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「三浦は魅力的な強打者。もっと強くなれる」
“現役最強”のロマゴンが前王者にアドバイス 2016.07.11

体重を同一と仮定してボクサーの強さを比較した「パウンド・フォー・パウンド」で現役最強の評価を受けるWBC世界フライ級王者、ロマゴンの通称で知られるローマン・ゴンサレス(29=ニカラグア/帝拳)が6月、来日した。ゴンサレスは買い物などプライベートな時間の合間に帝拳ジムに足を運び、前WBC世界スーパー・フェザー級王者の三浦隆司(32=帝拳)のミットを持つなど指導者としての一面もみせた。王座奪回に燃える三浦は「足の動きをはじめ、すごく勉強になった」と手応えを感じた様子だ。

「大事なのはジムワーク」
ゴンサレスはプロ11年のキャリアでミニマム級、ライト・フライ級、そして現在のフライ級と3階級で世界王座を獲得。45戦全勝(38KO)と完璧なレコードを誇る。来日経験も豊富で、新井田豊(横浜光)、高山勝成(仲里)、八重樫東(大橋)らを相手に日本のリングで9戦して全勝(7KO)をマークしている。ゴンサレスは「この実績には満足している」と話す。そして「私のベストファイトは高山選手との試合。フライ級では八重樫選手との試合がベストだと思う。八重樫選手はパワフルでパンチ力があった」と2年前の激闘を振り返る。
パウンド・フォー・パウンド最強の評価については「世間ではそう思われているのかもしれないが、自分ではそうは思っていない。常にやるべきことに関してベストを尽くしているだけ」と殊勝に語る。そして「自分の意識のなかに<私は最強だ>という考えを置きたくはないんだ。世界戦のときは常に初めて新井田選手に挑戦したときの気持ちを忘れないように心掛けている。それが現在の私の地位をつくってきたのではないかと思う」と加えている。
連携の速い上下のコンビネーション、隙のないディフェンス、冷静に流れを読む頭脳、世界戦だけで15度という高い経験値、終盤に入っても衰えないスタミナ……理想を具現化したような万能型のボクサーだが、ゴンサレス自身は「基礎の部分こそ大事」と説いている。「強くなるためには毎朝4時に起きて走ること。毎日、ジムで真面目にトレーニングすること。節制すること。これらができない人は大成しない」と断言している。そして「私は毎日、ジムのトレーニングでメンタル(精神)の強さと戦いに向けたコンディションをつくってきた。良好なコンディションがないことにはリング上での戦いはできないからね。ジムワークをしっかりやれば試合でも自分の組み立てをつくることができ、結果もついてくる。逆に怠けていると試合のときに疲弊して守勢にまわることになってしまうんだ」――無類の強さの秘訣は極めてシンプルなところにあるのかもしれない。

「三浦のサポートをしたい」
今回の来日では連日、ゴンサレスは三浦の練習時間に合わせてジムに姿を現した。昨年11月、三浦が米国ラスベガスでフランシスコ・バルガス(メキシコ)とダウン応酬の激闘を展開した試合をリングサイドで観戦。国籍や階級は異なるものの同じ帝拳の盟友の惜敗(9回TKO負け)を機に、ゴンサレスは「彼(三浦)のサポートをしたい」と思ったのだという。
ジムワークではリングに細いゴムのロープを張り、それを三浦が上体を沈めて潜るなどして体を温め、そのあとはノンストップのミット打ちに突入。ほとんど休憩や給水を挟まずに1時間ほど続けた。
ゴンサレスが再三ジェスチャーでアドバイスしていたのが下半身、特に足の位置どりだった。ゴンサレスは「三浦はパンチがあってコンビネーションも的確。そのうえ打たれ強く、ボクサーに必要なものをほとんど持っている」と高く評価。そのうえで「腰の動き、上体の動きを増やし、パンチを避けることが意識を向上させること」と課題も挙げた。練習後、普段と異なる筋肉をつかったためか三浦は「足がパンパン。すごく勉強になる」と言いながら頬を緩めた。年内にもバルガスとの再戦が噂されている三浦にとって、ゴンサレスのアドバイスは大きなプラスになりそうだ。

「井上との試合は価値あるもの」
八重樫からWBC世界フライ級王座を奪ったゴンサレスは、以後の2年間で元東洋太平洋王者のロッキー・フエンテス(フィリピン)、元世界王者のエドガル・ソーサ(メキシコ)とブライアン・ビロリア(フィリピン/アメリカ)、五輪出場の経験を持つマクウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)をまったく寄せつけず4度の防衛を果たしている。
世界的にも大きな注目を集めているゴンサレスには、近未来の魅力的な対戦候補が4人いる。同じフライ級のWBA王者である井岡一翔(井岡)、WBAスーパー王者でWBO王座も保持しているファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)、1階級上のスーパー・フライ級WBC王者のカルロス・クアドラス(メキシコ/帝拳)、そしてWBO王者の井上尚弥(大橋)だ。
ゴンサレスは「関係者たちが話し合ってカードが決まれば私は戦うだけ」と、彼らの名前を聞いても素っ気ない様子だったが、井上に対しては他の3人とは異なる感情をみてとることができた。「人間性などは知らないけれど、彼(井上)は優れたボクサーだと思う。同じ選手として彼をリスペクトしているし、試合が組まれれば価値のあるものだと思う。いい試合になるだろうね」と、まずは無難な答えを用意。しかし、「自信は?」と問われると生来の負けん気が頭をもたげた。「彼は私のようなライバルと一度も対峙したことがないよね。彼がOKならば115ポンド(約52.1キロ=スーパー・フライ級)で戦いたい」と話した。
デビューからの連勝をどこまで伸ばすのか。4階級制覇、5階級制覇を成し遂げることはできるのか。そして井上との対決は? 最強の男、ローマン・ゴンサレスから目が離せない。


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