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みどころ・試合内容 /
2015年3月30日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

アマ時代からのライバルがプロで決着戦
オッズは7対2で五輪連覇のゾウ有利

 04年アテネ五輪ライト・フライ級銅、08年北京五輪と12年ロンドン五輪では連続で金メダルを獲得した中国のスター、ゾウ・シミン(鄒市明)がプロ7戦目で世界に挑む。アムナットとはアマチュア時代に3度対戦して2勝1敗と勝ち越しており、絶対の自信を持ってリングに上がる。
 ゾウは五輪3大会連続メダルのほか03年世界選手権銀、05年と07年の世界選手権を連覇するなどアマ時代は10年の長期政権を誇った。輝かしい実績を残し、2年前にトップランク社と契約、32歳でプロに転じた。「せめて5年早くプロ入りしていれば」と将来を不安視する関係者がいるなか、まずは順調に6個の白星を並べてきた(6勝1KO)。中国という巨大なマーケット開拓を狙うトップランク社のビジネス戦略の旗頭としても、まずは期待に沿った活躍といえる。特別行政区マカオを中心に中国に着実にボクシングが浸透し始めていることを考えると、ゾウの存在と貢献度の高さは現時点でも十分に評価できるものといえよう。だからこそデビュー戦で30万ドル(当時のレートで約2880万円)が支払われ、今回は王者の3倍に相当する75万ドル(約9150万円)の報酬が約束されているのだ。
 こうしたなか、今回の挑戦を実らせて熊朝忠に続く2人目の世界王者になるようなことがあれば、中国におけるボクシング人気はさらに上昇するはずだ。ゾウは無駄な動きも含めて運動量の多い攻撃的なボクシングを身上としており、直近の2試合は10回、12回をフルに戦い抜いている。図らずもパンチ力不足を露呈するかたちにはなったが、スタミナと配分に問題がないことも証明している。大試合を前にゾウは「私にとって極めて大事な試合だが、五輪で重圧には慣れている」と話している。
 そんなゾウにとって、アムナットはサクセス・ストーリーの節目に登場する人物としては恰好の相手といえる。こちらもアマ時代に07年世界選手権3位、08年北京五輪8強、09年世界選手権8強、10年アジア大会3位という実績を残しており、ゾウとは3度対戦しているのだ。初戦はアムナットが勝ったが、2戦目、3戦目はゾウが勝利を収めている。いずれもポイント決着だったが、実力は紙一重とみられた。プロ転向はアムナットが1年早く、昨年1月には12戦目で現在のIBF王座を獲得している。14戦全勝(5KO)という戦績はやや迫力不足といえるが、注目すべきは初防衛戦で井岡一翔(井岡)、2度目の防衛戦で指名挑戦者マクウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)をいずれも接戦で下している点だ。アムナットは163.6センチの身長に対してリーチが177.2センチと長く、それを生かした左ジャブで相手をコントロール。相手がかい潜って入ってくるとアッパーで迎え撃ち、さらにクリンチワークで攻撃を寸断してしまう。強烈な武器はないが、数字に表せない巧さと狡猾さを備えている。敵地で3度目の防衛戦に臨むアムナットは「アマとプロは違う。私の方が早くプロに転向し、早くプロの戦い方に慣れた」と自信をみせている。
 ゾウがスピードと手数で積極的に仕掛け、アムナットが左ジャブを飛ばしながら距離を保って迎え撃つ展開が予想される。ともに決め手に欠けるだけに振り分けの難しい競ったラウンドが続く可能性が高い。ゾウの攻撃ボクシングが勝るのか、それともアムナットの技巧が冴えるのか。オッズは7対2でゾウ有利と出ているが、勝負は終盤までもつれそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

フライ級トップ戦線の現状

WBA SC:ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
WBA  :ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)
WBC  :ローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)
IBF   :アムナット・ルエンロエン(タイ)
WBO  :ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)

 IBF王者のアムナット・ルエンロエン(タイ)がゾウ・シミン(中国)の挑戦を受けるほか、WBAとWBC王座を持つファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)はロメル・アセンホ(フィリピン)との防衛戦が決まっている。4月22日にはWBAのレギュラー王者ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)が来日して3階級制覇を狙う井岡一翔(井岡)の挑戦を受ける。さらにWBC王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)も5月16日、アメリカのカリフォルニア州イングルウッドで元WBC世界ライト・フライ級王者のエドガル・ソーサ(メキシコ)を相手に2度目の防衛戦に臨むことになっている。ゴンサレスを軸にタレントが揃ったクラスといえる。
 ランカー陣ではIBFの指名挑戦権を持つジョンリエル・カシメロ(フィリピン)、アムナットへの再挑戦を狙う08年北京五輪出場者マクウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)、エストラーダの前の2団体統一王者ブライアン・ビロリア(フィリピン/アメリカ)、4団体でランクインしている日本王者の村中優(フラッシュ赤羽)らが王座に近い位置にいる。


  • みどころ

19戦無敗の中国のホープ VS タイの地域王座コレクター
ピーターソンへの挑戦切符かけた戦い

 IBF世界スーパー・ライト級王者、レイモント・ピーターソン(アメリカ)への挑戦権をかけた一戦。IBF6位のヤンと9位のパトムスック、最優先切符を手にするのは?
 ヤンは中国の北東部に位置する大連の出身で、07年に韓国でプロデビューを果たした。08年から11年まで3年近いブランクがあるが、戦線復帰後に韓国のライト級王座を獲得。13年にはアメリカのリングにも上がり、その後はマカオと上海でコンスタントに試合をこなしてWBOアジア・パシフィック王座やIBFパンパシフィック王座を獲得している。19戦18勝(13KO)1無効試合。
 対するパトムスックは32戦29勝(18KO)2敗1分の戦績を誇る31歳で、こちらもWBCユース王座やIBFパンパシフィック王座、WBCの下部組織ABCの王座などを手にした実績を持っている。13年10月には大阪で細川貴之(六島)と戦い、8回判定負けを喫している。
 世界的な実績という点ではふたりとも不足の印象は拭えないが、それだけに存在感を示す内容と結果が求められるところだ。

 


Written by ボクシングライター原功

  • みどころ

元WBO3位に37歳のベテランが挑戦
タピアは再浮上の契機をつかめるか

 タピアはアマチュアで134戦130勝4敗の戦績を残し、08年にプロに転向。以後、23戦22勝(14KO)1敗の好戦績を残している。デビュー後は5年間で20連勝(12KO)を収めてWBO3位まで上昇したが、13年暮れにサウスポーのファイター、ジェームス・カークランド(アメリカ)に6回TKO負けを喫した。これが過去唯一の敗北だ。その後は2連続KO勝ちを収めている。発達した筋肉質の体からワンツーを放ち、好機には一気に左右をまとめる右のボクサーファイター型だ。
 対するドーソンはキックボクシングで64戦53勝(31KO)11敗の戦績を残したあと02年に国際式に転向。以後、オーストラリアの国内王座やPABA王座、WBOアジア・パシフィック王座などを獲得してきた。10回TKO負けを喫しはしたが、10年にはセルゲイ・ジンジルク(ウクライナ)の持つWBO世界スーパー・ウェルター級王座に挑戦したこともある。また、勝利には結びつかなかったが、昨年8月のオースティン・トラウト(アメリカ)戦では元世界王者から得意の右で2度のダウンを奪っている(10回判定負け)。
 経験豊富な37歳を侮ることは危険だが、ここは25歳のホープが問題なく突破するとみるのが常識的な線だろう。

 


Written by ボクシングライター原功

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