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みどころ・試合内容 / 2014年11月22日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

打撃戦必至の強打者対決
今回も「ボンバー・レフト」炸裂か

戴冠試合を含めメキシカンを相手に世界戦で3連勝(2KO)を収めている三浦の3度目の防衛戦。今度もメキシコからの刺客、WBC1位の指名挑戦者プエルタを迎える。31戦27勝(20KO)2敗2分の三浦がサウスポー、28戦23勝(19KO)4敗1分のプエルタがオーソドックスと左右の構えの違いはあるものの、ともに攻撃力に自信を持つ好戦派だけにKO決着は必至といえる。

三浦は国体で優勝するなどアマチュアで40戦34勝(22KO)6敗の戦績を残し、03年にプロ転向。日本王座を経て臨んだ内山高志(ワタナベ)への挑戦では先にダウンを奪いながら8回終了TKO負けを喫したが、昨年4月にガマリエル・ディアス(メキシコ)を9回TKOで下して念願の世界王座を獲得した。敵地メキシコで臨んだ初防衛戦ではセルヒオ・トンプソンとダウン応酬の派手な戦いを展開、堂々と判定勝ちを収めている。大晦日のダンテ・ハルドン(メキシコ)戦でも2度のダウンを奪って9回TKO勝ち。なんと4度の世界戦すべてでダウンを奪っており、その数は9になる。1試合平均で2度以上のダウンを奪っている計算になる。そのほとんどが「ボンバー・レフト」と称される左によるものである。実際に拳を交えた相手が「軌道やタイミングが分からない」と嘆くパンチだ。一見すると三浦のボクシングは無骨にもみえるが、洗練された面も多々持ち併せていることが分かる。このところボクシング強国メキシコの実力者3人を屠っていることもあり“メキシカン・キラー”ぶりが強調されているが、三浦自身は「自分では気にしたことはないけれど、相性がいいんですかね」と気にした様子はない。そして「強い相手と戦いたいだけです」と加える。

今回の挑戦者プエルタは三浦を上回る68パーセントのKO率を誇る強打者だ。キャリアの途中で3連敗を喫するなどスランプも経験したことがあるが、WBCのシルバー王座を獲得するなどこの3年間は12連勝(9KO)と勢いがある。正確な身長を記したデータはないが、映像で見るかぎり170センチの三浦と同程度と思われる。三浦についてプエルタは「彼は負けたこともあるしダウンをしたこともあるので、決して完璧というわけではない。手数で圧倒して勝つ」と意気込みを口にしている。プエルタはガードを高めにした構えから圧力をかけ、中近距離で左フックの上下打ち、右アッパーなどを交えて波状攻撃を仕掛けてくる好戦派といえる。決してスマートではないが、左構えにスイッチすることもあり、器用な一面も持っているようだ。打ち始めると嵩にかかって攻めてくる執拗さもあるだけに、注意が必要だろう。映像をチェックした三浦は「プレスしながら接近戦を仕掛けてくるのが巧い。右アッパーには気をつけたい」と警戒の色をみせている。

ともに攻撃型の選手ということもあり、試合は序盤からスリリングなものになりそうだ。カギを握るのは三浦の左ストレートと、プエルタの右アッパーか。サウスポーのアドバンテージに加え一発の破壊力、修羅場の経験で勝る三浦有利は不動だが、挑戦者の攻撃力は侮れない。そのうえで三浦は、展開をこうシミュレートしている。「前半で前に出てペースを握り、中盤でボディを攻めてスタミナを奪い、ガードも下げさせる。そして終盤でボディでも顔面でもパンチを入れてKO」――今回も「ボンバー・レフト」に注目だ。

 


Written by ボクシングライター原功



三浦隆司

三浦隆司

スーパー・フェザー級トップ戦線の現状

WBA    :内山高志(ワタナベ)
WBA暫定 :ブライアン・バスケス(コスタリカ)
WBC    :三浦隆司(帝拳)
IBF     :ランセス・バルテレミー(キューバ)
WBO    :オルランド・サリド(メキシコ)

