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みどころ・試合内容 / 2014年4月28日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

KO率88%の王者 VS 26戦全勝の挑戦者
評価急上昇中の「破壊者」コバレフの強打に注目

175ポンド(約79.3キロ)を体重上限とするL・ヘビー級は、昔から人気のあるヘビー級とミドル級に挟まれた比較的な階級として位置づけられてきたが、ここにきて俄然注目度を増している。その主役のひとりが今回登場するコバレフだ。

「クラッシャー」(破壊者)と呼ばれるコバレフはロシア出身の30歳で、アマチュアでは215戦(193勝)を経験している。09年7月、26歳のときにアメリカでプロに転向し、これまで24戦23勝(21KO)1分という戦績を残している。KO率は約88パーセント。これは現役の世界王者のなかではWBAミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)の90パーセントに次ぐ数字だ。現在は元世界ミドル級王者ジョン・デビッド・ジャクソン(アメリカ)に師事しているが、以前はゴロフキンと同じアベル・サンチェス・トレーナーの指導を受けていたことがある。そこでプロ仕様の攻撃型ボクシングを叩きこまれたのかもしれない。強いフィジカルを生かしながら左ジャブで相手を追い、中間距離で右を打ち下ろす。さらに左のボディブローから顔面への返しへと繋ぐ攻撃パターンが多い。ほとんどの相手はこの途中でキャンバスに沈んでいる。昨年8月の試合で王座を明け渡したネイサン・クレバリー(イギリス)は4回TKO負けを喫するまでに2度のダウンを奪われ、その3ヵ月後にコバレフに挑戦したイスマイル・シラク(ウクライナ)も2回に2度のダウンを喫して痛烈な失神KO負けをくらっている。その迫力、パワーは目の肥えたファンから高い評価を受けている。

そんな王者と比べると挑戦者のアグニューは実績やパワーで見劣りしてしまうが、こちらも26戦全勝(13KO)と負け知らずだ。WBC米大陸王座やUSNBC米国王座、USBA全米王座など地域タイトルを複数獲得しており、勢いがある。サウスポーというアドバンテージもある。

16対1のオッズほどではないにしろ、パンチ力をはじめとする攻撃力と経験で勝るコバレフ有利は絶対的といえる。サウスポーに対してコバレフがどう距離を詰め、どう攻略するのか、そのあたりに焦点は絞られるかもしれない。

 


Written by ボクシングライター原功



バーナード・ホプキンス

バーナード・ホプキンス

ライト・ヘビー級トップ戦線の現状

WBA SC:ベイブト・シュメノフ(カザフスタン)
      :ユルゲン・ブレーマー(ドイツ)
WBC   :アドニス・スティーブンソン(カナダ)
IBF    :バーナード・ホプキンス(アメリカ)
WBO   :セルゲイ・コバレフ(ロシア)

この階級の現王者たちは出身地や国籍が多岐にわたっており、現在の世界的なボクシング勢力図を端的に表しているともいえる。実績と知名度で群を抜いているのは49歳のIBF王者バーナード・ホプキンス(アメリカ)で、ミドル級の元4団体統一王者は「50歳になるころにはL・ヘビー級でも4団体の王座を統一する」と威勢がいい。手始めにWBAのスーパー王者ベイブト・シュメノフ(カザフスタン)と対戦することになっている。

WBC王者アドニス・スティーブンソン(カナダ)の評判も急上昇中だ。チャド・ドーソン(アメリカ)を初回で屠り、タボリス・クラウド(アメリカ)にもTKO勝ち、トニー・ベリュー(イギリス)にも6回TKO勝ちと、目下10連続KOと勢いに乗っている。サウスポーのワンパンチ・フィニッシャーで、5月にはアンドレイ・フォンファラ(ポーランド)とのV3戦が予定されている。コバレフとの統一戦が期待されているが、アメリカのテレビ局の都合で難しくなっている。

ランカーでは元王者ジャン・パスカル(カナダ)が王者と同等の力量を有している。このほどフリーの立場になっていることから、テレビ局やプロモーターに束縛されることなくマッチメークが可能になったため、面白い存在になりそうだ。


  • みどころ

1勝1敗で迎えるラバーマッチ
オッズは2対1で現王者有利

本来「ラバーマッチ」とはトランプのブリッジで用いられた決着方法で、先に2勝した者が勝者となる。当然、1勝1敗で3戦目を迎えることもあるわけだ。ボクシング界では80年代あたりから、第3戦の決着戦にたびたびこの呼び方を引用している。今回のスティーグリッツ対アブラハムも典型的な「ラバーマッチ」といえる。

両者の初戦は12年8月に行われ、挑戦者のアブラハムが115対113、116対112(二者)の判定勝ちを収めてミドル級に続く2階級制覇を成し遂げた。立場を変えて行われた再戦は昨年3月のこと。今度はスティーグリッツの左ジャブと手数に押されたアブラハムが顔面を腫らし、4回開始と同時に負傷TKO負けを喫している。現王者は「また第2戦と同じ結果が出るだろう」と自信を口にし、前王者は「今度はトレーナーと策を練ってリングに上がる」と王座奪回を誓っている。

2度目の戴冠後、スティーグリッツは清田祐三(フラッシュ赤羽)を10回TKO、イサック・エクポ(ナイジェリア)を判定で退け2度の防衛を記録している。対するアブラハムは無冠に戻ってから2試合続けて12回判定勝ちを収めて指名挑戦権を手中にしている。
ミドル級時代は11度の世界戦で全勝(7KO)と勢いがあったが、09年にS・ミドル級転向後は12戦8勝(4KO)4敗と勝率もKO率も落ちている点が気になるところだ。

手の内を知り尽くした者同士の決着戦だが、総合力に差がないだけに今回も接戦になりそうだ。パワーではアブラハムが勝るが、攻防分離の傾向がある。スティーグリッツはそこを突いてくるはず。
中盤から終盤にかけて両者のペースが上がり、最後までジャッジ泣かせの試合が続く可能性が高い。戦績はスティーグリッツが49戦46勝(26KO)3敗、アブラハムが42戦38勝(28KO)4敗。

 


Written by ボクシングライター原功



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