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みどころ・試合内容 /
2017年2月20日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

正統派強打者 vs 変則技巧派
オッズは5対2でデゲイル有利

 アマチュア時代に08年北京五輪に出場するなど共通項の多い両王者が、真の世界一をかけて拳を交える。正統派のWBC王者、バドゥ・ジャック(33=スウェーデン)が左ジャブから右ストレートを打ち込むのか、それとも構えを左右にスイッチする器用なIBF王者、ジェームス・デゲイル(30=イギリス)がテクニックで翻弄するのか。オッズは5対2でデゲイル有利と出ている。
 ジャックは西アフリカのガンビア出身の父と、スウェーデン人の母親のもとに生まれ、アマチュアで175戦150勝25敗の戦績を残した。04年から5年連続でスウェーデンのナショナル王者になり、06年には欧州選手権に出場したが、このときは2回戦でオレクサンデル・ウシク(ウクライナ=現WBO世界クルーザー級王者)に敗れた。さらに07年の世界選手権(1回戦敗退)を経て08年北京五輪には父親の出身地であるガンビアの代表として出場。これも1回戦敗退という結果に終わったが、ガンビア初の五輪出場ボクサーとして歴史に名前を刻んだ。09年にプロ転向を果たした直後はスウェーデンやフィンランドを主戦場にしていたが、6戦目からホームをアメリカに移した。
 以後、7年のプロキャリアで23戦20勝(12KO)1敗2分のレコードを残している。唯一の敗北は14年2月、安全パイとみられたデレク・エドワーズ(アメリカ)に初回に2度のダウンを喫してTKO負けしたものだ。当時のジャックはWBC3位にランクされており、勝てば2位にいたデゲイルと挑戦者決定戦を行うプランがあったが、自らのミスで棒に振ってしまった。そのため少しだけ遠回りをしなければならなかったが、15年4月にはアンソニー・ディレル(アメリカ)を破って世界一の座についた。初防衛戦ではジョージ・グローブス(イギリス)からダウンを奪って小差の判定勝ち。V2戦では元王者のルシアン・ビュテ(ルーマニア)と引き分けと、世界の舞台では思ったように存在感を示せていないだけに、ここで一気に評価を上げたいところだ。
 一方のデゲイルは10歳でボクシングを始め、04年世界ジュニア選手権(2回戦敗退)、05年英連邦選手権(優勝)、06年英連邦選手権(3位)、06年欧州選手権(1回戦敗退)、07年世界選手権(1回戦敗退)に出場するなど上々の実績を残したあと、08年北京五輪では5試合を勝ち抜いて金メダルを獲得した。プロデビューは09年2月で、以後、7年のキャリアで24戦23勝(14KO)1敗のレコードを記している。WBAインターナショナル王座、英国王座、EBU欧州王座、WBCシルバー王座獲得など着実に手順を踏んで世界のトップに駆け上がったが、一度だけ挫折も経験している。デビューから2年、11年5月に前出のジョージ・グローブスに12回判定負けを喫しているのだ。ちなみに、そのグローブスはジャック戦を含めて3度の世界挑戦に失敗、まだ世界一の座に辿り着いていない。デゲイルが世界王座を獲得したのは15年5月のことで、アンソニーの兄、アンドレ・ディレル(アメリカ)に判定勝ちを収めてIBFのベルトを腰に巻いた。初防衛戦でビュテ、V2戦でロヘリオ・メディア(メキシコ)を退けているが、ともに判定まで粘られている。直近の4戦はアメリカ、カナダのリングが続いているが、こちらも高い注目のなかで潜在的な能力を最大に発揮しているとは言い難い。
 五輪出場、戴冠時期や防衛回数、出身地を離れて活動している点など共通項の多い両者だが、戦闘スタイルは大きく異なる。ジャックが左ジャブから右ストレートで切り込む正統派なのに対し、左構えがベースのデゲイルは右に構えをチェンジすることもある変則タイプなのだ。ペースを握った方が一方的に試合を支配する可能性があるだけに、まずは序盤の主導権争いに注目したい。ジャックは左ジャブでライバルの動きを制しておきたいところだが、自在に動くデゲイルを止めることは至難と思われる。オッズが示すとおりデゲイル有利は動かしがたい。ジャックは「簡単な試合にはならないだろうが、ベストを尽くす。KOできると信じている」と話し、デゲイルは「私の生命線は動きとスピード、そして角度だ。勝つのは私だ」と自信をみせている。どちらの言葉が現実となるのか――。

 


Written by ボクシングライター原功

スーパー・ミドル級トップ戦線の現状

WBA   :タイロン・ツェーゲ(ドイツ)
WBC   :バドゥ・ジャック(スウェーデン)
IBF    :ジェームス・デゲイル(イギリス)
WBO   :ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)

