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みどころ・試合内容 /
2018年2月5日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

3階級制覇王者 vs スイッチ・ヒッター
リナレスのスピードとスキルにアドバンテージ

 フェザー級、スーパー・フェザー級、そしてライト級を制覇した実績を持つホルヘ・リナレス(32=帝拳)が、アメリカを主戦場にしているフィリピン出身のスイッチ・ヒッター、メルシト・ヘスタ(30)の挑戦を受ける。スピード、スキル、経験値など個々の能力でも総合力でも勝るリナレスの有利は絶対的なものといえるが、打たれ脆い面もあるだけにスリリングな試合になりそうだ。
 ベネズエラ出身のリナレスは02年12月、大阪でプロデビューし、15年間に46戦43勝(27KO)3敗の戦績を収めている。2階級制覇後の09年10月から12年3月の2年半の間に3TKO負けを喫するなど挫折も経験したが、以後は12連勝(7KO)と好調を維持している。ライト級では14年12月にWBC王座を獲得したが、拳の負傷のため休養王者にスライド。そのあと16年9月にアンソニー・クロラ(イギリス)を相手国で下して現在のWBA王座を獲得した。同時にWBCからは「ダイヤモンド王者」として認定されている。
 身長173センチ、リーチ175センチの均整のとれた体からスピードに乗った左ジャブを飛ばして牽制し、好機に右ストレートから回転の速い連打を繰り出す。右のカウンターも巧みで、過去には鮮やかな一撃KOを収めたこともある。このところ3戦続けて12ラウンドをフルに戦って競り勝っており、試合運びの巧さやスタミナにも定評がある。キャリア(46戦)の半分に相当する23試合は日本でのものだが、故国ベネズエラ(4戦)、アルゼンチン(1戦)、パナマ(2戦)、韓国(1戦)、アメリカ(7戦)、メキシコ(5戦)、イギリス(3戦)と8ヵ国で戦うなど試合度胸も十分だ。
 そんなリナレスの唯一の泣きどころが耐久力である。ただ、3年前にはダウンを挽回してTKO防衛を果たすなど逞しさを増しているのも事実で、近年は高い次元で安定した試合を続けている。
 挑戦者のヘスタはムエタイ(キックボクシング)選手だった父親の影響でボクシングを始め、16歳の誕生日を迎えた1週間後にプロデビューした。フィリピンで11戦10勝(3KO)1分の戦績を収めたあと07年から主戦場をアメリカに移し、フィリピンの大先輩でもあるマニー・パッキャオらを擁するトップランク社の後押しもあって世界戦線に割って入るまでになった。25歳のときには「ネクスト・パックマン(パッキャオ)」との期待を背負ってIBF世界ライト級王座に挑んだが、ミゲール・バスケス(メキシコ)のアウトボクシングにしてやられた(12回判定負け)。これが過去唯一の敗北だ。その後は6戦5勝(3KO)1分と復調している。
 ヘスタは適度に足をつかいながら出入りするサウスポーのボクサーファイター型で、踏み込みながら放つ左ストレート、相手の出端に合わせる右フックが巧みだ。
 両者の戦力を単純比較するとリナレスが大きくリードしていることは間違いない。王者がスピードとスキルで圧倒し、中盤から終盤でストップ、あるいは大差の判定勝ちという結果が順当なところだろう。ただ、時期は不明だが両者は過去にスパーリングで手合わせをしたことがあるらしく、ヘスタは「リナレスも成長していると思うが、彼の繰り出すパンチや戦い方は分かっている」と自信をみせている点は気になる。番狂わせがあるとすれば、そのヘスタの自信とリナレスの打たれ脆さが合致した場合だろう。

 


Written by ボクシングライター原功

ライト級トップ戦線の現状

WBA   :ホルヘ・リナレス(帝拳)
WBC   :ミゲール・マイキー・ガルシア(アメリカ)
IBF   :ロバート・イースター(アメリカ)
WBO   :空位

 ともに3階級制覇を成し遂げているホルヘ・リナレス(32=帝拳)とミゲール・マイキー・ガルシア(30=アメリカ)、そして長身サウスポーのロバート・イースター(26=アメリカ)とテクニックもパンチ力も備えた実力派王者が揃っているが、前二者はカードしだいでスーパー・ライト級への転向も視野に入れており、今年は動きの激しい年になりそうだ。ともにWBO世界スーパー・フェザー級王者、ワシル・ロマチェンコ(29=ウクライナ)との対決に興味を示しており、またリナレス対ガルシアはWBCから対戦指令が出ているだけに、いつ、どのカードが実現するのか楽しみでもある。
 こうしたなかWBO王座はテリー・フラナガン(28=イギリス)がスーパー・ライト級に転向するために返上して空位になっているが、レイムンド・ベルトラン(36=メキシコ)と来日経験もある元WBA王者のパウルス・モーゼス(39=ナミビア)で決定戦が行われる。
 このほか昨年9月にリナレスに挑んで惜敗した12年ロンドン五輪バンタム級金メダリストのルーク・キャンベル(30=イギリス)、イースターに惜敗したリチャード・コメイ(30=ガーナ)、期待を集めながら挑戦が先延ばしになっているフェリックス・ベルデホ(24=プエルトリコ)らが要マーク組といえる。



  • みどころ

KO率81%の強打者 vs 38戦全勝の25歳
マティセの2階級制覇が濃厚

 レイモント・ピーターソン(33=アメリカ)がエロール・スペンス(27=アメリカ)の持つIBF王座に挑戦するために返上して空位になった王座の決定戦。
 元WBCスーパー・ライト級暫定王者のルーカス・マティセ(35=アルゼンチン)は、ランキングこそWBA3位だが、実績や知名度ではキラムのはるか上を行く。相手が1位とはいえ、この試合の主役がマティセであることは誰もが認めるところといえる。
マティセは43戦38勝(35KO)4敗1無効試合、KO率81パーセントという数字が示すとおりのスラッガーで、パンチは右も左も特別に強い。まるでハンマーで叩いているかのような硬質感があり、たびたび戦慄的なKO劇を生み出してきた。ただ、15年10月のWBC世界スーパー・ライト級王座決定戦ではビクトル・ポストル(ウクライナ)の長距離砲にやられ、10回KO負けを喫している。目を痛めたためブランクをつくり、昨年5月に戦線復帰を果たしてはいるが、ウェルター級での実績はその1試合だけだ。試合間隔や勘といった点で不安がないとはいえない。
 一方のテワ・キラム(25=タイ)は、08年1月のプロデビューから10年間に38連勝(28KO)をマークしている。3戦目にタイの隣国ラオスで戦ったことが一度あるだけで、これがアジアを出て初の試合となる。長いことPABAウェルター級王座を防衛してきたが、ほとんどの相手が無名選手だ。わずかに世界挑戦経験者のランディ・スイコ(フィリピン)、元世界王者のカイザー・マブサ(南アフリカ共和国)の名前が入ってはいるものの、ふたりとも対戦時にはとっくに全盛を過ぎていた。
 キラムは両ガードを高めに揚げた構えから重量感のある左ジャブを突き、機をみて踏み込みながら右を打ち込むオーソドックスな戦いをするボクサーファイター型だが、力量を計る相手との対戦がないため実力そのものは未知といわざるを得ない。
 そのキラムの左ジャブが世界レベルで通用するスピードと威力があるのならば、マティセも簡単には距離を詰められないかもしれない。慎重な戦い方をする必要が出てきそうだ。しかし、マティセが圧力をかけて容易に射程をつくれるようならば勝負が長引くことはないだろう。

 


Written by ボクシングライター原功

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