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みどころ・試合内容 /
2016年5月8日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

メキシコの新たな伝説 VS イギリスのキング
アルバレスの馬力か カーンのスピードか

昨年11月、アルバレスがミゲール・コット(プエルトリコ)と対戦する際、WBCは勝者に暫定王者のゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)との統一戦を義務づけた。しかし、新王者のアルバレスは「ゴロフキンと対戦するなら155ポンド(約70.3キロ)の契約体重が絶対条件」として団体内の統一戦に難色を示し、2階級下のカーンとの仰天マッチを決めた。WBCは今回の試合の勝者が、試合後15日以内にゴロフキンとの対戦意思の有無を明らかにすることを条件にアルバレス対カーン戦を特別承認した経緯がある。
この試合の決定が伝えられたとき、ファンや関係者の多くは「えっ?」と耳や目を疑ったことだろう。アルバレスはスーパー・ウェルター級でWBAとWBC王座を獲得し、いまはWBCのミドル級王座に君臨するメキシコの人気者で、対するカーンはスーパー・ライト級でWBA王座とIBF王座を獲得した実績を持つスター選手である。文句なしのスーパーファイトなのだが、両者間には体重の壁があるうえ、水面下での交渉の進捗状況の報道もなかったからだ。いろいろな意味で仰天マッチといっていいだろう。
アルバレスが身長175センチ、リーチ179センチ、カーンが身長174センチ、リーチ180センチと数字上の差はないが、体のフレームそのものは異なる。160ポンド(約72.5キロ)が体重上限のミドル級では小柄なアルバレスだが、総体的にみればがっちり型といえる。最近の9年間の試合のほとんどは147ポンド(約66.6キロ=ウェルター級)より重い体重で計量を終えている。対照的に04年アテネ五輪ライト級銀メダリストのカーンは05年にプロ転向後、30戦目まで140ポンド(約63.5キロ=スーパー・ライト級)以下の体重で戦ってきた。ウェルター級に転向したのは3年前のことだ。減量苦から解放されて持ち味のスピードを維持しながら以前の生きの良さも戻ったが、転級後の4戦はいずれも判定勝ちに留まっており、パンチングパワーに課題を残している。
約3対1というオッズが示すように、アルバレス有利は動かしがたいところといえる。過去にカーンが2度の痛烈なKO(TKO)負けを喫しているのとは対照的に、アルバレスはカーミット・シントロン(プエルトリコ)、アルフレド・アングロ(メキシコ)、ジェームス・カークランド(アメリカ)、そしてコットといった名うてのハードパンチャーとの対戦でも致命的なダメージを受けなかった頑丈さを兼ね備えている。
耐久面では決定的な差があるといえる。加えて前に出る馬力、体力でも明らかにアルバレスが上を行く。アルバレスが序盤から圧力をかけて相手をロープやコーナーに追い込んで仕留めるシーンや、一撃でカーンをキャンバスに沈める場面を想像することは難しくない。
その一方、フロイド・メイウェザー(アメリカ)は別格としても、アルバレスがサウスポーのオースティン・トラウト(アメリカ)、エリスランディ・ララ(キューバ)などスピードのある技巧派に苦戦する傾向がある点も無視はできない。さらに、体格で明らかなハンデがある過去の仰天マッチで、シュガー・レイ・レナード(アメリカ)がドニー・ラロン(カナダ)を、ロイ・ジョーンズ(アメリカ)がジョン・ルイス(アメリカ)を、そしてマニー・パッキャオ(フィリピン)がオスカー・デラ・ホーヤ(アメリカ)を破っているデータも気になるところである。いずれも体格でふた回り小さい選手がスピードを生かして出入りして勝利を手繰り寄せているのだ。こうしてみてくると、カーンの勝機はスピードを生かしたアウトボクシングにあるといえそうだ。
アルバレスが馬力で押し潰してしまうのか、それともカーンがスピードを生かして翻弄するのか。スタートから目の離せない展開になりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

TALE OF THE TAPE

  アルバレス カーン
生年月日/年齢 1990年7月18日/25歳 1986年12月8日/29歳
出身地・国籍 メキシコ イギリス
アマ実績 46戦44勝2敗(他説あり) 04年アテネ五輪ライト級銀
プロデビュー 05年10月 05年7月
獲得世界王座 WBA&WBCスーパー・ウェルター級
WBCミドル級
WBA&IBFスーパー・ライト級
身長/リーチ 175センチ/179センチ 174センチ/180センチ
ニックネーム 「カネロ」 「キング」
トレーナー レイノソ親子 バージル・ハンター
戦績 48戦46勝(32KO)1敗1分 34戦31勝(19KO)3敗
戦闘スタイル 右ボクサーファイター型 右ボクサーファイター型


ミドル級トップ戦線の現状

WBA SC:ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBA   :ダニエル・ジェイコブス(アメリカ)
WBA暫定:アルフォンソ・ブランコ(ベネズエラ)
WBC   :サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
WBC暫定:ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
IBF    :ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBO   :ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)

4月にIBFの指名挑戦者、ドミニク・ウェイド(アメリカ)を2回KOで一蹴した3団体統一王者、GGG(トリプルG)ことゲンナディ・ゲンナビッチ・ゴロフキン(カザフスタン)が戦線のトップを走る。世界記録まで1に迫る16連続KO防衛を含め目下22連続KO勝ち、通算35戦全勝(32KO)と手のつけられない強さを見せつけている。左右とも一撃で倒すパワーを持っているだけでなく、04年アテネ五輪で銀メダルを獲得するなど技巧面でも長けており、高い総合力を誇る。
「打倒ゴロフキン」の一番手として名前が挙がるのがWBC王者のサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)だ。GGGのような豪腕ではないが、こちらも攻撃力には定評がある。右ストレート、左フックに加えアッパーなどパンチは多彩で、耐久力にも優れている。今回のアミール・カーン(イギリス)戦をクリアした場合、9月に対戦が期待されているゴロフキンとの頂上決戦に進むかどうか要注目だ。
もしもアルバレスがゴロフキンとの統一戦を選択しない場合、WBAはゴロフキンに対しレギュラー王者のダニエル・ジェイコブス(アメリカ)との対戦を義務づける方針を打ち出している。このジェイコブスは骨肉腫を克服して世界一の座に上り詰めたストーリーの持ち主で、32戦31勝(28KO)1敗とゴロフキンと伍するKO率を誇るパンチャーだ。耐久面で課題を残しているが、対戦が実現すればKO決着必至のスリリングな戦いになるだろう。
昨年12月にアンディ・リー(アイルランド)から2度のダウンを奪ってWBO王者になったビリー・ジョー・サンダース(イギリス)は、4月に予定していた初防衛戦を自らの負傷でキャンセルしたばかりだ。今後の試合で王者としての真価が問われることになる。
このほか無冠組ではIBF1位のトゥレアノ・ジョンソン(バハマ)、前WBA暫定王者のクリス・ユーバンク・ジュニア(イギリス)、アルバレス対カーンの前座で再起戦を行う前IBF王者のデビッド・レミュー(カナダ)らが控えている。5月14日に香港でプロ10戦目を行う村田諒太(帝拳)も世界挑戦を見据えて準備に入っている。

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