 1984年に他団体に先がけてIBFが新設したスーパー・ミドル級は、ナイジェル・ベン(イギリス)、クリス・ユーバンク(イギリス)、ジョー・カルザゲ(イギリス)、スベン・オットケ(ドイツ)、ミッケル・ケスラー(デンマーク)、カール・フロッチ(イギリス)など、数多くのヨーロッパのスター選手が世界一の座に君臨してきた。その傾向は現在も変わってはいない。現時点で最も評価が高いのは、08年北京五輪金メダリストというアマチュア時代の勲章も持つIBF王者のジェームス・デゲイル(イギリス)であろう。ただし、群を抜いているわけではなく、ほかの王者たちとは僅差というところだ。これに次ぐのが34戦全勝(24KO)の長身サウスポー、WBO王者のヒルベルト・ラミレス(メキシコ)か。ただ、昨年4月の戴冠後、初防衛戦を前に拳を負傷したため防衛戦をこなしておらず、まだ評価を定める段階ではない。WBC王者のバドゥ・ジャック(スウェーデン)は2度の防衛を果たしているが、2対1の小差判定、引き分けともうひとつアピールに欠ける。WBA王者のタイロン・ツォイゲ(ドイツ)は20戦19勝(11KO)1分の24歳だが、真価が問われるのはこれからといえる。
 無冠ながら4人の王者と肩を並べる存在感を示しているのがWBC1位のカラム・スミス(イギリス)だ。191センチというヘビー級並みの長身から繰り出す右強打で22戦全勝(17KO)のレコードを残している。今回のジャック対デゲイルの勝者への挑戦が予定されている。このほか4度目の世界挑戦を狙っているジョージ・グローブス(イギリス)、アンドレ&アンソニーのディレル兄弟(アメリカ)も地力は十分にある。返り咲きを目指すアルツール・アブラハム(ドイツ)、21戦全勝(17KO)のWBO1位、ジェシー・ハート(アメリカ)にも注目したい。

  • みどころ

変則の技巧派王者 vs 攻撃型のサウスポー
メイウェザーの秘蔵っ子 デービスに注目

 08年北京五輪に出場した実績を持つ27歳の技巧派王者に、16戦全勝(15KO)の22歳が挑む注目の一戦。経験で勝る「カリブのスナイパー」ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)が王座を守るのか、それとも元世界5階級制覇王者、フロイド・メイウェザー(アメリカ)がプロモートするジャーボンテイ・デービス(アメリカ)が一気に頂点に駆け上がるのか。オッズはイーブンと出ている。
 ペドラサはアマチュア時代、07年にパンナム大会(3位)と世界選手権に出場(1回戦敗退)したほか、08年北京五輪にもプエルトリコ代表として派遣された(ライト級2回戦敗退)。翌09年には世界選手権でライト級準優勝という勲章を得ている。プロ転向は11年2月で、世界王座は15年6月、アンドレイ・クリモフ(ロシア)との決定戦で判定勝ちを収めて手に入れた。初防衛戦では苦戦を強いられたが、2度目の防衛戦ではスティーブン・スミス(イギリス)からダウンを奪って大差をつけた。ベースは右構えだが、機をみて左にスイッチする器用さも備えており、スーパー・フェザー級では174センチと上背にも恵まれている。ただ、「スナイパー」というほどの迫力は世界戦の舞台ではみせていない。22戦全勝(12KO)。
 挑戦者のデービスは現時点での世界的知名度は低いが、近い将来のスター候補と目されている逸材だ。あのメイウェザーが才能に惚れ込んでいるというのだから、単なるホープの域ではないのだろう。
12年の全米ゴールデングローブ大会優勝を経て、13年2月にプロデビュー。以来、4年間に16戦全勝(15KO)をマークしている。
はるか昔に峠を過ぎた元世界王者、クリストバル・クルス(メキシコ)に3回TKO勝ち、亀田興毅の持つWBA世界バンタム級王座に挑んで4回KO負けを喫したマリオ・マシアス(メキシコ)に1回KO勝ちという記録は残しているが、地域王座には挑戦したことすらなく世界的な実績は皆無といっていいだろう。「TANK(装甲戦車)」のニックネームが示すとおりの小柄な攻撃型で、鋭く踏み込んで距離を潰し、スピードとパワーのある左右で攻め落とすサウスポーだ。プロになってから16試合の合計で43ラウンドしか戦ったことがなく、スタミナ面や耐久力には未知の部分を残している。
 経験値と体格で勝るペドラサに序盤からペースを渡すようだとデービスは苦しくなるだけに、スタートから攻勢に出るものと思われる。これを王者が捌けるかどうか。勢いに押されてペドラサが受けに回るようだと22歳の攻撃に拍車がかかりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

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