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<新 世界のトップ・ボクサー>
27日@アメリカ 3階級制覇王者リナレスがV3戦
近未来のビッグマッチに向けて圧勝できるか 2018.01.20

 WBA世界ライト級王者、ホルヘ・リナレス(32=帝拳)が27日(日本時間28日)、アメリカのカリフォルニア州イングルウッドで同級15位のメルシト・ヘスタ(30=フィリピン)を相手に3度目の防衛戦を行う。近い将来、同じライト級のWBC王者、ミゲール・マイキー・ガルシア(30=アメリカ)との統一戦や1階級下のWBO世界S・フェザー級王者、ワシル・ロマチェンコ(29=ウクライナ)らとの対戦も視野に入れているリナレスは、ここで圧倒的な強さを見せつけておきたいところだ。
当日はダブルメインとしてWBA世界ウェルター級王座決定戦も組まれており、こちらにはKO率81パーセントの強打者、元WBC暫定世界S・ライト級王者のルーカス・マティセ(35=アルゼンチン)が出場する。



高次元の安定期が続くリナレス

 ベネズエラ出身のリナレスは国内のジュニア選手権で3度優勝するなど、161戦155勝6敗のアマチュア戦績を残し、16歳のときに来日。02年12月、帝拳ジム所属選手として大阪でプロデビューした。「ホームシックになったこともあった」という細身の少年は、この15年の間にいくつかの挫折を乗り越えて心身ともに逞しくなり、フェザー級、S・フェザー級、ライト級の3階級で世界王座獲得を成し遂げた。いまや日本のみならず世界的な知名度を持つスター選手のひとりといっていいだろう。
 特に近年の充実ぶりが目立つ。昨年は3月にイギリスで前WBA王者のアンソニー・クロラ(31=イギリス)から左アッパーでダウンを奪って返り討ち(12回判定勝ち)にし、9月には12年ロンドン五輪バンタム級金メダリストのルーク・キャンベル(30=イギリス)にも判定勝ちを収めている。この試合では右ストレートでダウンを奪っている。12年10月以降は6度の世界戦を含めて12連勝(7KO)と高次元の安定期に入っている。通算戦績は46戦43勝(27KO)3敗。 周囲の期待や本人の目標がガルシアとの統一戦、ロマチェンコとの対戦に向くのも自然の流れといえよう。「ガルシアは一番戦いたい相手。ライト級で戦ってもいいし、体重を上げてS・ライト級で戦ってもいい。そしてロマチェンコとも戦いたい」とリナレスは希望を口にしている。37戦全勝(30KO)のガルシア、12戦11勝(9KO)1敗のロマチェンコとの対戦はスリルに満ちた試合になるはずだ。
 ただし、その前に今回の試合をクリアしなければ先へは進めない。ヘスタはランキングこそ15位と高くはないが、14年のキャリアで34戦31勝(17KO)1敗2分の好戦績を残している実力者だけに油断は禁物だ。唯一の敗北は12年12月、IBF世界ライト級王座に挑んで判定負けを喫したもので、それから6戦5勝(3KO)を収めている。サウスポー・スタンスから飛び込みながら左ストレートを伸ばし、タイミングのいい右フックもある。以前は構えを右にスイッチすることもあった。しかも07年以降、ヘスタはカリフォルニア州を主戦場としており、今回はいわばホームでの試合でもある。過去にスパーリングでリナレスの相手を務めたこともあるというヘスタは「彼がどんなパンチを打つのか分かっている。自分が不利だとみられていることは知っているが、ボクシングでは何が起こるか分からないよ」と番狂わせに自信をみせている。
 ヘスタのモチベーションの高さやタイミングのいいパンチには最大限の注意が必要だが、総合力で勝るリナレス有利は動かしがたい。3階級制覇王者がスピードとテクニックを駆使して格の違いをみせつける可能性が高そうだ。



「南米のハンマー」マティセの強打にも注目

 ダブル世界戦に出場するマティセにも注目したい。このアルゼンチン出身のスラッガーは13年半のプロ生活で43戦38勝(35KO)4敗1無効試合という戦績を収めている。KO率は81パーセントを超える。「マキナ(マシーン=機械)」というニックネームがあるように、積極的に相手にアプローチしていって自慢のパンチを叩きつけるシンプルで古典的な強打者で、左右の拳はハンマーを思わせる硬質感がある。12年から13年にかけてS・ライト級のWBC暫定王座についたこともあり、実力とパンチ力は広く知られている。
 そのマティセと拳を交えるのは38戦全勝(28KO)の戦績を誇るテワ・キラム(25=タイ)だ。デビュー6戦目に獲得したWBA傘下の地域王座(PABAウェルター級王座)を31度も防衛しているホープだが、世界的にはまったくの無名といえる。左ジャブから右ストレートに繋げる正攻法の戦い方をする選手で、こちらも74パーセントと高いKO率をマークしている。
 強打者同士の対戦だけに予断は禁物だが、パンチ力や経験値で勝るマティセ有利といえるカードだ。WBAスーパー王座とWBC王座を持つキース・サーマン(29=アメリカ)、IBF王者のエロール・スペンス(27=アメリカ)、マニー・パッキャオ(39=フィリピン)からWBO王座を奪ったジェフ・ホーン(29=オーストラリア)、さらに下のクラスから転級してきたテレンス・クロフォード(30=アメリカ)らが鎬を削るウェルター級トップ戦線。そこに「南米のハンマー」が割り込むことになれば、この階級はさらに注目度を増すことになるだろう。

Written by ボクシングライター原功



◆◆◆WOWOW番組情報◆◆◆

★生中継!エキサイトマッチ
リナレス、マティセ ダブル世界戦
【放送日】1月28日(日)午後0:00〜[WOWOWプライム]※生中継
【放送日】2月5日(月)よる9:00〜[WOWOWライブ]

WBA世界ライト級タイトルマッチ
ホルヘ・リナレス(ベネズエラ・帝拳)/3階級制覇王者
 vs メルシト・ヘスタ(フィリピン)/WBA世界ライト級15位

WBA世界ウェルター級王座決定戦
ルーカス・マティセ(アルゼンチン)/元WBC暫定世界S・ライト級チャンピオン
 vs テワ・キラム(タイ)/WBA世界ウェルター級1位
放送情報はこちら>

★エキサイトマッチ〜世界プロボクシング
ミドル級全勝王者vs強打の元王者が激突!
【放送日】2月12日(月・休)よる9:00〜[WOWOWライブ]

WBO世界ミドル級タイトルマッチ
ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)/WBO世界ミドル級チャンピオン
 vs デビッド・レミュー(カナダ)/元IBF世界ミドル級チャンピオン
放送情報はこちら>





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