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みどころ・試合内容 / 2015年2月16日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

1勝1敗後のラバーマッチ(決着戦)
オッズは11対8でリオス有利

近年、ボクシングでは1勝1敗のあとを受けた決着戦のことを「ラバーマッチ」と呼んでいるが、これはもともとトランプのブリッジで用いられる決着法のことで、先に2勝した者が勝利を握る三番勝負を意味している。今回のアルバラード対リオスVは、まさにラバーマッチ、決着戦といえる。

ふたりが初めて拳を交えたのは12年10月、アメリカのカリフォルニア州カーソンのリングだった。ノニト・ドネア(フィリピン/アメリカ)対西岡利晃(帝拳)のセミファイナルで対峙した両者は火の出るような打撃戦を展開。何度もチャンスとピンチが入れ替わるシーソーゲームのすえ、元WBA世界ライト級王者のリオスが7回に連打をまとめてレフェリー・ストップによるTKO勝ちを収めた。6回までの採点はジャッジひとりが58対56でリオス優勢としていたものの、残る二者は57対57のイーブンと採点していたほどの接戦だった。

これを受け翌13年3月にはWBO世界スーパー・ライト級暫定王座決定戦というかたちで再戦が組まれた。舞台はラスベガスだった。前半は初戦の続きのような打撃戦となったが、途中からアルバラードが作戦を変更。適度に足をつかいながらワンツー主体のボクシングを披露し、判定勝ちで雪辱を果たしている。採点はジャッジ三者ともアルバラードを支持していたが、ふたりが115対113、もうひとりは114対113という際どいものだった。

この試合で暫定王座を獲得したアルバラードは初防衛戦を前に正王者に昇格したが、肝心の試合ではルスラン・プロボドニコフ(ロシア)に10回終了TKO負けを喫し、7ヵ月に満たない在位に終わった。昨年5月のファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)との試合では、元4階級制覇王者からダウンを奪って意地を見せたものの判定負け。2連敗のなかでライバルとの決着戦を迎える。37戦34勝(23KO)3敗。

一方のリオスはアルバラードにプロ初黒星を喫した8ヵ月後、中国特別行政区マカオで元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)と対戦したが、持ち味を封じられて大差の12回判定負け。昨年8月、元WBA世界ウェルター級王者のディエゴ・チャベス(アルゼンチン)に勝って連敗を脱したが、これは相手が反則による失格を言い渡されたもので、リオスにとっては素直に喜べない勝利だった。今回のアルバラード戦はリオスにとっても選手生命のかかった重要な試合といえる。35戦32勝(23KO)2敗1分。

決着戦はアルバラードの地元に近いコロラド州デンバー近郊のブルームフィールドが舞台となる。試合は地域王座の決定戦として行われるが、リオスに85万ドル(約1億円)、アルバラードに78万5000ドル(約9260万円)という高額報酬が約束されている。

オッズは11対8でリオス有利と出ている。序盤から休みない連打を浴びせ、中盤から終盤でストップに持ち込むというのがリオス支持者の予想だ。対してアルバラード側は、打ち合うところは打ち合い、あとは再戦でみせたような効率的な出入りのボクシングでポイントを重ねるという青写真を描いているはずだ。ともに「三部作の最終章。絶対に勝つ」と並々ならぬ意気込みを口にしているだけに、序盤から目の離せない展開になりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

マニー・パッキャオ

フロイド・メイウェザー

ウェルター級トップ戦線の現状

WBA SC:フロイド・メイウェザー(アメリカ)
WBA SC:キース・サーマン(アメリカ)
WBC   :フロイド・メイウェザー(アメリカ)
IBF    :ケル・ブルック(イギリス)
WBO   :マニー・パッキャオ(フィリピン)

昨年4月、マニー・パッキャオ(フィリピン)がティモシー・ブラッドリー(アメリカ)を下してWBO王座を奪回してから、再びWBA&WBC王者フロイド・メイウェザー(アメリカ)との並走が続いている。パッキャオが36歳、メイウェザーは2月24日で38歳になるだけに、早い時期の対決が望まれる。実現すれば空前のスケールになることは間違いない。

両巨頭が頑張るなか、WBAのレギュラー王者キース・サーマン(アメリカ)、IBF王者ケル・ブルック(イギリス)らが着実に力をつけている。サーマンは3月に元世界4階級制覇王者ロバート・ゲレロ(アメリカ)を相手に防衛戦が決まっており、まずはこれを乗り切ることができるか注目される。ブルックは昨年8月の戴冠後に暴漢に襲われ足に刺傷を負うアクシデントに見舞われたが、3月下旬に指名挑戦者イオヌット・ダン・イオン(ルーマニア/カナダ)を相手に初防衛戦を行うことが決定した。

このほかメイウェザーやパッキャオとの対戦を熱望するアミール・カーン(イギリス)、ルイス・カルロス・アブレグ(アルゼンチン)を倒して上位に進出してきたサダム・アリ(アメリカ)、5階級制覇に照準を合わせているファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)、さらには元王者ブラッドリー、ショーン・ポーター(アメリカ)、そして人気のあるブランドン・リオス(アメリカ)とマイク・アルバラード(アメリカ)も捲土重来を期している。亀海喜寛(帝拳)もトップ戦線に割って入るチャンスを狙っている。

※15年2/13時点でのデータです


  • みどころ

23歳の次期王者候補 VS ロシアの実力者
ランカー同士の先陣争い

スーパー・ミドル級でWBA、WBC、WBOで2位、IBFで3位にランクされるラミレスと、WBO9位に名を連ねるウラソフ。ベルトこそかかっていないが、重要な世界先陣争いといえる。

ラミレスは身長189センチ、リーチ191センチの恵まれた体格のサウスポーで、スピードと切れのあるパンチで上位に上がってきた。このところ経験値の高いジョバンニ・ロレンソ(ドミニカ共和国/アメリカ)やフルヘンシオ・スニガ(コロンビア)らを下すなど4連続KO勝ちと勢いを増している。今回のランカー対決を制すれば、世界挑戦は時間の問題になるはずだ。30戦全勝(24KO)。

対するウラソフはラミレスよりもさらに長身の192センチで、31戦30勝(15KO)1敗と戦績もそん色ない。ホームはロシアだが、アメリカでも10度の試合経験がある。唯一の敗北は現ライト・ヘビー級上位ランカーのイサック・チレンバ(マラウィ/南アフリカ共和国)に喫したものだが、その後は世界緒戦の経験もあるコーレン・ゲボル(アルメニア/ドイツ)を下すなど11連勝(5KO)をマークしている。変則的な間合いから積極的にワンツーで攻め込むタイプで、接近戦ではインサイドからアッパーを多用する。

サウスポーのラミレスがスピードを生かして戦えば問題はないとみるが、ウラソフの変則スタイルに戸惑うようだと苦戦も考えられる。カール・フロッチ(イギリス)、アンドレ・ウォード(アメリカ)、アルツール・アブラハム(アルメニア/ドイツ)、アンソニー・ディレル(アメリカ)ら実力者がトップを占めるクラスに新風を吹き込むことができるか。23歳のラミレスの戦いに注目したい。

 


Written by ボクシングライター原功

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