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みどころ・試合内容 /
2015年5月18日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

GGGの14連続KO防衛濃厚
左構えのモンローはスピードに活路

ゴロフキンは10年8月にWBAの暫定王座を獲得し、のちに正王者に昇格。この5年で防衛回数を13に伸ばしている。特筆すべきは戴冠試合を含めた14度の世界戦をすべて規定ラウンド内で終わらせている点だ。13連続KO防衛は史上3位だが、14に伸ばすとダリウス・ミハエルゾウスキー(ポーランド)と並ぶ。ウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)の17も視野に入ってくる。
ゴロフキンは04年のアテネ五輪で銀メダルを獲得するなどアマチュアで350戦345勝5敗(国際試合だけで15敗説もある)の戦績を残し、06年5月にドイツでプロに転向。10年以降はパナマ、カザフスタン、ウクライナ、アメリカ、モナコなど世界各地のリングに上がっている。強打者の多くはキャリアを重ねるごとにKOの割合が減るものだが、ゴロフキンの場合は逆で、08年11月以降は19連続KO勝ちをマークしている。前述のとおり、そのうちの14試合は世界戦である。身長179センチ、リーチ178センチとミドル級では決して大柄というわけではないが、巧みに圧力をかけながら相手を追い込み、そのまま右ストレート、左右フック、アッパー系のパンチで捻じ伏せることもあれば、相手の出端にカウンターを合わせることもある。怖気づいて下がる相手にはマルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)戦のように死角から振りと角度の大きいパンチで襲いかかることもある。単にパンチが強いだけでなく、敗れた淵上誠(八王子中屋)や石田順裕(グリーンツダ)が「とにかく追い込み方が巧み」と口を揃えるように、並外れた技巧の持ち主でもあるのだから厄介だ。加えて研究熱心で努力家との定評もある。32戦全勝(29KO)。KO率は90パーセントを越え、現役世界王者のなかではヘビー級のデオンテイ・ワイルダー(アメリカ=33戦全勝32KO)に次いで2番目に高いKO率を誇る。現状では完璧に近いファイターといっても過言ではないだろう。
そんなゴロフキンに対し、世界的には無名に近い挑戦者のモンロー・ジュニアは「(ゴロフキンは)私のようにスピードのあるサウスポーとは戦ったことがないだろう」と、自信を口にして王者を牽制している。モンロー・ジュニアは、85年から2000年までミドル級とスーパー・ミドル級で活躍した元世界ランカー、ウィリー・モンローの息子で、また70年代にマービン・ハグラー(アメリカ)に勝ったこともある同名の伯父を持つサラブレッドでもある。アマチュアで142戦128勝(72KO)14敗の戦績を残して08年3月にプロデビュー。ここまで20戦19勝(6KO)1敗のレコードを記している。昨年5月にNABA、NABO北米王座を獲得し、今年1月には元WBO世界ミドル級1位のブライアン・ベラ(アメリカ)に勝って上位に進出してきた。ゴロフキンが19連続KO勝ちなのに対し、モンロー・ジュニアは現在9連勝、5連続判定勝ちと対照的だ。
充実の王者を相手にモンロー・ジュニアが勝機を探るとしたら、やはり左構えの利点を最大限に生かして戦うという点に尽きるだろう。ゴロフキンはV4の淵上戦、V5のグルツェゴルツ・プロクサ(ポーランド)戦でサウスポーを苦にせずに捻じ伏せているが、その前のV2戦ではカシム・ウーマ(ウガンダ/アメリカ)にわずかに苦戦している。そのあたりにモンロー・ジュニアはゴロフキン攻略の糸口を探ることになりそうだ。挑戦者は「私のスピードとテクニック、ゴロフキンの圧力とパワーの勝負」とカギを挙げているが、当然のことながら多くのファンや識者は後者が圧倒的有利とみている。

 


Written by ボクシングライター原功

ミドル級トップ戦線の現状

WBA SC :ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBA  :ダニエル・ジェイコブス(アメリカ)
WBA暫定:クリス・ユーバンク・ジュニア(イギリス)
WBC  :ミゲール・コット(プエルトリコ)
WBC暫定:ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
IBF   :空位
WBO  :アンディー・リー(アイルランド)

つい3年ほど前まではセルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)がミドル級の主で、体重が同一と仮定した場合の「パウンド・フォー・パウンド」でも上位にリストアップされていたほどだ。ところが、そのマルチネスは膝の故障や年齢からくる衰えが顕著になり、昨年6月のミゲール・コット(プエルトリコ)戦で4度のダウンを喫して10回TKO負け。いまはゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)がそのコットをも凌ぐ評価を得てミドル級最強の称号を手にしている。やや水があいた状態でコットが追い、さらにWBO王者アンディー・リー(アイルランド)、WBAレギュラー王者のダニエル・ジェイコブス(アメリカ)がついているという状態だ。
ただし、今年に入ってWBAの暫定王座を獲得したクリス・ユーバンク・ジュニア(イギリス)や、WBO王座への指名挑戦権を持つビリー・ジョー・サンダース(イギリス)、IBF王座決定戦に出場する予定のデビッド・レミュー(カナダ)、そしてゴロフキンに挑むウィリー・モンロー・ジュニア(アメリカ)、さらには5月1日にプロ7連勝(5KO)を飾った村田諒太(帝拳)のように、若く才能のある選手の台頭も目立っており、この1、2年で再び勢力図が大きく変わる可能性もある。


  • みどころ

盤石の3階級制覇王者のV2戦
ソーサは出入りと左フックに勝機

昨年9月に八重樫東(大橋)を9回TKOで下して3階級制覇を成し遂げたゴンサレスは、その2ヵ月半後の11月には再来日してロッキー・フエンテス(フィリピン)に圧勝(6回TKO)して初防衛に成功。2月下旬に自国で行ったスーパー・フライ級でのテストマッチを経て、今回はエドガル・ソーサ(メキシコ)との防衛戦に臨む。昨年2月からの15ヵ月間で6試合という、極めて早いペースでリングに上がっていることになる。試合でほとんどダメージを被ることなく決着をつけているから可能なことといえよう。ゴンサレスは圧力をかけながら距離を潰し、上下に波状攻撃をかける万能型の強打者で、42戦全勝(36KO)という完璧な戦績同様、まだ欠点らしいものを露呈していない。ミニマム級時代は減量苦のために危ない試合もあったが、体重調整が楽になった最近は8連続KO勝ちと再び手がつけられない強さを発揮している。
そんな完全無欠の王者に挑むソーサはライト・フライ級時代にWBC王座を10度防衛した実績を持っている実力者で、フライ級転向後は3度目の世界挑戦となる。左のジャブを飛ばしながら出入りする右のボクサーファイター型で、ゴンサレスほどではないものの左フックには威力がある。13年12月に八重樫に敗れているが、その後は2連勝(1KO)と復調している。通算戦績は59戦51勝(30KO)8敗。
ソーサは足と左ジャブを駆使しながら忙しく動き、そのうえで左フックを引っかけたいが、充実の王者が簡単にそれを許すとも思えない。ゴンサレスが徐々に距離を潰し、中盤あたりでヤマをつくる可能性が高いとみる。

 


Written by ボクシングライター原功

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