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みどころ・試合内容 /
2017年5月15日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

天才サウスポーに前WBA王者が挑戦
ロマチェンコの技巧に注目

 五輪連覇、プロ3戦目でWBO世界フェザー級王座を獲得、7戦目に現在のWBO世界スーパー・フェザー級王座についた天才サウスポー、「ハイテク」のニックネームを持つワシル・ロマチェンコ(29=ウクライナ/アメリカ)が、前WBA王者のジェイソン・ソーサ(29=アメリカ)を相手に2度目の防衛戦に臨む。いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのロマチェンコの高等なテクニックに要注目だ。
 ロマチェンコは08年北京五輪でフェザー級を制覇。12年ロンドン五輪ではフェザー級が実施されなかったため、ライト級にエントリーして優勝した。そのほか世界選手権も09年、11年と連覇している。アマチュア戦績は397戦396勝1敗(諸説あり)という驚異的な数字だ。13年にトップランク社と契約してプロ転向する際、「デビュー戦で世界挑戦させてほしい」とボブ・アラム・プロモーターにリクエストしたという逸話が残っている。デビュー戦で世界ランカーにKO勝ちを収めたあと2戦目で世界挑戦したが、このときは計量で体重オーバーのため失格したオルランド・サリド(メキシコ)との当日の体重差が大きかったこともあり前半をセーブ。最終回にはKO寸前まで追い込んだが、判定で惜敗した。その3ヵ月後、決定戦でゲイリー・ラッセル(アメリカ)を下して世界最速タイ記録となる3戦目でWBO世界フェザー級王座を獲得。3度防衛後の昨年6月にはローマン・マルチネス(プエルトリコ)を鮮やかな5回KOで沈めて現在の王座を手に入れた。7戦目での世界2階級制覇は井上尚弥(大橋)や田中恒成(畑中)の8戦を上回る史上最速記録でもある。
 このウクライナ出身のサウスポーが高い評価を得ているのは、こうした記録だけではなく、リング上での実力が認められてのことでもある。特に昨年11月のニコラス・ウォータース(ジャマイカ)との初防衛戦は出色の出来だった。27戦26勝(21KO)1分という高いKO率を誇るウォータースを相手にロマチェンコは何もさせず、圧倒したすえに相手を7回終了で棄権に追い込んだのだ。「ロマチェンコは走り回るだけで打ち合わなかった」と敗者は捨て台詞を残したが、これに同調する者はいなかった。それほどまでにロマチェンコのスピード、足の動き、テクニック、頭脳的作戦は冴え渡っていた。こうした勢いのなかで2度目の防衛戦を迎える。
 一方、挑戦者のソーサも実力者だ。09年11月のプロデビューから8戦目までは4勝(1KO)1敗3分と目立った戦績ではなかったが、9戦目以降に限ってみれば17戦16勝(14KO)1分けという好戦績を残している。このなかには無冠時代の13連続KO勝ちと、昨年6月にハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)に逆転の11回TKOでWBA世界スーパー・フェザー級王座を獲得した勝利、ダウンを奪って初防衛に成功したスティーブン・スミス(イギリス)戦の判定勝ちも含まれている。WBAから指名試合を強要されているなかでロマチェンコ戦が決まったため、2月にWBA王座を返上して今回の試合に臨むことになった。そうまでして戦う価値のある試合と判断したのだろう。
 実力者同士のカードだが、予想となるとロマチェンコの圧倒的有利は動かせない。目まぐるしく立ち位置を変え、左構えから左ストレート、右フック、左右のアッパーなど多彩なパンチで前WBA王者を翻弄するシーンが目に浮かぶ。ただし、ソーサもサウスポーのフォルトゥナを倒したようにタイミングのいい左右フックの強打を持っているだけに、ロマチェンコも油断は禁物だ。

 


Written by ボクシングライター原功

スーパー・フェザー級トップ戦線の現状

WBA SC:ジェスレル・コラレス(パナマ)
WBC   :ミゲール・ベルチェルト(メキシコ)
IBF    :ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)
WBO   :ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ/アメリカ)

