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みどころ・試合内容 / 2012年8月13日放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

王座返還の「キング」 VS 24歳の全勝王者
オッズは5対1でカーンのスピード支持だが…

この試合は偶然の産物といっていいかもしれない。もともとカーンは6月にレイモント・ピーターソン(アメリカ)との再戦に臨むことになっていたが、ピーターソンが抜き打ちのドーピング検査で陽性だったため試合出場が不可になってしまった。そこでガルシアの持つWBC王座への挑戦が急遽決まったという経緯がある。
こうした一方、陣営はピーターソンの不祥事を理由にカーンの王座復帰をWBAに要請。これが認められカーンはWBAのスーパー王者に再認定され、ガルシアとの試合に臨むことになった。

パキスタンからの移民を両親に持つカーンは11歳でボクシングを始め、17歳のときに出場したアテネ五輪でライト級銀メダルを獲得。これを機に注目度を増し、1年後の05年7月にプロ転向を果たした。打たれ脆さを突かれて挫折も味わったが、フレディ・ローチ・トレーナーとコンビを組んでから開眼。09年にWBA世界S・ライト級王座を獲得すると、暫定王者のマルコス・マイダナ(アルゼンチン)からダウンを奪って判定勝ち、IBF王者ザブ・ジュダー(アメリカ)にも5回KO勝ちを収めるなど成長を感じさせた。昨年12月、ピーターソンに競り負けたが、これが一時的な停滞なのか、それとも限界なのかは今回のガルシア戦で答が出るはずだ。スピードとパンチの切れに定評のある右のボクサーファイター型。28戦26勝(18KO)2敗。文句なしの逸材だが、後半に失速するケースが目立つ点が気になる。

WBC王者のガルシアは「スイフト」(敏捷な男)と呼ばれる伸び盛りの24歳。アマチュアで120戦(107勝13敗)を経験後にプロ転向を果たし、ここまで23戦全勝(14KO)の快進撃を続けている。世界王座は今年3月、計量失敗のエリック・モラレス(メキシコ)を判定で下して獲得した。11回に左フックで痛烈なダウンを奪ったすえの完勝だった。カーン同様、ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)傘下の選手で、この試合を突破すれば将来はさらに明るいものになるはずだ。傑出した武器があるタイプではないが、スピード、パワー、テクニックなどほどよく戦力は揃っている。知名度ではカーンに劣るが、無冠時代には元世界王者ネート・キャンベル(アメリカ)、ケンドール・ホルト(アメリカ)にも勝っており、プロ23戦ながら経験値も決して低くはない。

スピード、パンチの切れなど多くの面でカーンが勝っているだけにWBAスーパー王者有利の予想は妥当なところだろうが、5対1のオッズほどの差はないとみる。カーンが左ジャブで突き離し、得意の右ストレートを打ち込むパターンに持ち込めばKO勝ちも見えてくる。しかし、相手の打ち終わりに合わせてくるガルシアのタイムリーな左フック、右ストレートには注意が必要だろう。

 


Written by ボクシングライター原功

ファン・マヌエル・マルケス

ファン・マヌエル・
マルケス

S・ライト級トップ戦線の現状

WBAスーパー:アミール・カーン(イギリス)
WBA:マルコス・マイダナ(アルゼンチン)
WBA暫定:ホアン・ペレス(ベネズエラ)
WBC:ダニー・ガルシア(アメリカ)
IBF:レイモント・ピーターソン(アメリカ)
WBO:ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)

6人のうち最も在位の長いのが昨年4月に戴冠のマルコス・マイダナ(アルゼンチン)で、復権のカーンを含め5人は昨年12月以降の王座獲得者である。実績や知名度で大きく勝るWBO王者ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)とWBAスーパー王者アミール・カーン(イギリス)がこの階級の双璧といえるが、勢いのあるWBC王者ダニー・ガルシア(アメリカ)、カーンに勝っているIBF王者レイモント・ピーターソン(アメリカ)も地力がある。マイダナは体重苦のためウェルター級に上げるプランがあると伝えられる。

ランカー陣ではウンベルト・ソト(メキシコ)を倒したルーカス・マティセ(アルゼンチン)が際立っている。全勝の強打者マイク・アルバラード(アメリカ)、北京五輪出場のジェシー・バルガス(アメリカ)、3階級制覇に照準を合わせるホアン・グスマン(ドミニカ共和国)、WBC1位に居座るアジョセ・オルセグン(ナイジェリア)らも力がある。


  • みどころ

アブネル・マレスの後継者決定戦
23歳の無敗王者誕生か

アブネル・マレス(メキシコ)がS・バンタム級に転向する際に返上して空位になっていた王座の決定戦。接戦が予想される。

4位のサンタ・クルスは身長170センチの細身の右ボクサーファイター型。しっかりとガードを固め、左ジャブから右に繋げるオーソドックスなボクシングを展開するタイプといえる。ワンツーから引っ掛ける左フックを得意としている。20戦19勝(11KO)1分の23歳は、元WBC世界ライト級暫定王者アルマンド・サンタ・クルスの弟としても知られており、勝てば兄弟世界王者誕生ということになる。

対するマリンガは日本にもお馴染みのサウスポーの強打者だ。09年3月の来日では長谷川穂積(真正)に3度のダウンを喫して初回TKO負けだったが、左構えから繰り出すパンチは破壊力がある。こちらも170センチの長身選手だが、自分から積極的に距離を詰めて角度のある左右のフック、アッパーを多用するタイプといえる。24戦20勝(12KO)3敗1分。

マリンガは中近距離での乱戦に持ち込みたいところだが、サンタ・クルスは中長距離での戦いにこだわりをみせるものと思われる。よって、まずは距離の探り合い、主導権争いに注目したい。マリンガが打撃戦に持ち込むようだと32歳での戴冠が見えてくるが、サンタ・クルスの堅いガードに有効打を阻まれるようだと苦しい戦いになりそうだ。地の利もありオッズは7対1でサンタ・クルス有利と出ている。

 


Written by ボクシングライター原功

  • みどころ

2階級制覇を目指す「ゴースト」 VS 27歳の「パワー」
パブリックの出来がカギ

元WBC・WBO世界ミドル級王者パブリックは41戦39勝(34KO)2敗の30歳。189センチの長身から矢継ぎ早に繰り出す左右の連打が持ち味だ。ディフェンス面はややルーズだが、それを攻撃で補うタイプといえる。5年前にジャーメイン・テイラー(アメリカ)を7回TKOに下して戴冠を果たしたころは一気にスターダムに駆け上がるかと思われたが、その後は王座陥落やプライベートな問題を抱えるなど停滞ぎみだ。まだまだ老け込む年齢ではないだけに、もうひと暴れしてほしいところだ。

ロジンスキーは「パワー」の異名を持つ27歳のホープ。今年6月には元世界王者アーロン・プライアーの息子で元世界ランカーのアーロン・プライアー・ジュニアに8回判定勝ちを収めている。戦績は17戦16勝(9KO)1敗。ちなみにこの1敗は昨年10月、世界ランカーのエドウィン・ロドリゲス(ドミニカ共和国=現IBF3位、WBC4位、WBA8位)に10回判定負けを喫したもの。
ロジンスキーの「パワー」を侮ることはできないが、パブリックの経験と攻撃力、タフネスに分があるカードといえる。2階級制覇への布石を打つ意味でも存在感を示す勝利が望まれるところだ。

 


Written by ボクシングライター原功

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