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みどころ・試合内容 / 2013年11月11日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

神の左 VS 伸び盛りの23歳
足をつかう挑戦者をキャッチできるか

2年前の戴冠後、圧倒的な強さで4度の防衛を重ねている山中のV5戦。伸び盛りの23歳ゲバラを挑戦者に迎え、今度も「ゴッド・レフト(神の左)」が炸裂するのか。

山中は10月11日に31歳の誕生日を迎えたが、いまがまさに絶頂期といっていいだろう。右ジャブで相手を煽り、距離とタイミングを合わせて繰り出す左ストレート一閃。相手はストンと真下に落ちるか、大きく後方に弾かれてキャンバスに腰を落とす。8月のホセ・ニエベス(プエルトリコ)戦のように、山中の左には肉体的なダメージだけでなく精神的にも闘争心を断ち切るほどの威力がある。

「最近は右のつかい方も上手くなりましたよ」と山中自身が話すように、セットアップも巧みだ。間合いを外す、あるいは相手を追い詰める足もある。「自分の最大の武器は足だと思っています」と山中は自己分析している。乗りに乗っている王者は「(ゲバラは)バックステップやサイドステップの多い選手ですが、最後には倒してみせます」と、KOを宣言している。そのためには左に繋げる右と追い足がカギになりそうだ。21戦19勝(14KO)2分。

ゲバラは09年11月にプロデビューした23歳で、戦績は19戦18勝(6KO)1敗。世界挑戦は昨年12月のIBF王者レオ・サンタ・クルス(メキシコ)戦に続いて2度目となる。サンタ・クルス戦は12回判定負けだったが、ゲバラ戦直前の12戦で全勝11KOの王者とフルラウンドを戦ったことは称賛に値するといってもいいだろう。山中も分析しているように、ゲバラは足をつかいながらリングを丸くつかう右のボクサーファイター型で、相手にとっては捕まえにくいタイプといえる。危機察知能力に優れた賢い選手といっていいだろう。「攻撃力はそれほどでもない」と山中はいうが、相手が入ってくるところに斜め下から合わせる左アッパーや、体を密着させた状態で突き上げるアッパーは要注意といえる。

一発で勝負が決する競技だけに予断は禁物だが、よほどのアクシデントがない限り山中の防衛は堅いとみる。焦点は「ゴッドレフト」が当たるかどうか、当たるとしたらいつ、どのタイミングなのか、という点に絞られる。戴冠試合以来となる右構えの相手との試合だが、山中は「相手がサウスポーだと左ストレートが被せ気味になってしまうが、対右だとまっすぐに打てるので威力は100倍」と話す。今回も1ラウンドから目の離せない試合になりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



  • みどころ

4階級制覇のフィリピンの閃光 VS レイジングブル
6年ぶりの再戦 返り討ちか雪辱か

この両者は07年7月、IBF世界フライ級王座を6度防衛中だったダルチニャンにドネアが挑むかたちで対戦。15対1のオッズが示していたように、28戦全勝(22KO)のダルチニャンが圧倒的有利とみられていたが、大番狂わせが起こった。5回、ドネアの左フックがカウンターで炸裂。ダルチニャンは痛烈なダウンを喫し、レフェリー・ストップされたのだ。

その後、ドネアがS・フライ級、バンタム級、S・バンタム級と制覇したのに対し、勢いを失ったダルチニャンはS・フライ級こそ制したもののバンタム級では3度の挑戦に失敗。

37歳という年齢もあり崖っ淵に立たされている。ただし、近況という点だけを取り上げるならば、4月にギジェルモ・リゴンドー(キューバ)に判定負けを喫しているドネアにも不安がないわけではない。6年の年月を経てフライ級からフェザー級に舞台を変えて実現する再戦。ドネアが返り討ちにするのか、それともダルチニャンが雪辱を果たすのか。

ドネアは試合中に左右に構えをスイッチする器用さも持つスピーディーかつテクニカルな強打者で、頭脳的な一面もある。万能型といっていいだろう。左フックという絶対的な切り札を持っているが、右ストレートにも破壊力がある。気になる点があるとすれば、フェザー級に上げることで相手の耐久力やパワーが上がることだろうか。

ドネア自身もフライ級やS・フライ級時代にはずば抜けていたスピードが階級を上げるごとに目減りし、その分、パワーを重視しているようにもみえる。こうした点が吉と出るか凶と出るか。

ダルチニャンはサウスポーの好戦派で、こちらも投げ込むような左ストレート、左フックという絶対的な決め手を持っている。ただし、6年前にドネアに敗れてからの17戦に限ってみれば11勝(6KO)5敗1分と強打も湿りがちだ。変則的なリズムを刻みながら殴りかかる獰猛なファイト・スタイルが研究されてきたことと、階級を上げたことによる体格(身長166センチ、リーチ164センチ)のハンディキャップが響いているようだ。しかし、昨年4月に山中慎介(帝拳)に敗れてからは2連勝と復調しており、この夏にはプロモーターも変えて心機一転している。リベンジという大きなモチベーションもある。

6年前とは一転して、今回は10対1という一方的なオッズでドネアが有利とみられている。スピードを生かしたワンツーで脅かしておき、好機に左フックという攻撃パターンがはまれば終盤を待たずに返り討ちという可能性が高い。その一方でドネアがダルチニャンのラフファイトに付き合い、乱打戦になるようだともつれる可能性が出てくる。ダルチニャンにも仕留めるパンチがあるだけに、ドネアのリスクは高くなるだろう。KOのスリルを孕んだ緊張感のある試合が見られそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



ジョニー・ゴンサレス

ジョニー・ゴンサレス

フェザー級トップ戦線の現状

WBAスーパー:クリス・ジョン(インドネシア)
WBA      :ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)
WBA暫定   :ヘスス・アンドレス・ケジャル(アルゼンチン)
WBC      :ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)
IBF       :イブゲニー・グラドビッチ(ロシア)
WBO      :オルランド・サリド(メキシコ)

久しぶりにトップ戦線にスター選手が揃い、面白い状況になってきた。実績ではV18のクリス・ジョン(インドネシア)が群を抜いているが、最近は再び地元での防衛戦に固執しており、やや蚊帳の外に置かれた感じだ。WBC王者ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)、WBO王座に返り咲いたオルランド・サリド(メキシコ)は経験値の高い実力者で、特にアブネル・マレス(メキシコ)を倒したゴンサレスは評価を上げている。来春に計画されているマレスとの再戦で真価が問われることになる。

経験という点では劣るものの勢いのあるWBA王者ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)、IBF王者イブゲニー・グラドビッチ(ロシア)の今後の成長も楽しみだ。

現在のフェザー級はランカー陣が充実している。WBOの指名挑戦権を持つゲイリー・ラッセル(アメリカ)は敏捷な強打者で、ゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)が大きな期待を寄せている逸材だ。前出のマレスも返り咲きを狙っている。今回、対戦するノニト・ドネア(アメリカ)とビック・ダルチニャン(アルメニア)の勝者も割って入ることになるはずだ。特にドネアが勝った場合は次戦でIBF王座に挑戦というプランも出ていると伝えられる。さらに10月5日にプロデビューを果たした五輪連覇のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)もいる。サリドの持つWBO王座に照準を定めているが、ラッセルも挑戦権を主張しているため、リング外の交渉にも注目したい。


 


Written by ボクシングライター原功

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