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みどころ・試合内容 / 2013年2月18日放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

叩き上げのタフファイター VS 25歳の全勝ホープ
オッズは13対6で挑戦者有利

53戦39勝(27KO)11敗2分1無効試合の王者サリドに対し、挑戦者のガルシアは30戦全勝(26KO)の25歳。雑草の逞しさを身に着けた32歳の王者が経験を生かしてベルトを守るのか、それとも86パーセントのKO率を誇る大型ホープが新時代の扉をこじ開けるのか。注目度の高いタイトルマッチだ。

サリドはアマチュアで16戦全勝を収めたのち15歳でプロ転向。デビュー戦でTKO負けを喫するなどキャリア初期は武運に恵まれず、20戦までの戦績は11勝(7KO)7敗2分という平凡なものだった。ここまでを第一期とするならば、キャリアの第二期は01年〜10年あたりまでといえよう。徐々に地力をつけ04年にはファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)の持つWBA&IBF世界フェザー級王座に挑戦するまでになった(判定負け)。06年11月のロバート・ゲレロ(アメリカ)戦は自らの不手際で無効試合に終わり、手に入れたはずのIBF世界フェザー級王座を取り損ねている。初の戴冠は10年5月のことで、クリストバル・クルス(メキシコ)を下してIBF王座を獲得。しかし、この王座はWBA王者ユリオルキス・ガンボア(キューバ)との統一戦を前に体重超過で剥奪され、試合でもダウン応酬のすえ判定負けに終わった。

第三期は11年4月、ファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)を8回TKOに屠って現在のWBO王座を獲得したときにスタートしたといえよう。昨年3月の再戦でも底力を発揮し、ロペスを10回TKOで下している。初戦が12対1、再戦も13対8でロペス有利という下馬評の中での試合だった。リスクを怖れずに相手に肉薄し、しつこく食い下がりながら中近距離で左右の強打を叩きつける好戦的なスタイルを確立している。何度かダウンの経験はあるが、基本的には打たれ強いタイプといえる。ガンボア戦後は5連続KO勝ちと勢いがある。

挑戦者のガルシアはトレーナーの父エドゥアルド、12歳年長の元IBF世界スーパー・フェザー級王者ロベルト・ガルシア(アメリカ)の影響を受け14歳でボクシングを始めた。全米ジュニア選手権優勝(04年)などアマチュアで活躍後、06年に18歳でプロ転向。以後、USBA全米王座、NABF&NABA北米王座を獲得するなど、ここまで30戦すべてで勝利を収めている。特筆すべきは対戦相手の質が高いことだ。トマス・ビジャ(メキシコ)、コーネリアス・ロック(アメリカ)、オリビエ・ロンチ(カメルーン)、マット・レミラード(アメリカ)、バーナベ・コンセプション(フィリピン)といった世界ランカー級に加え、マウリシオ・パストラーナ(コロンビア)、ジョナサン・バーロス(アルゼンチン)ら元世界王者にも圧勝しているのである。また、メキシコで4度、プエルトリコでも1度リングに上がったことがあり、経験値も決して低くはない。加えて8連続KO勝ちと勢いもある。

戦い方はオーソドックスで、足で距離とタイミングを測りながら鋭く踏み込んでワンツーを速射。好機には回転の速いコンビネーションで一気にパンチをまとめるタイプだ。生来の右利きだが、機を見て左構えにスイッチするなど器用なところもある。ノニト・ドネア(フィリピン)やブランドン・リオス(アメリカ)らも師事する兄ロベルトの指導でめきめき力をつけている。試されていない面があるとすれば耐久力か。

数々の修羅場を潜り抜けてきたサリドの底力を侮ることは危険だが、オッズは13対6で挑戦者有利と出ている。ガルシアに対する評価はそれほど高く、期待も大きいのだ。ガルシアが足を止めずにスピードを生かして戦えば、その予想を裏切ることはないとみる。一方、乱戦で強さを発揮するサリドは前半を無難に乗り切り、中盤から圧力をかけながら打撃戦を仕掛けることができれば防衛が見えてくる。ガルシアの耐久力が試される試合になる可能性もある。

 


Written by ボクシングライター原功



クリス・ジョン

クリス・ジョン

フェザー級トップ戦線の現状

WBAスーパー:クリス・ジョン(インドネシア)
WBA:ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)
WBC:ダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ)
IBF:ビリー・ディブ(オーストラリア)
WBO:オルランド・サリド(メキシコ)

この階級の主ともいえるのが9年超の長期にわたり17度の防衛に成功しているクリス・ジョン(インドネシア)だ。「全盛期は過ぎた」と言われて数年経つが、崩壊の気配はみられない。WBAのレギュラー王者だったセレスティーノ・カバジェロ(パナマ)が返上した王座は、22戦全勝(18KO)のニコラス・ウォータース(ジャマイカ)が獲得している。

長谷川穂積(真正)⇒ ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)と受け継がれたWBC王座はダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ)が継承。3月には20戦全勝(15KO)のジェイソン・べレス(プエルトリコ)の挑戦を受けることになっている。IBF王者ビリー・ディブ(オーストラリア)も3月にエフゲニー・グラドリッチ(ロシア)の挑戦を受ける予定だ。

こんななかでのWBOタイトルマッチ。ミゲール・ガルシア(アメリカ)がオルランド・サリド(メキシコ)を下すようだと一気にトップ戦線の核になるだけに注目度は高い。

ランカー陣では21戦全勝(13KO)のサウスポー、ゲイリー・ラッセル(アメリカ)がいち押しだ。また4月に行われる予定のWBC挑戦者決定戦、カバジェロとアテネ五輪8強のビオレル・シミオン(ルーマニア)の試合にも注目したい。


  • みどころ

「カリブのロッキー」 VS メキシコの強打者
実力伯仲の指名試合 後半勝負の接戦か

マルチネスは昨年9月、ミゲール・ベルトラン(メキシコ)との接戦を2対1の判定で制して王座復帰を果たした29歳。「ロッキー」の異称があるが、戦いぶりは決して派手ではない。相手が出てくれば引きながら対応し、出てこなければ自分が圧力をかけてコントロールするという柔軟性を持っている。攻防ともにずば抜けたものはないが、逆に穴もないタイプといえる。戦績は28戦26勝(16KO)1敗1分。唯一の黒星は前政権時代の10年9月、V3戦でリッキー・バーンズ(イギリス)に判定負けを喫したもの。

ブルゴスは10年11月に来日、長谷川穂積(真正)とWBC世界フェザー級王座決定戦で拳を交えた強打者だ。長谷川には判定負けを喫したが、174センチの長身から繰り出す左右はパワー十分だった。長谷川戦後はフランキー・アーチュレータ(アメリカ)、ルイス・クルス(プエルトリコ)ら強豪を相手に5連勝(2KO)を記録、指名挑戦者の地位を手に入れている。戦績は31戦30勝(20KO)1敗。

若さや勢いで勝るブルゴスがわずかに有利とみるが、決定的な差があるわけではないため僅差の勝負が予想される。プエルトリカンの多い東海岸での試合という点や、マルチネスが接戦に強いことなどを考えると、ブルゴスは先手を取って明白なリードを奪う必要がありそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



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