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みどころ・試合内容 /
2018年1月8日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

運にも恵まれている王者
総合力で勝るテテが圧倒的有利

 WBOのバンタム級王座は今年4月までマーロン・タパレス(フィリピン)が保持していたが、大森将平(ウォズ)との防衛戦を前に体重オーバーのため計量時に失格。この時点で王座は空位になった。翌日の試合で大森が勝てば新王者誕生だったが、タパレスが意地をみせて11回TKO勝ちを収めたため、王座は空位のままとなった。一方、その半日ほど前にイギリスのレスターではゾラニ・テテ(29=南アフリカ共和国)対アーサー・ビラヌエバ(フィリピン)の暫定王座決定戦が行われていた。この試合はもともと挑戦者決定戦として挙行される予定だったが、タパレスの計量失格、王座が空位になったことを受け、大森が勝って新王者が誕生する可能性も考慮して暫定王座決定戦に留めたわけだ。そして先に試合を終えて判定勝ちを収めたテテは、まずは暫定王者としての認定を受けた。さらに大森がタパレスに敗れたことを受け、後日、今度は正王者に昇格した。これがテテ戴冠の経緯である。挑戦者決定戦のはずが暫定王者を経て正王者になったのだから、運に恵まれているといえよう。
 もちろんテテは運だけの選手ではない。14年7月には来日して帝里木下(千里馬神戸)を12回判定で下してIBF世界スーパー・フライ級王座を獲得。初防衛戦では当時無敗だった元IBFバンタム級王者のポール・バトラー(イギリス)を左アッパーでキャンバスに沈めて存在感を示した。実力も世界のトップに君臨するに相応しいだけのものがあるのだ。マネージメント、プロモートの面で恵まれていなかったためやむなく王座を返上することになったが、16年からフランク・ウォーレン・プロモーターと契約してイギリスを活動拠点に据えたテテは、13年以降は9連勝(6KO)と好調を維持している。
 テテはバンタム級にしては175センチとずば抜けた長身で、リーチは183センチもある。サウスポー・スタンスから繰り出す右フックや左ストレート、アッパーなどパンチは多彩で強い。しかも28戦25勝(20KO)3敗のうち1ラウンドKOが12度もあり、即決タイプでもある。デビュー3戦目にはわずか10秒でKO勝ちという記録も残っている。強打の反面、耐久力に課題も残しており、テテ自身も複数回のダウン経験がある。
 挑戦者のシボニソ・ゴニャ(南アフリカ)は11年6月にプロデビューしたサウスポーで、12戦11勝(5KO)1敗の戦績を残している。テテには及ばないものの身長は173センチ、リーチは175センチとこちらも体格には恵まれている。6年半のキャリアでWBAパン・アフリカン王座を獲得したことはあったものの世界的には無名で、17年4月にWBO5位のイマヌエル・ナイジャラ(ナミビア)に勝ってWBOインターコンチネンタル王座を獲得するとともに世界10傑入りを果たした。現在はWBOで3位まで上昇しているが、実力そのものはヴェールに包まれている。
 サウスポー同士の対戦だが、テテ有利は絶対的なものといえる。ゴニャが王者のスピードについていけず、パンチのタイミングや角度を読み切れないようだと早い決着も考えられる。

 


Written by ボクシングライター原功

バンタム級トップ戦線の現状

WBA SC:ライアン・バーネット(イギリス)
WBA   :ジェイミー・マクドネル(イギリス)
WBC   :ルイス・ネリ(メキシコ)
IBF   :ライアン・バーネット(イギリス)
WBO   :ゾラニ・テテ(南アフリカ共和国)

