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みどころ・試合内容 /
2016年4月4日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

「リアル・キングコング」 VS 「タイガー」
暫定王者オルティスのスピードと強打に注目

当初、オルティス陣営は暫定王座の防衛戦としてカードを組んだが、WBAから指名防衛戦を課されている事情などもあり認可が見送られた経緯がある。それでもオルティスは負ければ暫定王座を失うリスクを負っていることに変わりはない。
オルティスは「アマチュア最強」といわれるキューバのナショナル・チーム入りするなど362戦343勝19敗のレコードを残して10年2月、31歳になる直前にアメリカでプロに転向した。ゴールデンボーイ・プロモーションズが慎重なマッチメークをしたこともプラスに作用し、オルティスは連戦連勝。一度も敗北を経験することなく昨年10月にWBAの暫定王座を獲得した。戦績は26戦24勝(21KO)2無効試合。無効試合のひとつは相手がリング外に転落して続行不能に陥ったもので、もうひとつは自身のドーピング違反によるものだ。この2試合とも一度はリング上でオルティスのKO勝ちが宣せられており、事実上の戦績は「26戦全勝(23KO)」とみることもできる。オルティスの評価を急上昇させたのは戴冠から2ヵ月足らずで行った昨年12月の初防衛戦だった。ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)に挑戦して最後までダウンを拒んだ巧者のブライアント・ジェニングス(アメリカ)に対し、サウスポーのオルティスは初回から強打を叩きつけ、7回には鮮やかな左アッパーでダウンを奪ってストップに持ち込んだのだ。「リアル・キングコング」の異名そのままのパワーはもちろんのことスピード、テクニック、試合運びなど多くの面で秀でたものを披露。クリチコ政権崩壊と同時に大混乱状態に陥ったヘビー級戦線で俄然、存在感を増した感がある。試されていない点があるとすればスタミナか。
一方のトンプソンは16年のキャリアを持つ大ベテランで、08年と12年にクリチコに挑戦した経験を持っている。デビュー6戦目から27連勝で挑んだ初挑戦試合は11回KO負け。再起5連続KO勝ちで挑んだ再戦は6回TKO負けという結果に終わったが、全盛期だったクリチコの実力を考えれば仕方なかったともいえる。その後、トンプソンはクブラト・プーレフ(ブルガリア)、カルロス・タカム(カメルーン)、マリク・スコット(アメリカ)に12回判定負けを喫しているが、一方で08年北京五輪スーパーヘビー級銅メダリストのデビッド・プライス(イギリス)に連続TKO勝ちを収めたほか、04年アテネ五輪ヘビー級金メダリストのオドラニエル・ソリス(キューバ)にも連勝するなど気を吐いている。身長196センチ、リーチ207センチ、体重118キロ超の大柄なサウスポーで、韻を踏んだ「タイガー」というニックネームほどの迫力はないが、中長距離から繰り出すパンチはスピードがある。46戦40勝(27KO)6敗。
ヘビー級では珍しいサウスポー同士の対戦だが、現在の勢い、攻防の幅、パワーなどで勝るオルティス有利は不動といえる。9ラウンド以降を経験したことのないオルティスに対し、10ラウンド以上の戦いを8度経験しているトンプソンは競った状態で長丁場に持ち込みたいところだが、難しい作業といえそうだ。「リアル・キングコング」が「タイガー」を蹴散らす可能性が高い。

 


Written by ボクシングライター原功

ヘビー級トップ戦線の現状

WBA SC:タイソン・フューリー(イギリス)
WBA   :ルーカス・ブラウン(オーストラリア)
WBA暫定:ルイス・オルティス(キューバ)
WBC   :デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)
IBF    :チャールズ・マーティン(アメリカ)
WBO   :タイソン・フューリー(イギリス)

昨年11月、10年近い在位を誇ったウラディミール・クリチコ(ウクライナ)がタイソン・フューリー(イギリス)に敗れたのを機に、最重量級は大混戦状態に陥った。フューリー(25戦全勝18KO)は再戦契約に従ってクリチコとのダイレクト・リマッチを計画中だが、それを優先したためIBF王座を剥奪されている。今年1月、決定戦を経てこのベルトを獲得したチャールズ・マーティン(アメリカ)は24戦23勝(21KO)1分の大柄サウスポーだが、まだ実力を試す相手との対戦経験が少なく、評価を定めるまでには至っていない。初防衛戦では相手のホームであるイギリスに行って12年ロンドン五輪スーパーヘビー級金メダリスト、アンソニー・ジョシュアの挑戦を受けることになっている。ジョシュアはプロ転向後15連続KO勝ちのホープだが、こちらも真の実力はテストされていない。勝った方が多くの期待を一身に集めることになりそうだ。
こうした間隙を縫うように急激に評価を高めているのがWBAの暫定王者、ルイス・オルティス(キューバ)である。暫定王座決定戦で拳を交えたマティアス・アリエル・ビドンド(アルゼンチン)は力量に差があったため真の実力を計ることができなかったが、初防衛戦のブライアント・ジェニングス(アメリカ)戦ではスピード、パワー、テクニック、頭脳、試合運びなど多くの点で識者を感嘆させている。
WBC王者のデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)は指名挑戦者の元WBA王者、アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)の挑戦を受けることになっている。36戦全勝(35KO)という驚異的なKO率を誇るワイルダーがポベトキンを沈めるようだと、このクラスの核になる可能性が高い。
このほか18戦全勝(16KO)の24歳、ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)、今年1月に戦線復帰を果たした元WBA王者、デビッド・ヘイ(イギリス)などが挑戦の機会をうかがっている。

