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みどころ・試合内容 / 2014年10月27日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

勇敢な雄鶏 VS KO率78%の強打者
オッズは7対4で王者有利

エストラーダは12年11月にノンタイトル戦でローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳=現WBC世界フライ級王者)に善戦して株を上げ、次戦でブライアン・ビロリア(アメリカ)に判定勝ち、WBAとWBO2団体の王座を一挙に獲得した。まだ24歳と若く、伸びしろもあるだけに今後のフライ級戦線の核になる可能性も秘めている。すでに指名挑戦者ミラン・メリンド(フィリピン)、リッチー・メプラナム(フィリピン)を退けて2度の防衛を記録しており、安定感もある。ゴンサレス戦はアメリカ、ビロリア戦、メリンド戦は中国特別行政区マカオと異国のリングにも上がっており、経験値もアップしている。エストラーダはガードを高く上げた構えから圧力をかけて出て、距離が詰まると上下に左右の連打を打ち分ける右のボクサーファイター型といえる。一発で失神させるほどのパンチ力はないが、連打は執拗で回転力がある。ゴンサレスやビロリアの強打を浴びても耐えたように、一定以上の耐久力も備わっている。ほどよく戦力の整った攻撃型の選手といっていいだろう。31戦29勝(21KO)2敗。

挑戦者のセグラはメキシコのスラム街の出身で、幼少時はケンカばかりしていたというが、20歳のときに両親が移住していたロサンゼルスでボクシングを始めた。アマチュアで12戦を経験後にプロに転向。L・フライ級ではWBAとIBFの統一王者になり、一時は9連続KO勝ちをマークしたこともある。フライ級に転向してからはビロリアに8回TKO負け、エドガル・ソーサ(メキシコ)に12回判定負けを喫するなど壁にぶつかったが、以降は強豪相手に3連続KO勝ちを収め、WBOの指名挑戦者の地位に辿り着いた。
36戦32勝(28KO)3敗1分の戦績が示すとおりの強打者で、右構えでも左構えでも戦える器用さも持ち併せている。自分から積極的に距離を詰め、至近距離でフック、アッパーを乱打するファイター型だ。自身が被弾することも多く、肉を切らせて骨を断つタイプといえる。

結果として打撃戦になることは間違いないが、まずはセグラが左右どちらの構えでスタートするのか注目したい。セグラが左構えで出てきた場合にエストラーダが戸惑うようだと、その後の展開は読みにくくなる。しかし、エストラーダはV2戦でサウスポーとも戦っており、大きなトラブルに陥る可能性は低いとみる。いずれにしても遅くとも中盤までには中近距離での打撃戦になることは必至だ。攻撃力は互角だが、ディフェンス力、耐久力で勝るエストラーダ有利は動かしがたい。オッズも7対4で王者有利と出ている。

 


Written by ボクシングライター原功

  • みどころ

五輪&世界選手権出場の元アマ・エリート同士
総合力は互角 アムナットに地の利

アムナットは今年1月、ロッキー・フエンテス(フィリピン)との王座決定戦を判定で制して戴冠を果たし、5月には来日して井岡一翔(井岡)の挑戦を退け初防衛に成功している。派手さはないが、適度に足をつかいながら正確な左で相手をコントロールする前捌きの巧さには定評がある。井岡戦では相手の入り端に右アッパーを突き上げて脅かすなど、タイムリーなパンチも持っている。また、クリンチワークにも長けており、窮地にはこれが大きな武器にもなっている。こうした戦力は長いアマチュア生活で培ったものといっていいだろう。07年の世界選手権でL・フライ級銅、08年北京五輪ではベスト8、09年の世界選手権ではフライ級ベスト8と輝かしい実績を残しているのだ。さらに10年のアジア大会では準決勝でゾウ・シミン(中国)に惜敗、銅メダルに甘んじている。12年5月に32歳でプロに転向してからは13戦全勝(5KO)の戦績を残している。

挑戦者のアローヨはアマチュア時代の実績ではアローヨを上回る。
07年の世界選手権ではフライ級で8強入りを果たし、08年の北京五輪こそ3回戦で敗退したが、翌09年の世界選手権ではフライ級で優勝を収めているのだ。ちなみに双子のマクジョー・アローヨも北京五輪に出場しており、現在はIBF世界S・フライ級2位にランクされている。アローヨは10年2月にプロ転向を果たし、ここまで16戦15勝(13KO)1敗という高いKO率を記録している。ちなみに唯一の敗戦は10年6月、プロ4戦目に岡田隆志(元M.Tジム)に喫したもので、以後は12連勝(10KO)をマークしている。6月にはフローリアン・サルダー(フィリピン)との挑戦者決定戦で2回TKO勝ちを収めている。ガードを高く上げた構えからワンツーで仕掛け、距離が詰まるとパワフルな左フックを上下に打ち分けるスタイルを持っている。

ともに左のリードブローを操りながら試合を組み立てるタイプで、攻撃力では挑戦者が勝るものの総合力は接近している。イベント開催権を高額で落札してタイ開催にこぎ着けた王者には地の利があるだけに、アローヨは前半から飛ばして明白な差をつける必要がありそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



ローマン・ゴンサレス

ローマン・ゴンサレス

フライ級トップ戦線の現状

WBAスーパー:ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
WBA      :ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)
WBA暫定   :ヨドモンコン・ボー・セーンチップ(タイ)
WBC      :ローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)
IBF       :アムナット・ルエンロエン(タイ)
WBO      :ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)

9月に八重樫東(大橋)から王座を奪ったWBC王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)が頭ひとつ抜けている。40戦全勝(34KO)という軽量級ばなれしたKO率どおりの強打に加え、圧力のかけ方や上下のコンビネーションなど巧さも兼ね備えている。「2年以内にバンタム級まで制覇する」と公言しているが、今後は体格のハンディキャップをどうカバーしていくかが重要な課題になりそうだ。今回、ジョバンニ・セグラ(メキシコ)の挑戦を受けるWBA&WBO2団体統一王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)も力がある。2年前に敗れているゴンサレスとの再戦に意欲を燃やしており、実現が待たれるところだ。WBAのレギュラー王者ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)と暫定王者ヨドモンコン・ボー・セーンチップ(タイ)は直接対決が決まっている。

ランカー陣も強豪揃いだ。その筆頭格がセグラと、IBF王座に挑むマクウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)だ。ともに攻撃型だけに、フライ級をさらに活気づける可能性がある。エストラーダの前の王者ブライアン・ビロリア(アメリカ)も順調に復活ロードを歩んでいる。新顔としては、08年北京大会、12年ロンドン大会と五輪連覇の実績を持つゾウ・シミン(中国)に注目が集まる。11月23日にWBOの挑戦者決定戦に出場することになっており、これを突破することを前提に陣営では来年の世界挑戦を視野に入れている。また、フライ級への転向のタイミングを図っているWBC世界L・フライ級王者、井上尚弥(大橋)の動向にも要注目だ。


※10/17時点のデータを掲載しております。

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