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2017年5月22日 放送

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5月22日放送

[WOWOWライブ] 5/22(月)よる9:00 [WOWOWライブ] [再] 6/17(土)午前5:30

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KO率90%の若き全勝王者が登場!

WBO世界フェザー級タイトルマッチ

オスカル・バルデス

WBO世界フェザー級チャンピオン

オスカル・バルデス

(メキシコ)

ミゲール・マリアガ

WBO世界フェザー級1位

ミゲール・マリアガ

(コロンビア)

  • みどころ

KO率90%の王者と81%の挑戦者
序盤からスリルに富んだ展開か

 21戦全勝(19KO)、KO率90パーセントの王者、オスカル・バルデス(26=メキシコ)と、26戦25勝(21KO)1敗、KO率81%の挑戦者、ミゲール・マリアガ(30=コロンビア)。ともに攻撃力に自信を持つ者同士の一戦だけに序盤からスリリングな展開になりそうだ。
 バルデスはアマチュア時代からメキシコのトップ選手として活躍し、08年北京大会、12年ロンドン大会と2度のオリンピック出場を果たしている。特にロンドン大会ではバンタム級で8強に入っている。このほか08年の世界ユース大会では、8年後のリオ五輪で金メダルを獲得するファツリディン・ガイブナザロフ(ウズベキスタン)に大差のポイント勝ちを収めて優勝。09年の世界選手権ではワシル・ロマチェンコ(ウクライナ=現WBO世界スーパー・フェザー級王者)に12対1のポイント負けを喫して3位に甘んじたが、同年のパンナム大会決勝ではロブソン・コンセイサン(ブラジル=16年リオ五輪ライト級金)に食い下がる(6対5のポイント負けで準優勝)など、数々の実績を残している。
 12年11月のプロデビュー後は4年半で21連勝の快進撃を続けている。世界挑戦経験のあるアルベルト・ガルサ(メキシコ)、ルーベン・タマヨ(メキシコ)、クリス・アバロス(アメリカ)を下したほか、昨年4月には前世界王者のイブゲニー・グラドビッチ(ロシア/アメリカ)に4回TKO勝ちを収めてNABO北米王座を獲得するなど中身も濃い。現在の王座は昨年7月、決定戦でマティアス・カルロス・ルエダ(アルゼンチン)に2回TKO勝ちを収めて獲得したもので、初防衛戦では大澤宏晋(ロマンサジャパン)を7回TKOで退けている。バルデスは戦績が示すとおりの強打者で、左ジャブから右フックと続け、好機とみれば一気に連打で襲い掛かる。4回に大澤からダウンを奪った左フックも強い。攻撃型の選手ではあるが、相手が攻めてくると足をつかって間合いを外すなど巧さも持っている。一戦ごとに成長している世界王者といっていいだろう。
 挑戦者のマリアガはアマチュア時代にニコラス・ウォータース(ジャマイカ=元WBA世界フェザー級スーパー王者)に勝ったこともあったが、プロでは判定で敗れて王座を獲得できずに終わっている(15年6月)。09年6月から8年のキャリアで敗北はそのウォータース戦の一度だけだ。体重オーバーのウォータースに敗れたあとは5連勝(3KO)と調子を取り戻しており、現在はWBO1位にランクされている。こちらも攻撃型の選手で、ガードを固めながらプレッシャーをかけ、射程に入ると投げつけるような右フックと返しの左フックで勝負する強打者だ。ウォータース戦では相手に圧力をかける場面も多々あったが、それ以上の攻め手がなく、逆に後手に回ってポイントを失ってしまった。
 パンチ力に自信を持つ者同士の試合だけに、スタートから目の離せない展開になりそうだ。ともに相手に圧力をかけるパターンに持ち込みたいが、体格で劣るバルデスが適度に足をつかいながら角度を変えて出入りするボクシングを選択する可能性もある。オッズは9対1でバルデス有利と出ているが、両者間にはそこまでの実力差はない。若く勢いのあるバルデスに分のあるカードではあるが、「スコーピオン(サソリ)」のニックネームを持つマリアガが毒針を刺す可能性も決して低くはない。

 


Written by ボクシングライター原功

フェザー級トップ戦線の現状

WBA SC:レオ・サンタ・クルス(メキシコ/アメリカ)
WBA   :アブネル・マレス(メキシコ/アメリカ)
WBA暫定:クラウディオ・マレロ(ドミニカ共和国)
WBC   :ゲイリー・ラッセル(アメリカ)
WBC暫定:オスカル・エスカンドン(コロンビア)
IBF    :リー・セルビー(イギリス)
WBO   :オスカル・バルデス(メキシコ)

 実績面では3階級制覇のWBAスーパー王者、レオ・サンタ・クルス(メキシコ/アメリカ)とWBAレギュラー王者のアブネル・マレス(メキシコ/アメリカ)のふたりが群を抜いている。この両者は15年8月に対戦経験があり、そのときはサンタ・クルスが2対0の12回判定勝ちを収めている。WBAは団体内の統一戦を課しており、遠からず再戦が実現するかもしれない。WBC王者のサウスポー、ゲイリー・ラッセル(アメリカ)は負傷のため戦線離脱したが、やっと復帰する。暫定王者のオスカル・エスカンドン(コロンビア)との団体内統一戦でどんな戦いをみせるのか。
 IBF王座はリー・セルビー(イギリス)が保持しているが、1位のジョナタン・バーロス(アルゼンチン)との指名防衛戦が義務づけられている。ただ、バーロスは今年1月、セルビーへの挑戦を翌日に控えた時点の健康診断で不合格となっており、不確定な要素がある。ビオレル・シミオン(ルーマニア)に競り勝って2位に上昇したスコット・クィッグ(イギリス)が優先的に挑戦する可能性もある。イギリス人同士の対戦となるが、興味深いカードといえる。
 サンタ・クルスとラッセルが28歳、セルビーが30歳、マレスが31歳と、ほかの階級と比べてまずまず若い王者が揃っているが、WBO王者のオスカル・バルデス(メキシコ)は26歳とさらに若い。最も多くの伸びしろを持っているといっていいだろう。今回のミゲール・マリアガ(コロンビア)戦を乗り越えれば、もうひと皮むける可能性がある。
 この階級には前WBAスーパー王者のカール・フランプトン(イギリス)、24歳の元五輪戦士、サウスポーのジョセフ・ディアス(アメリカ)、24戦全勝(5KO)のジョシュ・ウォーリントン(イギリス)も控えており、この先、混戦になりそうな気配だ。