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みどころ・試合内容 / 2014年12月15日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

敵地で初挑戦の前日本王者
大竹「勝負は後半」

4度の防衛を重ねているイギリスの人気者クィッグに、前日本王者の大竹が挑む。6度の世界戦を含み31戦無敗(29勝22KO2分)のクィッグに、08年以降は17戦無敗(16勝8KO1分)の大竹がどこまで食い下がれるか。

クィッグは今回の試合地リバプールに近いバリーという街で生まれ育ち、アマチュアで12戦(10勝2敗)したのち07年にプロ転向。10年にはWBAインターコンチネンタル王座につき、11年には英国王座も獲得。12年6月には初の世界挑戦のチャンスを掴み、レンドール・ムンロー(イギリス)とのWBA暫定王座決定戦に臨んだ。しかし、相手の負傷で3回負傷引き分けに終わり、このときはベルトを取りそこなっている。5ヵ月後の再戦を6回TKOで制し暫定王座を獲得。その後、正王者に昇格しており、今回が5度目の防衛戦となる。この階級にしては173センチと比較的長身だが、痩身という印象はない。強靭な肉体を生かして相手に圧力をかけ、距離を詰めながら上下にパンチを打ち分けて攻め落とすスタイルを確立している。特にボディブローは強く巧みで、9月のV4戦でもシュテファーヌ・ジャモエ(ベルギー)を右ボディブローで倒し3回TKOで撃退している。大竹の試合映像を見たクィッグは「彼はエキサイティングな戦闘スタイルの選手で、リスペクトに値する。でも、ストップではなくKOで終わらせたい」と自信をみせている。

一方、試合の1ヵ月前に挑戦が決定した大竹は「すべての面で王者が上」と、まずはクィッグを高く評価している。大竹自身もじわじわと相手にプレッシャーをかけて上下にパンチを散らして攻め落とす戦い方を身上としているが、スピードやパワーをはじめ全体的なスケール感ではクィッグが一枚上であると認めざるを得ない。クィッグも大竹も自国を出て戦っことは一度もないが、大舞台の経験値でも王者がはるか上を行く。しかし、33歳の挑戦者は「後半に勝負をかけ倒して勝つ」と、日本人として初めてイギリスから世界王座を持ち帰る気概を口にしている。大竹が後半勝負に活路を求めるのには理由がある。ひとつは大竹自身が直近の6戦のうち5戦で10ラウンドをフルに戦い抜いているように、スタミナに自信を持っていることが挙げられる。もうひとつは、クィッグが直近の3試合を2ラウンド、2ラウンド、3ラウンドと早い回で終わらせていることが挙げられる。ハイペースで飛ばす王者の失速を誘えば勝機が広がるというわけだ。そのためには中盤までに大きなダメージを受けず、競った状態をキープすることが前提となりそうだ。

地元の声援を受けるクィッグが序盤からKOを狙って飛ばし、大竹が応戦するという展開が予想される。食い下がるだけでなく、大竹がいつ、どのタイミングで攻勢に出るか注目したい。

 


Written by ボクシングライター原功

ギジェルモ・リゴンドー

ギジェルモ・リゴンドー

ライト級トップ戦線の現状

WBA スーパー:ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)
WBA    :スコット・クィッグ(イギリス)
WBA暫定 :オスカル・エスカンドン(コロンビア)
WBC    :レオ・サンタ・クルス(メキシコ)
IBF     :カール・フランプトン(イギリス)
WBO    :ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)

大晦日に来日して天笠尚(山上)の挑戦を受けるギジェルモ・リゴンドー(キューバ)が、現在のこの階級の第一人者だ。五輪連覇という輝かしいアマチュア実績を持つリゴンドーはサウスポーのカウンター・パンチャーで、群を抜くスピードとスキルを誇る。WBC王者レオ・サンタ・クルス(メキシコ)は執拗な上下の連打で攻め落とす攻撃型の選手。すでに3度の防衛を果たしており、近い将来、フェザー級に転向して3階級制覇を狙うプランがあるという。大竹秀典(金子)の挑戦を受けるWBAのレギュラー王者、スコット・クィッグ(イギリス)と、9月にキコ・マルチネス(スペイン)に勝ってIBF王座についたカール・フランプトン(イギリス)は、直接対決の機会をうかがっている。同じイギリスだがクィッグがイングランド、フランプトンが北アイルランドと地域が異なり、それぞれの地元ファンを巻き込み、すでに激しい舌戦が展開されている。しかし、まずクィッグは大竹、フランプトンは指名挑戦者クリス・アバロス(アメリカ)との試合をクリアすることが先決となっている。

