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ジョシュア対クリチコ 世代間の戦い〜展望〜
KO決着は必至 2017.04.24

 WBA・IBF世界ヘビー級タイトルマッチ、IBF王者のアンソニー・ジョシュア(27=イギリス)対挑戦者で元WBA、IBF、WBO3団体統一王者、ウラディミール・クリチコ(41=ウクライナ)の12回戦は4月29日(日本時間30日)、イギリスのロンドン、ウェンブリー・スタジアムで行われる。飛ぶ鳥を落とす勢いの18戦全KO勝ちの若武者(ジョシュア)と、プロキャリア20年、28度の世界戦を経験している大ベテラン(クリチコ)という分かりやすい構図の一戦だ。「歴史に名前を刻む時が来た」と意気込むジョシュア、「経験は若さに勝る」と泰然とした様子のクリチコ。世代間の戦いはKO決着必至だ。



「兄」と「弟」 3年前にスパーリングで手合わせ

 12年ロンドン五輪覇者のジョシュアと96年アトランタ五輪金メダリストのクリチコとの間には14歳の年齢差があるが、この両者は14年の晩夏、スパーリングで手合わせしたことがある。17度目の防衛戦を控えたクリチコのトレーニング・キャンプに、プロ転向10ヵ月、まだ7戦を経験しただけのジョシュアが参加したのだ。スパーリングの内容に関しては不明だが、当時、クリチコはジョシュアを「弟」と呼んでかわいがり、ジョシュアは先輩を「兄」と呼んで慕っていたと伝えられる。クリチコは「彼には素晴らしい才能がある。まだまだ学ばなければならないことはいっぱいあるが、優れたスキルとアマチュアの経験がある。いずれ大成するだろう」と称賛のコメントを残している。
 それから3年弱、ふたりの立場は逆転し、クリチコは挑戦者としてジョシュアと拳を交えることになったわけだ。両者の胸中は複雑なものがありそうだが、ジョシュアは「自分が何者であるかを知りたいために戦っている。だから常にベストの存在でありたい。伝説の人と戦う絶好のタイミング。歴史に名前を刻む時が来た」と先輩を超える事に意欲を燃やしている。これに対しクリチコは「挑戦者としてリングに上がるのは10年ぶりだが、準備はできている。ジョシュアは私との試合後に(WBC王者の)デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)との統一戦も視野に入れているらしい。若くて野心を持っているのはいいことだが、まずは今回の試合に集中することだ。基本的に経験は若さに勝るものだからね」と話している。


「早過ぎたのか遅過ぎたのか」 その答は?

 昇竜の勢いの現王者と、実績も知名度も十分の元王者の世代間の戦いは世界的にも大きな注目を集めているが、特にジョシュアの地元イギリスでは異常ともいえる人気だ。試合決定後に2回に分けて発売されたチケットは、2000ポンド(約28万円)のVIP席を含めて即完売となった。プロモーターが会場を管理するロンドン市と交渉して1万枚を追加販売したほどだが、これもすぐに売り切れた。当日は9万人の大観衆が詰めかけることになる。
 オッズは約2対1でジョシュア有利と出ている。ふたりとも身長は198センチで、リーチはジョシュアが208センチ、クリチコが206センチと体格面は互角だが、予想では現王者のスピードと勢いが、元王者の経験を抑えたかたちといえる。実際にジョシュアの左ジャブ、右ストレートのスピードにアドバンテージがあることは確かで、1年5ヵ月のブランクがあるクリチコが慎重に様子をうかがっているところを急襲して一気にけりをつけてしまう可能性もある。その一方、クリチコが破壊力のある左ジャブで機先を制し、圧力をかけた状態から右ストレートを見舞ってKO勝ちというパターンも考えられる。KO決着は必至だ。
 WBAのスーパー王座の決定戦も兼ねた大一番は、ヘビー級らしい迫力のある試合になることは間違いない。
「彼にとって対戦の時期が早過ぎたのか、それとも私にとって遅過ぎたのか。すべての答は4月29日(日本時間30日)に出るだろう」(クリチコ)。



Written by ボクシングライター原功



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