25th

WOWOW

PC迚

縺泌刈蜈・縺ッ縺薙■繧

Not Found Not Found

みどころ・試合内容 / 2012年3月18日放送

みどころ・試合結果

※マイ番組登録はこちらから

Not Found Not Found
  • みどころ

衝撃シーンの再現なるか
トップ戦線残留をかけた元王者同士の対決

このカードは昨年7月、下田昭文(帝拳)対リコ・ラモス(アメリカ)とのダブルメインとしてアトランティックシティで行われる予定だったが、テレビ局(HBO)の意向で見送られた経緯がある。ちなみにウィリアムスは石田の代わりにエリスランディ・ララ(キューバ)と戦い、物議をかもす僅差判定で辛くも勝利を収めている。
リセットされた今回のカード、賭け率は4対1でウィリアムス有利と出ている。実績、知名度の点で元2階級制覇王者ウィリアムスが大きく勝っていることは事実で、まずは妥当な数字といえるだろう。元世界暫定王者ながら17.5対1という屈辱的な賭け率でリングに上がった昨年4月のジェームス・カークランド(アメリカ)戦を考えれば、石田にとってはどうということのない数字であろう。むしろメリットの大きい試合と受け止めているはずだ。
ウィリアムスが185センチ、石田が186センチとこのクラスにしては長身の両者だが、戦い方は大きく異なる。まずウィリアムスにはサウスポーという特徴があり、加えて石田よりも25センチ長い208センチという恵まれたリーチがある。ただし、ウィリアムスはこのアドバンテージを生かすことなく自ら接近戦を仕掛ける好戦派で、試合は手数の多い乱戦になることが多い。現WBCミドル級“ダイヤモンド王者"セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)との初戦では初回にダウンの応酬。再戦では2回KO負けを喫しているが、元来は耐久力にも優れている方だ。再起戦でもあったララ戦は拙戦の部類に入る出来だっただけに、現在の立ち位置を知るためにも重要な試合となる。
一方の石田は長身を生かした右のボクサー型で、左ジャブと足、右ストレートなどに見るべきものがある。日本を離れて戦うのは連続4回目だが、この10年ほどの間に10回以上にわたってアメリカ西海岸で中長期のトレーニングをした経験も持っている。カークランド戦でも大舞台の雰囲気を肌で感じ取っているだけに、相手国での試合だが大きなハンデはないと見ていいだろう。少なくとも気後れする心配はなさそうだ。
ウィリアムスはカークランドと同じサウスポーだが、アプローチの仕方は異なる。馬力にまかせてパワーパンチを振って迫るカークランドと違い、ウィリアムスは細かい左右のパンチを打ちながら距離を縮めてくるという特徴がある。カウンターも巧みな石田だが、間合いの計測に難儀するかもしれない。
ウィリアムスが長距離砲、中距離砲、短距離砲を使い分けながら手数で攻め、石田がワンツーあるいは右ストレートから左フックの返しというパターンで応戦することになりそうだ。カークランド戦のように止めるところはしっかり止めないと、石田にとって見栄えの悪い展開になる危惧はある。マルチネスII戦に続くララ戦でも安定感を欠いたウィリアムスだけに、石田が付け入る隙は十分にありそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

セルヒオ・マルチネス

セルヒオ・マルチネス

ミドル級トップ戦線の現状

WBAスーパー:フェリックス・シュトルム(ドイツ)
WBA:ゲナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBA暫定:ハッサン・ヌダム・ヌジカム(フランス)
WBCダイヤモンド:セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)
WBC:フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)
IBF:ダニエル・ゲール(オーストラリア)
WBO:ディミトリー・ピログ(ロシア)

実績ではWBAのスーパー王者フェリックス・シュトルム(ドイツ)が勝るが、総合力ではWBCのダイヤモンド王者セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)が群を抜いている。ちなみにシュトルムは元王者セバスチャン・ズビック(ドイツ)と、マルチネスはマシュー・マックリン(イギリス)との試合が決まっている。
KO率の高い全勝王者ふたり、ゲナディ・ゴロブキン(ロシア)、ディミトリー・ピログ(ロシア)はマッチメークの充実が望まれるところ。
近い将来、このクラスの軸になる可能性を秘めているのがフリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)だ。戴冠試合は接戦だったため評価が分かれたが、2度の防衛を経てある程度の力量は証明したといえる。WBCはマルチネスとの試合を義務化しているが、いつ対戦に踏み切るのか。そのタイミングの見極めが難しいところだ。


ヘビー級新勢力


ビタリ&ウラディミールのクリチコ兄弟が頂点に君臨する世界ヘビー級シーン。2月、3月のそれぞれの防衛戦を見てもパワーは健在で、まだまだ政権は続きそうな気配だ。
しかし、その一方で「打倒クリチコ」を目指して牙を研ぐ猛者たちが世界中にいることも忘れてはなるまい。そんななかから今回は不気味な進撃を続けている以下の6選手を紹介する。


★アレクサンデル・ユスティノフ(ロシア)
35歳。身長202センチ。戦績:26戦全勝(20KO)
※元K-1選手


★セス・ミッチェル(アメリカ)
29歳。身長188センチ。戦績:25戦24勝(18KO)1分
※元アメリカンフットボール選手


★クリス・アレオーラ(アメリカ)
31歳。身長191センチ。戦績:37戦35勝(30KO)2敗
※メキシコ系アメリカ人。2度目の世界挑戦を目指す


★ロバート・エレニアス(フィンランド)
28歳。身長200センチ。戦績:17戦全勝(11KO)
※WBO1位の「北欧の悪魔」


★タイソン・フューリー(イギリス)
23歳。身長206センチ。戦績:17戦全勝(12KO)
※親子鷹。イギリスのニュー・センセーション


★ディオンテイ・ワイルダー(アメリカ)
26歳。身長201センチ。戦績:21戦全勝(全KO)
※北京五輪銅メダリスト。ミッチェルと並ぶGBP期待の星。


WBC1位のアレオーラ、WBO1位のエレニアス、WBA3位のユスティノフの3人は、条件さえ整えばいつでも挑戦が可能な位置につけている。一度はビタリの軍門に下ったアレオーラだが「今度やれば違う結果が出る」と自信を増している。エレニアスはもう少し経験を積んでから大舞台に上がることになるだろう。ユスティノフは35歳という年齢から考えて、ここ1、2年が勝負になるかもしれない。
もっとも若いフューリーは次戦が4月に予定されている。スピードが増せば、さらに危険度がアップするはずだ。
オスカー・デラ・ホーヤ率いるゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)のヘビー級2枚看板、ミッチェルとワイルダーはこのままの成長曲線を描いていくと仮定した場合、2年後ぐらいが勝負時期になるだろう。特に痩身のパンチャー型、ワイルダーには大きな期待が寄せられている。

Not Found Not Found