 WBAスーパー王者のジェスレル・コラレス(25=パナマ)が昨年4月、WBO王者のワシル・ロマチェンコ(29=ウクライナ/アメリカ)が昨年6月、そしてWBC王者のミゲール・ベルチェルト(25=メキシコ)とIBF王者のジャーボンテイ・デービス(22=アメリカ)が今年1月にそれぞれ王座を獲得している。そのことからも分かるように、このクラスは風雲急を告げる状態といえる。ちなみに各団体の前王者、WBA:内山高志(37=ワタナベ)、WBC:フラシスコ・バルガス(32=メキシコ)、IBF:ホセ・ペドラサ(27=プエルトリコ)、WBO:ローマン・マルチネス(34=プエルトリコ)と比較すると、平均で7歳以上も若返っているのだ。
 現在の主役がロマチェンコであることは誰もが認めるところであろう。以前は技巧ばかりが目立ったが、昨年の2試合では力強さも前面に押し出しており、評価上昇とともに人気もアップしている。遠からずライト級進出も視野に入れているが、そのためにも今回のジェイソン・ソーサ(アメリカ)戦は圧倒的な勝利でクリアしておきたいところだ。
 WBAスーパー王者のコラレスは変則的なサウスポーだが、スピードもある。ゴールデンボーイ・プロモーションズと契約を交わしたため、今後はアメリカを主戦場にしていくことになりそうだ。IBF王者のデービスは1位のリアム・ウォルシュ(イギリス)との初防衛戦で真価が問われることになる。WBC王者のベルチェルトに対しては元王者の三浦隆司(帝拳)が指名挑戦権を持っている。
 無冠組では、3年前にロマチェンコに判定勝ちを収めているオルランド・サリド(メキシコ)、ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)、フェザー級から上げてきたヘスス・クェジャル(アルゼンチン)、来日経験もあるブライアン・バスケス(コスタリカ)、さらにジョニー・ゴンサレス(メキシコ)といった元王者経験者が挑戦の機会を待っている。



  • みどころ

V4中の全勝王者 VS 17年戦士
4対1でフラナガン有利

 15年7月の戴冠から4度の防衛を重ね、いまやすっかり安定王者の印象が強くなったサウスポーのテリー・フラナガン(27=イギリス)が、2位のピーター・ペトロフ(34=ロシア/スペイン)を迎え撃つ。離れて戦えばフラナガン有利だが、接近すればペトロフにも勝機が生まれそうだ。
 フラナガンは身長177センチのサウスポーで、安定感のある構えから右ジャブを飛ばして距離を測定し、押し込むような左ストレートでダメージを与える。上下の打ち分けやアッパーなどもあるが、ワンツー主体のボクシングといっていいだろう。現在の王座は決定戦で相手が肩を負傷、2回終了時で棄権するという幸運にも恵まれて獲得したものだが、その後はコンスタントに防衛戦をこなして実力を証明している。指名挑戦者のディエゴ・マグダレノ(アメリカ=現WBOスーパー・バンタム級王者ジェシー・マグダレノの兄)に2回TKO勝ち、元WBA暫定王者のデリー・マシューズ(イギリス)、元IBF王者のムゾンケ・ファナ(南アフリカ共和国)に12回判定勝ち、そしてオルランド・クルス(プエルトリコ)に8回TKO勝ちと、危なげなく4度の防衛に成功している。32戦全勝(13KO)。同じ階級のWBA王者、ホルヘ・リナレス(帝拳)や、1階級下のWBO世界フェザー級王者、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ/アメリカ)との対戦プランも出ているだけに、ここでしっかりと存在感を示しておきたいところだ。
 対するペトロフは生まれも国籍もロシア国籍だが、2000年11月のプロデビューからスペインを主戦場にしてきた。キャリア17年のベテランで、戦績は44戦38勝(19KO)4敗2分。6年前にはアルゼンチンでマルコス・マイダナ(アルゼンチン)の持つWBA世界スーパー・ライト級王座に挑んだが、4回に左ボディブローを浴びてKO負けを喫している。このほか07年にビタリ・タイベルト(カザフスタン/ドイツ)、13年にはデヤン・ズラティカニン(モンテネグロ)に判定負けを喫しているが、このふたりはのちに世界王者になっている。14年以降はホームをアメリカに移して6連勝(4KO)と好調で、この間にNABO、NABA、NABFの各北米ライト級王座を獲得している。ガードを高く上げた構えで上体を振り、飛び込んで連打を叩きつけるタイプといえる。左のボディ打ちも巧みだ。
 右ジャブで突き放し中長距離をキープして戦いたいフラナガンに対し、ペトロフが飛び込んで間合いを詰めることができるかどうか。勝負のカギはそのあたりにありそうだ。フラナガンが右ジャブと左ストレートを有効につかってポイントを重ねる可能性が高いとみるが、中近距離で連続攻撃を仕掛ける展開に持ち込めればペトロフの勝機が膨らみそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

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