こうしたなかWBCは1位のアンドレス・グティエレス(メキシコ)対2位のウーゴ・ルイス(メキシコ)で挑戦者決定戦を行うことを決めている。また、WBOは2位のジェネシス・セルバニア(フィリピン)対4位のゾルト・ベダック(ハンガリー)の暫定王座決定戦を打ち出している。

※11/22時点のデータを掲載しております。


  • みどころ

IBF1位のデゲイルがリスキーな前哨戦
負ければ指名挑戦権は消滅

デゲイルは14年5月にブランドン・ゴンザレス(アメリカ)に4回TKO勝ちを収め、すでにIBF王座への最優先挑戦権を手にしている。このまま待機すれば自動的に大舞台の機会が訪れるはずだが、あえてリスクを冒して強打のペリバンと対戦する。

デゲイルは08年北京五輪のミドル級金メダリストで、09年2月にプロ転向後は20戦19勝(13KO)1敗の戦績を残している。唯一の敗北はジョージ・グローブス(イギリス)に喫したもので、世界戦の舞台で雪辱を狙っている。サウスポーをベースにしたスイッチ・ヒッターで、やや変則的な面もある。

対するペリバンはデビューから20連勝(13KO)を収めたメキシコ重量級期待の星だが、直近の3戦に限ってはサキオ・ビカ(オーストラリア)とのWBC王座決定戦で12回判定負け、バドゥ・ジャック(スウェーデン)と10回引き分け、ジェイ・レオン・ラブ(アメリカ)に10回判定負けと、武運に見放されている。必ずしも近況は芳しくないが、ここで勝てば一気にトップ戦線に再浮上するだけにモチベーションは高いはずだ。スピードを欠く傾向はあるが、攻撃力があるだけに侮れない。

スピードやボクシングの幅で勝るデゲイルが主導権を握る可能性が高いが、地元の声援に押されて必要以上に好戦的になるようだとリスクは高まりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

  • みどころ

孵化間近の“金の卵”ジョシュア
10連続KOを狙って古豪と対戦

12年ロンドン五輪S・ヘビー級金メダリストのジョシュアは昨年10月にプロ転向。途中で拳を痛めるなど短いブランクも経験したが、まずは9戦全KO勝ちと順調な歩みをみせているといえる。ここ3戦はマット・スケルトン(イギリス)、コンスタンチン・アイリッチ(ドイツ)、デニス・バクトフ(ロシア)と、30戦以上をこなしているベテランと対戦、自身の経験値を上げている。198センチの長身から左ジャブを差し込み、機をみて伸びと破壊力のある右ストレートを打ち込む正統派の強打者だ。9試合に要した総ラウンド数は16と少なく、最長でも3ラウンドまでしか戦っていない。そこに大きな可能性がみえると同時に未知の部分が残っているともいえる。すでにWBAで15位、WBCで13位にランクされている。14年8月にはウラディミール・クリチコ(ウクライナ)のトレーニング・キャンプにも参加。3団体統一王者とスパーリングで手合わせするなどして自信を増している。

対照的にスプロットは64戦(42勝17KO22敗)のキャリアを持つ39歳のベテランで、英国、英連邦、欧州王座などを獲得した実績を持っている。ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)、レイモン・ブリュースター(アメリカ)、クブラト・プーレフ(ブルガリア)ら世界的強豪との対戦経験もある。187センチとヘビー級にしては大きくないが、インサイドに入り込ませると厄介なタイプといえる。

ジョシュアがこの壁も難なく突破するだろうという予想が大勢を占めるが、その一方、勝負が長引いて耐久力やスタミナが試されることになるのでは、という見方もある。いずれにしても序盤から目の離せない試合になりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

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