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因縁のラバーマッチ ともに完全決着を狙う
4/10 マニー・パッキャオ vs ティモシー・ブラッドリー 2016.04.08

アメリカ進出を果たしてから15年、世界のボクシング界を牽引してきた6階級制覇のスーパースター、マニー・パッキャオ(37=フィリピン)のラスト・ファイトが4月9日(日本時間10日)、アメリカのネバダ州ラスベガス、MGMグランドガーデン・アリーナで行われる。過去1勝1敗と星を分けている宿敵、前WBO世界ウェルター級王者、ティモシー・ブラッドリー(32=アメリカ)との決着戦。ふたりとも完全決着を狙っており、前の2戦同様、今回も序盤から白熱した攻防がみられそうだ。

目の前に立ち塞がる名だたる強豪を次から次に打ち砕いて世界的なスーパースターの座に上り詰めたパッキャオだが、12年6月9日、思いがけない急停止を強いられた。その相手がブラッドリーだった。両者はパッキャオの持つWBO世界ウェルター級王座をかけ、ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで拳を交えた。中盤まではサウスポーのパッキャオの完勝ペースだったが、終盤に入って失速。これに乗じてブラッドリーが追い上げるという展開だった。王者が逃げ切ったかと思われたが、判定はジャッジ三者とも115対113のスコアで2対1に割れ、ブラッドリーが勝者コールを受けた。「私が勝っていたことは試合を見た世界中の人が知っている」とパッキャオは悔しさを飲み込んだが、ベルトはブラッドリーの腰に巻かれた。

再戦は14年4月12日、初戦と同じ会場で行われた。挑戦者の立場に変わったパッキャオは2回に得意の左をヒットしてリードしたが、4回には逆に相手の右を浴びてふらついた。しかし、序盤で右足を痛めたブラッドリーに追い足がなかったことが幸いし、パッキャオは中盤以降にポイントを積み重ねて判定勝ちを収めた。採点は118対110、116対112(二者)と明白な差がついていた。

1勝1敗のあとを受けて行われる今回の決着戦、オッズは2対1でパッキャオ有利と出ている。しかし、37歳の6階級制覇王者にはいくつかの不安要素がある。昨年5月のフロイド・メイウェザー(アメリカ)戦を前に右肩を痛めたパッキャオは、試合後に手術に踏み切った。陣営は完治したというが、11ヵ月のブランクがどう響くか。メイウェザーとのスーパーファイトで判定負けを喫したあとの再起戦である点も気になるところだ。また、5月にフィリピンの上院議員選挙に出馬することもあり、試合に対する集中力も気になるところといえる。手術を経て現れるのは、さらなる進化なのか、それとも衰えなのか――。

一方のブラッドリーは昨年6月にWBO王座を取り戻し、初防衛戦では元世界王者のブランドン・リオス(アメリカ)に9回TKO勝ちを収めている。このリオスはパッキャオの強打に耐え抜いたタフガイだけに、その難敵を倒したことでブラッドリーの自信が深まっていることは間違いない。WBOからは1位との防衛戦を義務づけられていたが、パッキャオ戦を優先するために王座を返上、ライバルとの決着戦に集中している。

手の内を知り尽くした好戦派同士のカードだけに、今回も序盤から激しいペース争いが展開されそうだ。初戦、再戦と同様、パッキャオの踏み込みと左ストレート、ブラッドリーの回転の速い連打が勝負のカギといえる。その一方、前の2試合とは異なる展開になる可能性もある。リオス戦を前にブラッドリーは前トレーナーと訣別、新たにテディ・アトラス氏に師事している。10人以上の世界王者を指導したアトラスが過去の2戦と戦法そのものを変えてくることが考えられるのだ。リオス戦で奏功したボディ攻撃を多用してくる可能性もある。パッキャオにも15年前からコンビを組んでいる名匠フレディ・ローチ・トレーナーがついている。こちらも左ストレートで脅かしておいて右を効果的につかう策も考えられる。両雄の戦いぶりはもちろんのこと、両陣営の策とコーナーのアドバイスにも注目したい。


Written by ボクシングライター原功

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