  • みどころ

22戦全勝の元五輪戦士 VS 元世界S・ライト級王者
オッズは15対8でアリ有利

WBOはティモシー・ブラッドリー(アメリカ)が昨年11月、同団体のウェルター級王座初防衛戦でブランドン・リオス(アメリカ)と戦う際、「勝者は指名挑戦者サダム・アリと対戦すること」という条件をつけて承認した経緯がある。しかし、ブラッドリーはマニー・パッキャオ(フィリピン)との3度目の対決を選択し、WBO王座を返上。それを受けて今回のアリ対バルガスの王座決定戦が行われる。
アリの両親は中東イエメンからの移民で、アリ自身は8歳のときにボクシングを始めた。06年に17歳で全米ゴールデングローブ大会フェザー級覇者になり、翌年は同大会のライト級で優勝。08年には北京五輪にも出場した(1回戦敗退)。09年1月にプロ転向を果たし、途中、17戦目のジェイ・クルップ(アメリカ)戦ではダウンを喫し、20戦目のジェレミー・ブライアン(アメリカ)戦では判定が割れるなど苦戦も経験したが、一度も敗れることなく22個の白星を並べてきた(13KO)。出世試合は14年11月のカルロス・アブレグ(アルゼンチン)戦で、アリはWBC2位から2度のダウンを奪って圧倒、9回TKO勝ちを収めた。昨年4月にはWBO11位にランクされていたフランシスコ・サンタナ(アメリカ)に勝って指名挑戦者の地位を確定させた。スピードやパワーなど平均的に高い戦力を備えた万能型で、ゴールデンボーイ・プロモーションズの大きな期待を背負っている。
対するバルガスは8歳のときからロジャー・メイウェザー(アメリカ=元世界2階級制覇王者 ※フロイド・メイウェザーの叔父)の指導を受けていたエリートで、アマチュアでは140戦120勝20敗の戦績を残している。こちらは08年北京五輪への道が閉ざされたのを機にプロ転向を果たした。14年4月、カビブ・アラクベルディエフ(ロシア)に勝ってWBA世界スーパー・ライト級王座を獲得し、2度防衛。ブラッドリーとのWBO世界ウェルター級暫定王座決定戦(15年6月)を前にスーパー・ライト級王座は返上した。
178センチの長身からスピードのあるパンチを放つ好選手だが、11年7月の試合を最後に4年半、実に11試合もKO勝ちから遠ざかっている。そのため一部では「バルガスは非力」という評価があるのも事実だ。しかし、敗れはしたもののブラッドリー戦では最終回に鮮やかな右のカウンターをヒットして、あわや逆転KOかというところまで追い詰めている。ウェルター級に上げて体重苦から解放され、またブラッドリー戦後にトレーナーを変えて自身に刺激を与えてもいる。これが吉と出るか凶と出るか――。
下馬評ではアリの充実したキャリアを買う声が多く、オッズは15対8で無敗の27歳が有利と出ている。ともにスピードがあるだけに序盤からテンポの速い攻防がみられそうだ。


Written by ボクシングライター原功

  • みどころ

コロンビアの元五輪戦士 VS メキシコの雑草
オッズは5対2でカスティジャノス有利

WBCの世界フェザー級王座はゲイリー・ラッセル(アメリカ)が保持しているが、昨秋のエスカンドン戦を前に負傷。試合はキャンセルになり、回復と復帰までに時間がかかるとしてWBCが暫定王座の設置を決めた。そしてラッセルに挑戦する予定だった9位のエスカンドンと、15年1月の挑戦者決定戦で勝って1位の座を保っているカスティジャノスが対戦することになった。
エスカンドンは04年アテネ五輪にコロンビア代表として出場した元アマチュア・エリートで、プロでも14年12月にWBAのスーパー・バンタム級暫定王座を獲得した実績を持っている。11年10月にはヘスス・クェジャル(アルゼンチン=現WBA世界フェザー級王者)に7回TKO勝ちを収めたこともあり、知名度は低いものの隠れた実力者といえそうだ。156センチと小柄な体を両腕でカバーしながら前進。距離を詰めてから左右のパンチを叩きつけるスタイルを持つ。26戦24勝(16KO)2敗。
カスティジャノスは対照的に雑草のような選手といえる。02年のプロデビューから10戦の時点では3勝(2KO)7敗と大きく負け越していたが、そこから奮起。世界上位に進出後の13年4月には元世界2階級制覇王者、セレスティーノ・カバジェロ(パナマ)に勝ってWBC1位まで躍進した。そのあと一度は敗れてランクを落としたが、無敗のロニー・リオス(アメリカ)を5回TKOで下し、リカルド・フアレス(アメリカ)にも勝って再び1位に戻ってきた。ただし、そのフアレス戦から1年以上も期間が空いており、コンディション調整に不安が残る。こちらは足をつかいながら左ジャブを多用し、踏み込みながら右を打ち下ろすことが多い。34戦23勝(13KO)11敗。敗北のうち6試合はKO(TKO)によるもので、耐久面には課題がありそうだ。
距離を詰めないと仕事がやりにくいエスカンドンに対し、カスティジャノスは足と左を多用しながら中長距離を保って戦う策を選択するものと思われる。強豪との対戦経験で勝るカスティジャノスが5対2のオッズで有利とみられている。


Written by ボクシングライター原功

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