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みどころ・試合内容 /
2015年5月11日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

アルバレス有利は不動だが…
対サウスポーに不安も

世界タイトルこそかからないが、それに準じた試合といっていいだろう。アルバレスがトータルで高い戦力を備えているのに対し、カークランドは耐久面に課題を抱えながらもずば抜けた攻撃力を持っている。総合的な勝負になればアルバレスのものだが、パンチ力の一点勝負になった場合はどう転ぶか分からない。
アルバレスは11年3月に20歳でWBC世界スーパー・ウェルター級王者になり、シェーン・モズリー(アメリカ)、カーミット・シントロン(プエルトリコ)らを相手に6度の防衛に成功。この間、オースティン・トラウト(アメリカ)を下してWBA王座も手に入れている。余勢を駆って13年9月にはフロイド・メイウェザー(アメリカ)とも対戦したが、スピードと技巧の前に持ち味を発揮できずに敗れた。その後はアルフレド・アングロ(メキシコ)に10回TKO勝ち、エリスランディ・ララ(キューバ/アメリカ)に12回判定勝ちを収めている。
当初はWBC世界ミドル級王者のミゲール・コット(プエルトリコ)との対戦を希望したアルバレスだが、今回は実現せずにカークランドとの対戦になった経緯がある。まずは、そのあたりのモチベーションが気になるところだ。アルバレスはスピード、テクニック、タフネス、インテリジェンスなど高い次元で戦力は揃っており、目立った欠点は見当たらない。ただし、サウスポーに対しては必ずしも芳しい内容の試合をしていない点は気になる。10年以降の15試合中、サウスポーとはライアン・ローズ(イギリス)、トラウト、ララと3度対戦しているが、12回TKO勝ちのローズ戦以外は大苦戦という状態だった。探りを入れる左ジャブが十分に機能していないためといえるかもしれない。
カークランドは33戦32勝(28KO)1敗と約85パーセントのKO率を誇る強打者で、極めて危険度の高い獰猛なファイターといえる。石田順裕(グリーンツダ)のタイミングのいい左フックや右ストレートの前に3度のダウンを喫して初回TKO負けを喫しているように、決して頑丈なタイプではないが、攻撃力はアルバレスに勝るとも劣らないものがある。石田戦後、アングロを6回TKO、グレン・タピア(アメリカ)を6回TKOで下すなど復調しているだけに侮れない。故障やビジネス上のトラブルで17ヵ月ぶりの試合になるが、アルバレスにとってリスクの高い相手であることは間違いない。
アルバレスは一定以上の耐久力を備えているが、それでも足を止めてカークランドと正面からパンチを交換することは避けたい。スピードを生かして左を突き、まずはリスクを小さく抑えていくことが得策と思われる。そのうえでカークランドの雑なディフェンスにつけ込むことができれば、中盤あたりのKO決着がみえてきそうだ。反面、カークランドはトラウトやララのような技巧派とはタイプが異なるとはいえ、アルバレスがサウスポー・スタンスに戸惑いをみせるようだと乱戦に巻き込まれる危険性もある。

 


Written by ボクシングライター原功

スーパー・ウェルター級トップ戦線の現状

WBA SC :フロイド・メイウェザー(アメリカ)
WBA  :エリスランディ・ララ(キューバ/アメリカ)
WBC  :フロイド・メイウェザー(アメリカ)
IBF   :コーネリアス・バンドレイジ(アメリカ)
WBO  :デメトリアス・アンドレイド(アメリカ)

32歳のWBA王者、エリスランディ・ララ(キューバ/アメリカ)や42歳のIBF王者、コーネリアス・バンドレイジ(アメリカ)といったベテランが幅を利かせている一方、WBO王者のデメトリアス・アンドレイド(27=アメリカ)のように若くて高い潜在能力を秘めた好選手も伸びてきている。特に3月に元五輪戦士のバーネス・マーティロスヤン(アルメニア/アメリカ)に判定勝ちを収めたジャーメルとジャーマルの双子のチャーロ兄弟(24=アメリカ)は面白い存在だ。26戦全勝(11KO)のジャーメルはスピーを生かした技巧派で、ジャーマルは21戦全勝(16KO)の戦績が示すとおりのパンチャー型だ。IBFではジャーマルが1位、ジャーメルが2位にランクされている。
そんななかで行われる今回のサウル・アルバレス(メキシコ)対ジェームス・カークランド(アメリカ)。順当にアルバレスが勝って王座復帰の布石を打つのか、それともカークランドが番狂わせを起こしてトップ戦線を混乱に陥れるのか。注目度の高い一戦といえる。


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