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みどころ・試合内容 / 2013年11月10日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

4階級制覇のフィリピンの閃光 VS レイジングブル
6年ぶりの再戦 返り討ちか雪辱か

この両者は07年7月、IBF世界フライ級王座を6度防衛中だったダルチニャンにドネアが挑むかたちで対戦。15対1のオッズが示していたように、28戦全勝(22KO)のダルチニャンが圧倒的有利とみられていたが、大番狂わせが起こった。5回、ドネアの左フックがカウンターで炸裂。ダルチニャンは痛烈なダウンを喫し、レフェリー・ストップされたのだ。

その後、ドネアがS・フライ級、バンタム級、S・バンタム級と制覇したのに対し、勢いを失ったダルチニャンはS・フライ級こそ制したもののバンタム級では3度の挑戦に失敗。

37歳という年齢もあり崖っ淵に立たされている。ただし、近況という点だけを取り上げるならば、4月にギジェルモ・リゴンドー(キューバ)に判定負けを喫しているドネアにも不安がないわけではない。6年の年月を経てフライ級からフェザー級に舞台を変えて実現する再戦。ドネアが返り討ちにするのか、それともダルチニャンが雪辱を果たすのか。

ドネアは試合中に左右に構えをスイッチする器用さも持つスピーディーかつテクニカルな強打者で、頭脳的な一面もある。万能型といっていいだろう。左フックという絶対的な切り札を持っているが、右ストレートにも破壊力がある。気になる点があるとすれば、フェザー級に上げることで相手の耐久力やパワーが上がることだろうか。

ドネア自身もフライ級やS・フライ級時代にはずば抜けていたスピードが階級を上げるごとに目減りし、その分、パワーを重視しているようにもみえる。こうした点が吉と出るか凶と出るか。

ダルチニャンはサウスポーの好戦派で、こちらも投げ込むような左ストレート、左フックという絶対的な決め手を持っている。ただし、6年前にドネアに敗れてからの17戦に限ってみれば11勝(6KO)5敗1分と強打も湿りがちだ。変則的なリズムを刻みながら殴りかかる獰猛なファイト・スタイルが研究されてきたことと、階級を上げたことによる体格(身長166センチ、リーチ164センチ)のハンディキャップが響いているようだ。しかし、昨年4月に山中慎介(帝拳)に敗れてからは2連勝と復調しており、この夏にはプロモーターも変えて心機一転している。リベンジという大きなモチベーションもある。

6年前とは一転して、今回は10対1という一方的なオッズでドネアが有利とみられている。スピードを生かしたワンツーで脅かしておき、好機に左フックという攻撃パターンがはまれば終盤を待たずに返り討ちという可能性が高い。その一方でドネアがダルチニャンのラフファイトに付き合い、乱打戦になるようだともつれる可能性が出てくる。ダルチニャンにも仕留めるパンチがあるだけに、ドネアのリスクは高くなるだろう。KOのスリルを孕んだ緊張感のある試合が見られそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



ジョニー・ゴンサレス

ジョニー・ゴンサレス

フェザー級トップ戦線の現状

WBAスーパー:クリス・ジョン(インドネシア)
WBA      :ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)
WBA暫定   :ヘスス・アンドレス・ケジャル(アルゼンチン)
WBC      :ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)
IBF       :イブゲニー・グラドビッチ(ロシア)
WBO      :オルランド・サリド(メキシコ)

久しぶりにトップ戦線にスター選手が揃い、面白い状況になってきた。実績ではV18のクリス・ジョン(インドネシア)が群を抜いているが、最近は再び地元での防衛戦に固執しており、やや蚊帳の外に置かれた感じだ。WBC王者ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)、WBO王座に返り咲いたオルランド・サリド(メキシコ)は経験値の高い実力者で、特にアブネル・マレス(メキシコ)を倒したゴンサレスは評価を上げている。来春に計画されているマレスとの再戦で真価が問われることになる。

経験という点では劣るものの勢いのあるWBA王者ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)、IBF王者イブゲニー・グラドビッチ(ロシア)の今後の成長も楽しみだ。

現在のフェザー級はランカー陣が充実している。WBOの指名挑戦権を持つゲイリー・ラッセル(アメリカ)は敏捷な強打者で、ゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)が大きな期待を寄せている逸材だ。前出のマレスも返り咲きを狙っている。今回、対戦するノニト・ドネア(アメリカ)とビック・ダルチニャン(アルメニア)の勝者も割って入ることになるはずだ。特にドネアが勝った場合は次戦でIBF王座に挑戦というプランも出ていると伝えられる。さらに10月5日にプロデビューを果たした五輪連覇のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)もいる。サリドの持つWBO王座に照準を定めているが、ラッセルも挑戦権を主張しているため、リング外の交渉にも注目したい。


  • みどころ

カリブのロッキー VS 32戦全勝のスター
ガルシアの2階級制覇が濃厚

マルチネスの3度目の防衛戦だが、厳しい戦いが予想される。2階級制覇を狙う挑戦者ガルシアの評価が高いのだ。王者が意地を見せるのか、ガルシアがフェザー級に続く二つ目の王座を手に入れるのか。

「ロッキー」の異名を持つマルチネスは右のボクサーファイター型で、適度に粗いボクシングをするタイプといえる。前傾姿勢からワイルドな左右で挑みかかり、好機にパンチをまとめるスタイルを身上としている。09年〜10年にかけての第一次政権時代は、戴冠試合と2度の防衛をすべてKO(TKO)で終わらせているようにパワーもある。しかし、リッキー・バーンズ(イギリス)戦の敗北を経て昨年9月に返り咲いてからは、際どい試合が続いている。戴冠試合を含めた世界戦3試合では、いずれも判定が割れているのだ。
裏を返せば勝負強いともいえるが、苦しい試合が続いていることは事実である。

対照的にガルシアは圧倒的な強さを見せつけて勝ち進んでいる。3年前からは現元世界ランカー、世界王者を相手にハードなカードが組まれてきたが、すべてKO(TKO)で撃破。今年1月にはオルランド・サリド(メキシコ)をも8回負傷判定で下してWBO世界フェザー級王座を手に入れた。これも4度のダウンを奪う圧勝だった。そして6月の初防衛戦では元王者ファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)に4回TKO勝ち。得意のワンツー、左フックが冴えた試合だった。ただし、このロペス戦では最後の調整時期に体調を崩したこともあって126ポンド(約57.1キロ)の体重をつくることができず、計量で2ポンド超過の失態を犯して失格。戦う前に王座を失っている。こうした経緯があってスーパー・フェザー級に転向、その初戦で指名挑戦者として王座に挑むことになった。

スピードとパンチの切れで勝り、足もつかえるガルシア有利は不動だ。左ジャブでコントロールしておき、中長距離から右ストレートで切り込む。さらに左フック――この攻撃パターンがはまればジャッジの手を煩わせることなく2階級制覇が現実のものになりそうだ。マルチネスは辛抱しながら中近距離の乱戦に巻き込んで活路を開きたい。

 


Written by ボクシングライター原功

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