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みどころ・試合内容 /
2017年9月17日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

「V19狙う豪腕王者 vs 万能型強打者
実力伯仲 終盤までもつれる可能性大

 37戦全勝(33KO)、89パーセントのKO率を誇るWBA、WBC、IBF3団体統一世界ミドル級王者、ゲンナディ・ゴロフキン(35=カザフスタン)に、元WBA、WBC、WBO世界スーパー・ウェルター級および元WBC世界ミドル級王者、サウル・カネロ・アルバレス(27=メキシコ)が挑む注目の一戦。アマチュア時代に04年アテネ五輪で銀メダルを獲得、プロでは7年間に18度の防衛を重ねるなどミドル級に馴染んでいるゴロフキンがわずかに有利とみられているが、打撃戦も技術戦もこなせるアルバレスを推す声も多い。いまのボクシングシーンで考えられる最高のカードは、終盤まで勝負がもつれるかもしれない。
 ゴロフキンは戦績が示すとおりのハードパンチャーで、右でも左でも一撃で仕留める破壊力の持ち主といえる。半年前、WBAのレギュラー王者だったダニエル・ジェイコブス(アメリカ)に判定まで粘られたが、それまでは史上1位タイの17連続KO防衛を果たしていたほどだ。世界戦の開催地は出身地のカザフスタンのほかパナマ、ドイツ、ウクライナ、アメリカ、モナコ、イギリスと7ヵ国にわたり、対戦相手の国籍もコロンビア、ウガンダ、アメリカ、日本、ポーランド、イギリス、ガーナ、オーストラリア、メキシコ、カナダと幅広い。対戦相手も攻撃型、距離をとって戦うタイプ、サウスポーと様々だ。こうしたなかKOは3回までが9度と最も多いが、5回〜8回の中盤決着も7度ある。12回判定を含め9回以降も3度経験しており、対応力やスタミナという点でも卓抜したものを感じさせる。
 単にパンチが強い選手は数多くいるが、ゴロフキンは距離のつくり方が巧みだ。V4戦で3回TKO負けを喫した淵上誠(八王子中屋)は「パンチは右も左も固いうえ、いつの間にか追い詰められていた」と話す。V7戦で右を浴びて3回KO負けを喫した石田順裕(グリーンツダ)も「想像を上回る強さだった。自分の距離をつくるのが巧み」と目に見えにくいゴロフキンのスキルを絶賛する。
 対するアルバレスは51戦49勝(34KO)1敗1分と試合数では上回っている。KO率はゴロフキンには劣るものの67パーセントと高い数字を残している。そのデータ以上にKOのイメージが強いのは、ジェームス・カークランド(アメリカ)を3回、アミール・カーン(イギリス)を6回で失神させた試合の印象が強烈だからかもしれない。  もちろんアルバレスも一発の破壊力を持つが、それは一面でしかない。この27歳の人気者の持ち味は相手に応じて戦い方を変えることができる点にもある。スピードのあるシェーン・モズリー(アメリカ)に左ジャブの差し合いで勝ったかと思えば、徹底したアウトボクシングをしてきたミゲール・コット(プエルトリコ)には圧力をかけ続けてポイントを奪って判定勝ち。1年前には馬力でリアム・スミス(イギリス)を圧倒して9回KO勝ちを収めている。引き出しの数は多いのだ。
 不安があるとすればミドル級のトップ選手との手合わせが少ない点か。直近の試合で体の大きなフリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)を一方的に下しているが、スピードをはじめ技量に差があっただけに、あまり参考にならないかもしれない。  いつものようにゴロフキンは序盤から様子を見つつもプレッシャーをかけて前に出るものと思われる。これに対しアルバレスがどんな対応をするのかが最初のみどころといえる。正面に立ってパワーで対抗しようとするのか、それとも左ジャブと足をつかいながらサイドに出るのか。前者を選択した場合は序盤からKOのスリルを孕んだ打撃戦に突入する可能性がある。後者の場合は長い勝負が予想される。半年前のジェイコブス戦でゴロフキンが終盤に綻びをみせているだけに、アルバレスは長期戦をイメージしているのではないだろうか。カギはアルバレスのパンチでゴロフキンの出足が止まるかどうかだ。そのうえで挑戦者が逆に圧力をかけるような展開に持ち込めれば新王者誕生の確率が跳ね上がりそうだが、ゴロフキンのプレッシャーに後退を強いられるようだとアルバレスは苦しい。試合2週間前の時点では10対7のオッズでゴロフキン有利と出ている。

 


Written by ボクシングライター原功

TALE OF THE TAPE

  ゴロフキン アルバレス
生年月日/年齢 1982年4月8日/35歳 1990年7月18日/27歳
出身地 カラガンダ(カザフスタン) 米グアダラハラ(メキシコ)
アマチュア実績 04年アテネ五輪ミドル級銀
アマチュア戦績 350戦345勝5敗(他説あり) 46戦44勝2敗(他説あり)
プロデビュー 06年5月 05年10月
獲得王座 WBA、WBC、IBF世界ミドル級 WBA、WBC、WBO
世界スーパー・ウェルター級
WBC世界ミドル級
身長/リーチ 179センチ/178センチ 175センチ/179センチ
プロ戦績 37戦全勝(33KO) 51戦49勝(34KO)1敗1分
KO率 89% 67%
世界戦の戦績 19戦全勝(18KO) 11戦10勝(6KO)1敗
ニックネーム GGG(トリプル・ジー) カネロ(シナモン=赤毛)
戦闘タイプ 右ファイター型 右ボクサーファイター型


ミドル級トップ戦線の現状

WBA SC :ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
      :アッサン・エンダム(フランス)
WBC   :ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
IBF    :ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBO   :ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)

 160ポンド(約72.5キロ)を体重上限とするミドル級はゲンナディ・ゴロフキン(35=カザフスタン)の天下が長く続いたが、この秋、大きな変化が起こりそうだ。勢力図を大きく左右する試合が今回のゴロフキン対サウル・カネロ・アルバレス(27=メキシコ)であることはいうまでもない。ただ、仮にゴロフキンが勝った場合は王座を返上してスーパー・ミドル級に転向する計画が浮上していると伝えられる。また、アルバレスが勝った場合でも、WBC王座を放棄する可能性が高いといわれており、いずれにしても試合後に大きな動きが生じるものと思われる。
 こうしたなかWBO王者のビリー・ジョー・サンダース(28=イギリス)はウィリー・モンロー(30=アメリカ)と2度目の防衛戦を行うことになっている。イギリス開催ということもあり王者が有利とみられているが、懐の深い技巧派のモンローがサウスポー対決を制する可能性も十分にありそうだ。
 10月22日にはアッサン・エンダム(33=フランス)対村田諒太(31=帝拳)のWBAタイトルマッチが東京で行われる。5月の初戦はエンダムが幸運を手にしたが、再戦では村田が王座を獲得する可能性の方がより高そうだ。
 WBCとIBFでは次期挑戦者も決まっている。WBCではセバスチャン・ヘイランド(アルゼンチン)を4回TKOで下した1位のジャーマル・チャーロ(27=アメリカ)、IBFではトゥレアノ・ジョンソン(33=バハマ)を12回TKOで破ったセルゲイ・デレビャンチェンコ(31=ロシア)が指名挑戦権を握っている。このほか前IBF王者のデビッド・レミュー(28=カナダ)、前WBAレギュラー王者のダニエル・ジェイコブス(30=アメリカ)も返り咲きのチャンスを狙っている。



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