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みどころ・試合内容 /
2018年2月12日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

技巧派サウスポー vs 左強打のファイター
オッズは王者有利も10対9と大接近

 スピードとテクニックを身上とするサウスポーの王者、ビリー・ジョー・サンダース(28=イギリス)が、80パーセント超のKO率を誇る前IBF王者、デビッド・レミュー(28=カナダ)の挑戦を受ける。技巧派のサンダースがレミューの地元に乗り込み、どんな戦いをみせるのか。色気を出して打ち合うようだと墓穴を掘ることになりかねない。
 サンダースは08年北京五輪に出場したこともあるテクニシャンで、スピードを生かしたボクシングに定評がある。プロでは25戦全勝(12KO)と決してKO率は高くなくパワーの点では物足りなさが残るが、裏返せばスタミナがあるうえ配分も巧みだということがいえる。事実、英連邦王座やイギリス国内王座、EBUヨーロッパ王座、そして世界戦で計9度も12ラウンドを戦いきっている。現王座を獲得したアンディ・リー(イギリス/アイルランド)戦では2度のダウンを奪ったものの最後まで粘られ、2度の防衛戦も12ラウンドをフルに戦って判定で勝っている。右ジャブを突いて動き、左ストレートから右フックを返す攻撃パターンを持つサンダースだが、KOには拘っていない戦い方といえる。ただ、今回はイギリスを離れての初試合であり、しかも挑戦者の地元に乗り込んで戦うため多少はスタイルを変える可能性もある。
 対照的に挑戦者のレミューは中近距離での打撃戦を好むファイターで、41戦38勝(33KO)3敗と高いKO率を誇る。07年のデビュー戦から20連続KO勝ちをマークしたこともある。また、33KOのうち28度は3ラウンド以内で終わらせたものだ。さすがに世界のトップ戦線に躍り出てからは長丁場も経験するようになったが、序盤の危険度は極めて高いといえる。
 もともとレミューはカナダではコンスタントに1万人前後の観客を集める人気選手だったが、14年にゴールデンボーイ・プロモーションズと契約を交わしてからは注目度がより世界的なものになった。15年、レミューの知名度は一気にアップした。まず6月、のちに来日して村田諒太(帝拳)と2度拳を交えるアッサン・エンダム(カメルーン/フランス)とIBF世界ミドル級王座決定戦を行い、4度のダウンを奪って判定勝ち、世界一の座についたのだ。その余勢を駆って4ヵ月後にはWBAスーパー王座とWBC暫定王座を持つゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)との統一戦に臨んだが、これは8回TKO負けという結果に終わっている。しかし、その後は4連勝(2KO)と調子を取り戻している。
 オッズはサンダース有利と出てはいるものの10対9と大接近している。挑戦者の地元に乗り込んでの試合ということを過剰に意識して王者が好戦的に出てくれば、レミューの左フックが炸裂する可能性は大きく跳ね上がる。逆にサンダースが射程を保ちながら手数でポイントを稼ぐことを徹底した場合は、噛み合わせの甘い展開になりそうだ。その場合、レミューがどう追い詰め、得意の左を打ち込むのか、スキルと集中力が試されることになるだろう。

 


Written by ボクシングライター原功

ミドル級トップ戦線の現状

WBA SC:ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBA   :村田諒太(帝拳)
WBC   :ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
IBF   :ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBO   :ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)

 WBA王者時代から数えて19度の防衛を果たしている3団体王者、ゲンナディ・ゴロフキン(35=カザフスタン 38戦37勝33KO1分)がこのクラスの主だが、対抗勢力の追い上げも激しくなっている。その急先鋒が昨年9月にゴロフキンと対戦して引き分けた元2階級制覇王者のサウル・カネロ・アルバレス(27=メキシコ 52戦49勝34KO1敗2分)だ。両者は5月5日に再戦することが決まっている。ただ、どちらが勝ってもそれで安泰というわけにはいくまい。WBCはジャーマル・チャーロ(27=アメリカ 26戦全勝20KO)対ウーゴ・センテノ(26=アメリカ 27戦26勝14KO1敗)の暫定王座決定戦を決めており、勝者がゴロフキンあるいはアルバレスと戦うことになるからだ。一方、IBFは11戦全勝(9KO)のセルゲイ・デレビャンチェンコ(32=ウクライナ)に指名挑戦の権利を与えており、先々の対戦の順番も注目される。
 こうしたなかWBA王者の村田諒太(32=帝拳 14戦13勝10KO1敗)は4月15日、同級10位のイマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア 29戦27勝5KO2敗)と初防衛戦を行うことが決まっている。これをクリアすればアメリカでの防衛戦が見えてくるはずだ。
 WBO王者のビリー・ジョー・サンダース(28=イギリス 25戦全勝12KO)は、今回のデビッド・レミュー(27=カナダ 41戦38勝33KO3敗)とのV3戦が正念場といえる。かねてからゴロフキンとの対戦を希望しているが、まずはレミュー戦をクリアしないことには前に進めない。
 このほか元WBAレギュラー王者のダニエル・ジェイコブス(30=アメリカ 35戦33勝29KO2敗)、長身サウスポーのデメトリアス・アンドレイド(29=アメリカ 25戦全勝15KO)ら、王者と同等の力量を持つ強豪が出番を待っている。



  • みどころ

「パッキャオに勝った男」の初防衛戦
国外初試合の挑戦者を体力で圧倒か

 17年7月、オーストラリアのブリスベンで6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(39=フィリピン)に番狂わせの12回判定勝ちを収め、WBO世界ウェルター級王座を奪ったジェフ・ホーン(29=オーストラリア)が、11位のゲイリー・コーコラン(27=イギリス)を招いて初防衛戦に臨む。ホーンはパッキャオ戦の勝利と戴冠がフロックではなかったことを証明する必要がある。
 ホーンは12年ロンドン五輪出場後、13年3月にプロデビューしてから18戦17勝(11KO)1分の戦績を残している。ピークを過ぎた元王者、ランドール・ベイリー(アメリカ)に7回終了TKO勝ち、アリ・フネカ(南アフリカ共和国)との世界ランカー対決に6回TKO勝ちを収めてパッキャオ戦にこぎ着け、その大一番で金星を挙げた。スピード、テクニック、パワーなどに秀でたものは感じられないが、体力と精神力は高い次元にある。「The Hornet(スズメバチ)」というニックネームがある。
 挑戦者のコーコランは世界的には無名といっていいが、スーパー・ウェルター級とウェルター級でWBOインターコンチネンタル王座を獲得した実績を持っている。「自分が不利だとみられていることは分かっているが、ホーンがパッキャオに勝ったように今回も番狂わせが起こる」と自信をみせている。ただ、パッキャオの強打にも耐え抜いたホーンを倒すには、18戦17勝(7KO)1敗の戦績が示すようにパワーが足らないかもしれない。イギリスを出て初の試合という点も気になる。
 地元の声援を背にホーンが序盤から果敢に仕掛け、ポイントを重ねたうえで中盤から終盤にかけて挑戦者をストップする可能性が高いとみる。コーコランは「Hellraiser(地獄からの帰還者)」というニックネームを持っているが、ブリスベン産のスズメバチに刺されて動きを封じられてしまいそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

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