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みどころ・試合内容 /
2017年12月4日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

20連続KO勝ちを狙う王者
代理挑戦のタカムは接近戦に勝機

 今年4月、元王者のウラディミール・クリチコ(ウクライナ)とのダウン応酬の激闘を制して世代交代を印象づけたアンソニー・ジョシュア(28=イギリス)のV4戦。もともとは2位のクブラト・プーレフ(36=ブルガリア)が指名挑戦するはずだったが、プーレフが肩を痛めたため2週間前になって3位のカルロス・タカム(36=カメルーン/フランス)に相手が変更された経緯がある。クリチコ戦は9万人の大観衆が詰めかけたが、今回も7万枚超のチケットが完売になっており、ジョシュアのKO防衛が期待されている。
 ジョシュアは12年ロンドン・オリンピックのスーパー・ヘビー級で金メダルを獲得後、13年10月にプロデビュー。国内王座や英連邦王座などを手にしながら力をつけ、昨年4月にサウスポーのチャールズ・マーティン(アメリカ)に2回KO勝ちを収めてIBF王座についた。プロ転向から2年半、16戦目という早い出世だった。
 初防衛戦ではロンドン五輪組のドミニク・ブリージール(アメリカ)を7回TKO、2度目の防衛戦ではエリック・モリナ(アメリカ)を3回TKOで一蹴。迎えたクリチコとのV3戦では5回に先制のダウンを奪ったあと続く6回には自分が倒されるという薄氷の内容だったが、主導権を奪い返して11回TKOでベテランを下した。
 ディフェンスや耐久面に課題を残しはしたが、戦いながら成長が感じられた試合でもあった。
 挑戦者のタカムもカメルーン代表としてオリンピックに出場した経験を持つが、こちらは04年アテネ大会の初戦で敗退している。プロ転向はジョシュアよりも8年早い05年12月のこと。地域王座を獲得するなどして世界戦線に割り込んだが、3年前には元WBA王者のアレクサンデル・ポベトキン(ロシア)に2度のダウンを喫して10回KO負けを喫した。結果的にはこれが39戦のキャリア中で唯一の完全敗北といえるが、8回までは互角の内容だった。昨年5月、IBF王座への指名挑戦権をかけた試合で現WBO王者のジョセフ・パーカー(ニュージーランド/アメリカ)に敗れたが、これは相手の地元での試合で、僅差の判定負けだった。以後は中堅選手を相手に2連続KO勝ちを収めている。39戦35勝(27KO)3敗1分。
 体格では身長198センチ/リーチ208センチのジョシュアが、187センチ/204センチのタカムを大きく上回っている。加えてスピードでも勝るジョシュアはいつものように左ジャブを突いて突き放し、踏み込んで得意の右ストレートを狙うことになりそうだ。ミドルレンジで持ち味を発揮するタカムは距離を潰して乱戦に持ち込んで勝機を見出したいところだが、それをジョシュアが簡単に許すとは思えない。さらにタカムがインサイドに入り込んだとしてもジョシュアは右アッパーという武器も持っている。挑戦者にとっては極めて厳しい戦いが待っているといえよう。クリチコ戦で自信を増したジョシュアが20連続KO勝ちでV4を達成しそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

ヘビー級トップ戦線の現状

WBA   :アンソニー・ジョシュア(イギリス)
WBC   :デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)
IBF   :アンソニー・ジョシュア(イギリス)
WBO   :ジョセフ・パーカー(ニュージーランド/アメリカ)

 19戦全KO勝ちの2団体王者、アンソニー・ジョシュア(28=イギリス)、6連続KO防衛を含む39戦全勝(38KO)のデオンテイ・ワイルダー(32=アメリカ)、24戦全勝(18KO)のWBO王者、ジョセフ・パーカー(25=ニュージーランド/アメリカ)という無傷で魅力的な3王者が揃い、ヘビー級は久しぶりに活況を呈している。特に評価が高いジョシュアがイギリス、ワイルダーがアメリカという地域性も加わり、この両雄がいつ英米対決を行うのか大きな期待と注目を集めている。戴冠試合と2度の防衛が判定決着となっているパーカーも潜在的な能力は高いとみられているが、統一戦に意欲を示しつつ独自の路線を歩んでいる印象だ。
 こうしたなかIBFは、負傷で挑戦を辞退したクブラト・プーレフ(36=ブルガリア)に変わりカルロス・タカム(36=カメルーン/フランス)をジョシュアへの指名挑戦者として認定した。またWBCは世界ランカー対決を制したドミニク・ブリージール(32=アメリカ)をワイルダーへの指名挑戦者としている。さらにWBOは元WBA王者のアレクサンデル・ポベトキン(38=ロシア)対クリスチャン・ハマー(30=ルーマニア/ドイツ)の勝者に、パーカーに対する指名挑戦権を与える予定だ。
 このほかではアマチュア時代にジョシュアに勝った実績を持ち、プロでは激闘のすえ7回TKO負けを喫しているWBC1位のディリアン・ホワイト(29=ジャマイカ/イギリス)や、キックボクシングから国際式に転向して21戦20勝(18KO)1分のジャーレル・ミラー(29=アメリカ)などが元気だ。



  • みどころ

22戦全勝の王者 vs 24戦全勝の挑戦者
国外初試合の石田は積極策に活路

 両親が中東イエメン出身というカリド・ヤファイ(28=イギリス)は、08年北京五輪のほか世界選手権にも3度出場し、09年と11年にはベスト8まで勝ち進んだアマチュア実績を持つ。12年7月にプロ転向を果たし、5年間で22戦全勝(14KO)という戦績を残している。現在の王座は昨年12月、計量で失格したルイス・コンセプション(パナマ)に判定勝ちを収めて手に入れたもので、今年5月には村中優(フラッシュ赤羽)に12回判定勝ちを収めて初防衛を果たしている。左ジャブで切り込んで右ストレート、さらに左のボディブローに繋げるボクサーファイター型だ。際立ったパワーは感じられないが、左ボディブローはタイミングがよく、これまでに何度もダウンを奪っている。
 指名挑戦者の石田匠(25=井岡)もアマチュア経験があり、08年の大分国体では少年の部バンタム級で優勝している。しかし、五輪戦士のヤファイに比べると実績で劣っていることは否めない。プロ転向は09年2月。この点ではヤファイよりも3年以上早いことになる。13年9月に世界ランカーのペッチバンボーン・ゴーキャットジム(タイ)に2回KO勝ちを収めた試合が出世試合となり、その後は14年8月に日本王座を獲得し、5度防衛後に返上した。このクラスでは173センチと長身で、足をつかいながらスピードのある左ジャブで相手をコントロールし、機をみてパンチをまとめるタイプだ。戦績は24戦全勝(13KO)。
 ともに左ジャブを得意とし、左ボディブローも巧みという共通点があるが、ヤファイの方がより攻撃的なタイプといえる。地の利もある王者はいつも通りのボクシングをすればポイントを稼ぐことができるといっても過言ではないだろう。こうしたなか初の国外試合となる石田が勝つには、身についた迎撃スタイルをベースにして折々で積極性や攻勢姿勢をみせ、はっきりした有効打を叩き込む必要がありそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

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