 つい数ヵ月前まではWBC王座に君臨していた山中慎介(35=帝拳)のひとり天下だったが、17年8月にルイス・ネリ(23=メキシコ)が4回TKO勝ちでベルトを奪ったことで一気に混戦状態となった。25戦全勝(19KO)と強打を誇るネリだが、まだ評価を定める段階とはいえない。来春に計画されている山中との再戦が正念場だ。同様のことは前王者の山中にもいえる。
 WBAとIBFの王座を持つライアン・バーネット(25=イギリス)は13年5月のプロデビューから18戦全勝(9KO)を収めている俊英だが、17年6月のIBF王座獲得試合(リー・ハスキンス戦)、10月のWBAスーパー王者ザナト・ザキヤノフ(34=カザフスタン)戦を含め7試合連続でKOを逸している。ブレークするためにはアピール不足の感がある
 同様のことは3年半に6度の防衛を果たしているWBAレギュラー王者のジェイミー・マクドネル(31=イギリス)にもいえる。このマクドネルは11月のV6戦後、スーパー・バンタム級への転向を示唆したことが王座返上と解釈されて一時は王者欄から名前が消えたが、のちに復権している。
 こうしてみてくるとIBF王者のゾラニ・テテ(29=南アフリカ)は、このクラスでは最も充実しているトップ選手といえるかもしれない。
 ただ、バンタム級には下のクラスから井上尚弥(24=大橋)が参入する予定で、それを機に一気に勢力図が変わる可能性もある。



  • みどころ

「パッキャオの秘蔵っ子」のV3戦
挑戦者コンランは19戦全勝(11KO)

 16年9月にマクジョー・アローヨ(プエルトリコ)を12回判定で破って戴冠を果たしたジェルウィン・アンカハス(25=フィリピン)は、17年7月にはオーストラリアのブリスベンで行われたマニー・パッキャオ(フィリピン)対ジェフ・ホーン(オーストラリア)のWBO世界ウェルター級タイトルマッチの前座に出場。5万人の大観衆の前で帝里木下(千里馬神戸)に7回TKO勝ちを収めた。サウスポーから繰り出す巧みな上下の打ち分けと、ダウンを奪った右のボディブローを記憶しているファンは少なくないはずだ。
 挑戦者のジェイミー・コンラン(31=イギリス)はアマチュアを経て09年11月にプロデビュー。8年間に19戦して全勝(11KO)というレコードを誇る。WBO欧州王座、WBOインターコンチネンタル王座、英連邦王座、WBCインターナショナル・シルバー王座などを獲得しており、IBF4位までランクを上げてきた。勇敢に戦う好戦派だが、自身の被弾も少なくない。ダウンを挽回して勝った試合も何度かある。最近は、12年ロンドン五輪フライ級銅メダリストで17年3月にプロ転向を果たしたマイケル・コンランの兄としても知られるようになった。
 コンランにとっては地元での世界初挑戦だが、実力も勢いもあるサウスポーの王者が相手だけに厳しい戦いを覚悟しなければなるまい。アンカハスの上下のコンビネーションが挑戦者をかつてない混乱に陥れそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

  • みどころ

元2階級制覇王者フランプトンが
来日経験もある元世界ランカー相手に再起戦

 スーパー・バンタム級とフェザー級で世界王座を獲得した実績を持つカール・フランプトン(30=イギリス)の再起戦。「ジャッカル」の異名を持つフランプトンは今年1月、レオ・サンタ・クルス(メキシコ)に12回判定負けを喫しWBAフェザー級スーパー王座を失った。その後、7月に再起戦を行うはずだったが、自身の体重オーバーと相手の負傷によってキャンセルに。前後して元世界王者のバリー・マクギガン氏のサイクロン・プロモーションズを離れたフランプトンは新たにフランク・ウォーレン・プロモーターと契約を交わしており、これが文字どおり再出発の初戦となる。24戦23勝(14KO)1敗。
 相手のオラシオ・ガルシア(27=メキシコ)は37戦33勝(24KO)3敗1分のレコードを残しており、かつてスーパー・バンタム級で世界ランキングに入っていたこともある。日本のファンには15年5月、のちに3階級制覇を果たす長谷川穂積(真正)と神戸で戦った選手として記憶されていることだろう。長谷川に10回判定負けを喫したことでデビューからの連勝は29で止まり、その後、NABF北米フェザー級王座に挑んだが(16年12月)、ここでも判定負けという結果に終わっている。
 ともに近況は芳しくないが、総合的な戦力はフランプトンが大きく勝っている。左ジャブでコントロールしながらポイントを重ねる可能性が高いが、ガルシアの積極策を止められないようだと苦戦も考えられる。

 


Written by ボクシングライター原功

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