりです。

——その後、鹿島で活躍して2年前のクラブワールドカップ。レアル・マドリードとの決勝戦で2点を決めました。この試合の思い出をお聞かせください。

悔しい思いの方が強かったですね。ゴールを決めても、試合に勝てなかったから全然満足しなかった。勝てるチャンスがあった分、もっと上手くできたという思いがあります。彼らのようなクラブと対戦して、「次は勝ちたい」「選手として成長して対等に戦いたい」という思いを持った試合でした。

——この決勝で決めた2得点が、ある意味その後の柴崎選手の運命を変えましたが、振り返ってみて、この2得点が持つ意味は?

いや、特にないんじゃないですか(笑)。多くの人に知ってもらうきっかけになったとは思います。でも、たった1試合で評価されるものでもないですからね。移籍の一助になったのは間違いないですが、僕にとっては負けた悔しさもあったので、スペインに飛び込んで自分を成長させたいと思わせてくれる大会だったというだけです。

◆世界トップレベルの選手との戦い

——今シーズンからヘタフェに移籍して、開幕から第4節までスタメン起用されました。当時はどういう思いでプレーしていましたか?

初めて1部でプレーするので、2部と比較にならないくらいレベルが高いと思っていて、それを肌で感じようと考えていました。開幕から続けてスタメンで試合に出られたのは、リーガのレベルを知る上でも良かったと思います。

——そしてバルセロナ戦ではゴールを決めました。このゴールはどういう思い出がありますか?

思い出ですか(笑)…。僕としては、たまたま初ゴールがバルサだっただけで、記録上での1点というだけです。これからという時に、ひとつ点を決められたのは良かった。チーム的には敗戦でしたけど、これからだと思わせてくれた初ゴールでしたね。

——ピッチ上で対戦して、改めて凄かった選手は誰ですか?

メッシはみんな知っているから、本当に知ってる通り。テレビで見たような凄さを感じました。レアルの選手たちもそうですね。

——レアルで印象に残っている選手は誰ですか?

コヴァチッチかな。クラブワールドカップの時も途中から出てきて。速いんですよね。あとアトレティコのグリーズマンは凄かったです。たぶん対戦してみないと伝わらない感覚かもしれないですね。

——それは、足が速いとか上手いといった話ですか?それとも他と少し違う?

もちろん、得点シーンだけ見ても凄いですけど、普通に判断力が早いのかな。もちろん足が速いとか、ドリブルが上手いとかは分かりますが、ピッチで戦ってみるとアトレティコは全体的にプレーの一つひとつが速い。だからDFが追いつかないんですよ。カウンターの鋭さを言ったら、レアルとアトレティコはNO.1・2ぐらいに感じています。

◆自身のルーツとスペインでの挑戦

——青森山田高校では3年生時にキャプテンを務めていました。本人的にはどうでしたか?

僕らの代は周りを引っ張っていくような選手がいなかったし、他に適任もいなかったので、抵抗はありませんでした。でも、キャプテンは向いていなかったと思います。性格とかも含めて多分、僕は人をまとめるとかの器ではなかったんでしょうね。 キャプテンって、色々なことに気を使わなきゃいけないじゃないですか。他の選手のメンタル面をケアしたり、チームを考えて発言するとか。僕、高校の時は自分の能力を伸ばすことを考えていたので選手が悩んでいたとしても、気付けなかったタイプだと思うんですよね。だから、副キャプテンくらいが丁度いいんじゃないかな。

——青森山田の子どもたちが全員、挨拶をしっかりしてくれて、教育がすごくしっかりしていると感じました。青森山田で得たものはありますか?

学校自体もそうですが、サッカー部は特に選手である前に人としての心構えを話すので、それをしっかりしないと練習もさせてもらえない。高校サッカーは基本的に選手育成よりも人間育成の側面が強いので、それを青森山田のサッカー部は体現していると思いますね。

——そこは、柴崎岳という人間を形成する上で大事なものになりましたか?

そうですね。僕も間違いも犯しました。そういうのを都度正してくれたり、中学高校と多感な時期に、見捨てないで間違ったことを正してくれた指導者や先生。それはすごく良かったし、恵まれたなと思いますね。

——改めてチーム(ヘタフェ)での現在の立場について教えてください

ヘタフェはリーグ的に見ると小さなクラブですし、毎年、降格をどう免れるか考えるクラブです。だから、すごく守備的な考えから少ないチャンスをものにしていく、カウンター型のサッカーになる。今のボルダラス監督もそういう考えで、そのスタイルが成功して10位・11位くらい(※インタビュー収録時)。基本的に僕のスタイルとあまり合わないですが、その中でも特徴を出していきたいと思います。そういったサッカーに順応、適応しながら、自分の持ち味を出していくためにどうしようか考えている。今シーズンはそんな感じですね。

——今の気持ちとしては、自分の色を最大限に出すより、監督が求めるチームサッカーに自分が合わせる形でやっている印象ですか?

そうですね、まずはそれをやってみようと思っています。自分のスタイルとは違うサッカーをしなくてはならないということは、言い方を変えれば、そちらに順応できれば自分の弱点、弱い部分も克服できるんじゃないかなと思っています。そこはポジティブに捉えながらやっていきたいです。

怪我により約3カ月の長期離脱。復帰した後はヘタフェの堅守速攻スタイルに適応できず、柴崎の今シーズンもすべてがうまくいっているわけではない。しかし、その苦戦も彼にとっては成長の材料。3月、そして5月30日に控えるガーナ戦でも日本代表にも選出され、シーズン終了後にはFIFAワールドカップも控えている。寡黙なテクニシャンの世界一の挑戦は、これからも続いていく。

スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ来季2018-19シーズンもWOWOWで放送!

◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆
★『リーガ・エスパニョーラ 17−18シーズン総集編』
さまざまなドラマや波乱が起きた17−18シーズン。優勝の行方や熾烈な残留争いに加えて、乾貴士と柴崎岳の日本人選手の活躍など、名場面を凝縮して振り返る。
【放送日】5/26(土)よる9:30~[WOWOWライブ]

★『ノンフィクションW 柴崎岳 25歳 プロサッカー選手』
世界の2強レアルとバルサからゴールを決めた初の日本人選手、柴崎岳。「不言実行」スタイルを貫く彼が、ルーツ、苦悩、そして夢を語った。柴崎岳、初のドキュメンタリー。
【放送日】5/27(日)午後4:00~[WOWOWプライム]

★『ノンフィクションW 乾貴士 サッカー人生最大の挑戦 ~29歳 さらなる高みへ~』
スペインで最も活躍している日本人、乾貴士。今季もさらなる成長を見せ、順風満帆に見える。だが29歳の今、サッカー人生で最も重要な局面を迎えている。その真相に迫る。
【放送日】6/3(日)午後4:00~[WOWOWプライム]

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