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みどころ・試合内容 /
2015年10月12日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

KO率97%の破壊者 VS フランスの期待
ワイルダーは2戦連続の凱旋防衛戦

ヘビー級のみならず今後のボクシングシーンの牽引者としての期待もかかるワイルダーの2度目の防衛戦。フランス初の世界ヘビー級王者を狙うデュオパを相手に豪快なKO勝ちが見られるか。
ワイルダーは08年北京五輪ヘビー級(90キロ以下)で銅メダルを獲得後にプロ転向を果たした。アマチュアのキャリアが少なかった(24戦21勝3敗)うえ、体が細かったことなどから陣営が慎重にマッチメークしていったこともあり、初陣からの連続KOは史上5位の「32」まで伸びた。そのすべてが4ラウンド以内という早い決着だった。リスクの高い相手が少なかったことは否めないが、それでも元五輪金のオードリー・ハリソン(イギリス)、元世界王者のセルゲイ・リャコビッチ(ベラルーシ)、マリク・スコット(アメリカ)といった著名選手も含まれている。今年1月、スタミナと耐久力のテストが済んでいないままWBC王者のバーメイン・スティバーン(アメリカ)に挑戦。勝負は判定まで持ち越されたが、ワイルダーは期待どおり戴冠を果たした。アメリカ生まれの世界ヘビー級王者は実に8年ぶりのことだった。この間、アメリカのヘビー級勢は世界戦で20連敗を喫していたのだから、ワイルダーの戴冠がいかに待ち望まれたものだったかが分かるだろう。
今年6月の初防衛戦は出身地のアラバマ州タスカルーサから車で1時間ほどのバーミンガムのバートゥ・アリーナで行われたが、チケットは早々に完売となり、当日は9300人で満員になった。ワイルダーは格下のエリック・モリナ(アメリカ)から4度のダウンを奪って9回TKO勝ちを収めたが、前半には冷やりとするシーンもあった。今回も同じバーミンガムでの試合だが、集客力が2倍近い1万8000人収容のレガシー・アリーナで行われる。
挑戦者のデュオパは34戦32勝(20KO)2敗のレコードを残している34歳で、WBCでは11位にランクされている。08年にフランチェスコ・ピアネッタ(イタリア)に12回判定負け後は7年間に15連勝(10KO)をマークしていたが、今年3月、エルカン・テペル(ドイツ)に12回判定負けを喫した。しかし、翌月にはWBC9位のマヌエル・チャー(ドイツ)に10回判定勝ちを収め、世界戦線に浮上してきた。この間、12年9月には来日して東京・後楽園ホールで竹原虎辰(緑)に6回TKO勝ちを収めている。また、スイスやロシア、ルクセンブルグといったヨーロッパのほかアフリカのアルジェリア、モロッコ、さらに中米パナマのリングに上がったこともある。アメリカのリングは初めてだが「こういうかたちでアメリカ・デビューを果たすことができて嬉しい」と喜んでいる。、見た目以上に逞しいタイプなのかもしれない。デュオパは195センチの長身から左ジャブを突いて間合いを計り、機を見て右ストレートで攻め込む右のボクサーファイター型で、ワイルダーのようなスピードや爆発的なパワーはないが、攻防両面でバランスのとれた戦力を備えている。
身長で6センチ勝り、パンチ力や大舞台の経験値でも上回るうえ地の利もあるワイルダーの圧倒的有利は動かしがたい。デュオパは粘り強いタイプではあるが、34戦全勝(33KO)、KO率97パーセントを誇る王者自慢の強打を浴びて立っていられる保証はない。ワイルダーのKO防衛が濃厚だ。

 


Written by ボクシングライター原功

ヘビー級トップ戦線の現状

WBA SC :ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
WBA   :ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)
WBC   :デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)
IBF    :ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
WBO   :ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)

06年4月にIBF王座を獲得し、WBO王座、WBA王座を吸収して3団体のベルトを統一したウラディミール・クリチコ(ウクライナ)が総合的な評価では群を抜いている。顕著な衰えは見られないとはいえ39歳という年齢を考えると、3年、5年という長いスパンで先を見とおすことは難しい状況でもある。10月24日に予定していたWBOの指名挑戦者、タイソン・フューリー(イギリス)との防衛戦を前に左足ふくらはぎの腱を痛めたため延期したばかりでもある。今後は故障や時間との戦いで苦戦を強いられそうだ。
勢いやポテンシャルという点ではWBC王者のデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)がトップであろう。身長201センチ、リーチ211センチ、体重104キロ前後と細身ながら、KOを意識した豪快な戦い方にはヘビー級の醍醐味が詰まっている。ただし、今回、ヨハン・デュオパ(フランス)の挑戦を退けたとしても、次は元WBA王者のアレクサンデル・ポベトキン(ロシア)が控えているおり、決して楽な防衛ロードではないといえる。
若手では12年ロンドン五輪スーパー・ヘビー級金メダリストのアンソニー・ジョシュア(イギリス)が、14戦全KO勝ちと順調に成長してきている。すでにWBC2位をはじめ主要4団体で世界挑戦圏内に入っており、来年後半の勝負を目指している。また、同じロンドン五輪組のドミニク・ブリージール(アメリカ)も15戦全勝(14KO)の快進撃を続けており、こちらも順調な成長曲線を描いているといえそうだ。

  • みどころ

五輪出場のエリート VS 変則型の曲者
15連勝のブリージールに試練

ブリージールは12年ロンドン五輪にスーパー・ヘビー級アメリカ代表として出場したが、初戦で敗退。その3ヵ月後にプロ転向を果たした。エリートを育成していくうえで欠かせない慎重なマッチメークも手伝って15戦全勝(14KO)と、ここまで順調な歩みをみせている。昨年は08年の五輪戦士、デルビン・バルガス(アメリカ)に3回TKO勝ち、経験値の高いビリー・サンブラン(アメリカ)とエピファニオ・メンドサ(コロンビア)に序盤KO勝ちを収めており、徐々に対戦相手のレベルを上げてきている。ブリージールは身長201センチ、リーチ207センチ、体重約117キロの大型選手だが、アップライトの構えから左を突く正攻法のボクシングを身上としている。全体的なスピード感と爆発力に欠ける印象はあるが、経験を積むことで総体的なレベルアップが図られるものと思われる。
相手のキャシーは西アフリカのカメルーン出身の36歳で、12年前にアメリカでデビュー後、22戦18勝(10KO)3敗1分の戦績を残している。世界ランクには入っていないが、今年7月には世界ランカーのクリス・アレオーラ(アメリカ)と引き分けている。ジャッジ二者は95対95のイーブンだったが、もうひとりは96対94でキャシーの勝利を支持していた。身長は183センチとヘビー級にしては小柄だが、構えを左右にスイッチするなどして的を絞らせず、動きながら戦う変則派といえる。
体格で大きく勝るブリージールが相手を正面に立たせて戦うことができれば15度目のKO勝ちが見えてきそうだが、キャシーの動きに戸惑うようだと苦戦も覚悟しなければなるまい。


Written by ボクシングライター原功

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