WBO王者だったミゲール・マイキー・ガルシア(アメリカ)がS・ライト級に転向したため、ターサック・ゴーキャットジム(タイ)との大激闘を11回TKOで制したオルランド・サリド(メキシコ)が暫定王者から正王者に昇格した。今年はWBA王者の内山高志(ワタナベ)とWBCの三浦隆司(帝拳)の試合間隔が空いたこともありクラスそのものの活性はもうひとつだったが、ここにきてIBF王者のランセス・バルテレミー(キューバ)も防衛戦をこなすなど動きが出てきた。今回の三浦対エドガル・プエルタ(メキシコ)戦、大晦日の内山対イスラエル・ペレス(アルゼンチン)と、この階級の牽引車が続けて登場する。

IBF王者バルセレミは長身のパンチャー型で、21戦20勝(12KO)1無効試合と無敗を誇る。耐久力は未知だが、日本の2王者を脅かす存在になる可能性は十分だ。ランカー陣では元五輪戦士フランシスコ・バルガス(メキシコ)、元WBA暫定世界フェザー級王者ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)、プエルトリコの新鋭ホセ・ペドラサが怖い存在といえる。このほか欧州王者ロメイン・ジャコブ(フランス)、ディエゴ・マグダレノ(アメリカ)、そして内山と引き分けたマイケル・ファレナス(フィリピン)など、地力のある選手も挑戦のチャンスをうかがっている。

※11/7時点のデータを掲載しております。


  • みどころ

3階級制覇王者の初防衛戦
こちらも打撃戦は不可避か

9月5日に八重樫東(大橋)を9回TKOで下し3階級制覇を成し遂げたゴンサレスが、激闘から2ヵ月半の短いスパンで初防衛戦に臨む。ダメージも故障もなく、かつ揺るぎない自信があるのだろう。

ゴンサレスは08年に新井田豊(横浜光)を4回TKOで破ってWBA世界ミニマム級王座を獲得。10年10月にはフランシスコ・ロサス(メキシコ)とのWBA暫定世界L・フライ級王座決定戦を2回KOで制して2冠目をゲット。そして先の八重樫戦と、3度の戴冠はいずれも日本のリングで果たしている。ゴンサレスは身長160センチ、リーチ163センチとフライ級にしては大きくないが、巧みなスウェーやブロックで相手のパンチを無効にしながら距離を詰め、上下にパンチを打ち分ける攻撃型の選手といえる。一発の破壊力もあるうえ矢継ぎ早にパンチを正確に急所に打ち込んでくるため、相手は対応できなくなることが多い。40戦全勝(34KO)という軽量級とは思えない戦績が、そのずば抜けた攻撃力を物語っている。まだ27歳と若く、「この2年ぐらいでバンタム級まで制覇したい」と話しており、まだまだモチベーションも衰えていない。

一方のフエンテスも日本に馴染み深い選手だ。06年に大阪のリングに上がったのを皮切りに日本で6戦して全勝(2KO)という戦績を残している。10年には大久保雅史(青木)から東洋太平洋フライ級王座を奪い、その後、相手の地元に乗り込んで池原繁尊(横浜光)、有富康人(松田)、向井寛史(六島)、奈須勇樹(角海老宝石)を撃退。2年前には地元セブで李明浩(大阪帝拳)にも判定勝ちを収めている。フエンテスは両手を高く挙げた前傾姿勢で突進、上下に左右フックを叩きつけるラフなファイター型で、被せるように打ち込む右と左フックはパワフルだ。44戦35勝(20KO)7敗2分のうち8度も12ラウンドをフルに戦い切っているようにスタミナもある。敗れはしたものの今年1月にはIBFの王座決定戦に出場しており、経験値も上げている。

ファイター型という同じカテゴリーに分類される両者だが、ゴンサレスがスキルの面でも洗練されたタイプであるのに対し、フエンテスは粗削りで無骨なタイプといえる。挑戦者の攻撃力を侮ることは危険だが、それは王者も十分に承知しているはず。大舞台の経験でも勝るゴンサレスが序盤から主導権を握り、中盤あたりで決定的なチャンスをつかむとみる。

 


Written by ボクシングライター原功



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