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みどころ・試合内容 / 2012年5月21日放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

元オリンピアン同士の対決
無敗のマレスが2階級制覇達成か

西岡利晃(帝拳)が名誉王者に昇格したことで空位になった王座の決定戦。マレスは04年のアテネ五輪にメキシコ代表として出場した経歴を持っており、モレルは96年のアトランタ五輪に出場した実績を持つ。2大会のズレはあるもののオリンピアン同士の対決となる。マレスが勝てばバンタム級に続く2階級制覇、モレルが勝てばフライ級、バンタム級に続く3階級制覇となる。

マレスは11人兄弟姉妹のひとりとしてメキシコのハリスコ州で生まれ、7歳でボクシングを始めた。アテネ五輪には18歳の若さで出場した。120戦112勝(84KO、RSC)8敗のアマチュア戦績を残し、ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)と契約を結んで05年にプロ転向。ここまで24戦23勝(13KO)1分の戦績を収めている。昨年8月にジョセフ・アグベコ(ガーナ)を破ってIBF世界バンタム級タイトルを獲得し、4ヵ月後の再戦では返り討ちにしている。スピードと回転の速いパンチを持ち、戦力は高い次元で平均的に揃っているといえる。

挑戦者のモレルは138戦124勝14敗というアマチュア戦績を誇り、アトランタ五輪にはフライ級のアメリカ代表として出場。96年10月にプロデビューし、ここまで48戦46勝(23KO)2敗という高い勝率を残している。2000年にWBA世界フライ級タイトルを獲得し、5度の防衛に成功。10年2月にはWBO暫定世界バンタム級タイトルも手にしている。この間、09年には長谷川穂積(真正)の挑戦者としてクローズアップされたが、来日はかなわなかった。「鋼鉄の拳」という大仰な異名があるが、実際はパンチ力よりも経験に裏づけされた戦術やテクニックで勝負するタイプといえる。こちらもスピード、パワー、スタミナ、タフネスなどバランスのとれた戦力を持っているが、いずれもマレスを上回るほどではない。

10対1のオッズが示すとおり昇竜の勢いにあるマレス有利は絶対的なものといえるだろう。序盤、中盤で引き離し、終盤でけりをつけられるかどうかが焦点といってもいいだろう。西岡、WBO王者ノニト・ドネア(フィリピン)、WBA王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)らスター選手が揃うS・バンタム級トップ戦線。どんなかたちでマレスが割って入るのか注目したい。

 



Written by ボクシングライター原功

西岡利晃

西岡利晃

S・バンタム級トップ戦線の現状

WBA:ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)
WBC名誉:西岡利晃(帝拳)
WBC:空位
IBF:ジェフリー・マセブラ(南アフリカ)
WBO:ノニト・ドネア(フィリピン)

西岡、ドネア、リゴンドーとトップに実力派が揃った。西岡はドネアとの対決だけを狙っており、タイミングが合えば9月か10月にも実現と見られている。その前にドネアが7月にサウスポーのクリスチャン・ミハレス(メキシコ)との試合を挟むことになっており、どんな左対策を講じるのか注目される。
1月にリコ・ラモス(アメリカ)を圧倒して評価を上げたリゴンドーはシドニー、アテネ2大会連続の五輪金メダリスト。サウスポーの技巧派強打者で、西岡、ドネアにとっても脅威の存在となってきた。6月にはマニー・パッキャオ(フィリピン)対ティモシー・ブラッドリー(アメリカ)の前座でテオン・ケネディ(アメリカ)とのV3戦が控えている。
ランカー陣ではフェルナンド・モンティエル(メキシコ)に勝ったビクトル・テラサス(メキシコ)が元気だ。このほかアレクサンデル・バクティン(ロシア)、シンピウェ・ベチェカ(南アフリカ)、無敗のスコット・クイッグ(イギリス)らも勢いがある。


  • みどころ

究極の技巧派に挑む23歳のメキシカン
V9王者モレノの牙城は安泰か

9度の防衛を誇る“スーパー・チャンピオン”のモレノに、来日経験もある23歳のデラ・モラが挑む。相手のパンチを空転させてしまうことから「幽霊」と呼ばれるモレノ。今回もそのテクニックが冴えそうだ。

モレノは老練な印象があるが、まだ26歳と意外に若い。それでいて4年間に9度の防衛を重ねているのだから、さらに今後が楽しみだ。ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)が1年前に契約を交わしたのも、さらなる将来性を評価してのものと思われる。

V9の中味も濃い。ウラディミール・シドレンコ(ウクライナ)、マヤル・モンシュプール(フランス)、ネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)=2度、ロレンソ・パーラ(ベネズエラ)、ビック・ダルチニャン(アルメニア)といった元王者が5人も含まれているのだ。しかもフランス、ドイツ、ベネズエラ、アメリカと故国を離れての防衛戦が多いという特徴もある。痩身の技巧派サウスポーだが、逞しさはこのクラスでは随一といえる。

挑戦者のデラ・モラは昨年8月、亀田興毅(亀田)の持つWBA“レギュラー王座”に挑戦して惜敗したファイターだ。亀田戦では攻勢を続けたものの正確さを欠き判定を落としたが、23歳と若いだけに侮れない。再起戦では7回TKO勝ちを飾っており、自信を増して2度目の世界戦に臨むはずだ。

デラ・モラの前進力を軽視することはできないが、モレノにとっては比較的コントロールしやすいタイプではないだろうか。中間距離から飛び込もうとするデラ・モラの動きを読んで迎撃のカウンターを打ち込み、毎回のようにポイントを重ねていくシーンが目に浮かぶ。パンチをまとめることができれば途中でストップすることも可能と思われる。区切りのV10を土産にスター選手が揃うS・バンタム級転向を公言しているモレノのパフォーマンスに要注目だ。

 



Written by ボクシングライター原功

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