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風雲急のヘビー級戦線
9.26 WBC王者ワイルダーが凱旋V2戦 2015.08.28

今年1月、アメリカに約8年ぶりに世界ヘビー級王座を取り戻したWBC同級王者、デオンテイ・ワイルダー(29)の2度目の防衛戦が9月26日、出身地でもあるアラバマ州のバーミンガムで行われる。挑戦者に選ばれたのはWBC12位のヨハン・デュオパ(34=フランス)。この試合をクリアした場合、ワイルダーには元WBA王者で現WBC1位のアレクサンデル・ポベトキン(35=ロシア)との指名防衛戦が待っている。

ワイルダーは今年1月、デビューから32連続KO勝ちの余勢を駆ってバーメイン・スティバーン(36=カナダ)に挑戦。それまで4ラウンド以上を戦ったことがなかったワイルダーだが、12ラウンドをフルに戦い切り判定勝ち、アメリカに約8年ぶりに最重量級のベルトをもたらした。201センチの長身を生かした速い左ジャブと破壊力抜群の右ストレートに加え、戦術面でも確かなものをみせた試合だった。

年間4度の防衛戦を希望していたワイルダーだが、戴冠試合で右拳を痛めたため次戦は6月にずれ込んだ。生まれ故郷のアラバマ州タスカルーサから車で1時間ほどのバーミンガムで行われたエリック・モリナ(33=アメリカ)との初防衛戦は、4度のダウンを奪ったすえ9回KO勝ち。2試合とも勝負は長引いたが、ワイルダーはスタミナや耐久力にも大きな問題がないことを証明したといっていいだろう。

そんなワイルダーに挑むデュオパは身長は王者よりも6センチ低い195センチだが、体重は逆に4〜5キロ重い108キロ前後と、こちらも立派な体格の持ち主だ。04年にプロデビューし、11年に南米王座、13年には欧州王座を獲得している。また、12年には来日して東京・後楽園ホールで竹原虎辰(緑)と対戦、6回TKO勝ちを収めている。自国フランスのみならずスイス、ルクセンブルグ、アルジェリア、モロッコ、日本、パナマ、ドイツ、ロシアと世界中のリングに上がっており、異国での試合には慣れているといえそうだ。右のボクサーファイター型で、竹原戦では左ジャブからの右ストレートに加え右アッパーも繰り出すなど幅広い攻撃を見せていた。

戦績も34戦32勝(20KO)2敗と立派だが、同じ試合数でもワイルダーの34戦全勝(33KO)と比較すると見劣りしてしまう点は否めない。

前戦に続く凱旋防衛戦となるワイルダーは「デュオパはKO負けがないタフガイだが、それも私と対戦する前までのこと」と、事実上のKO宣言をしている。これに対しデュオパも「キャリア最大の試合になる。フランスに王座を持ち帰るために策を練ってリングに上がる」と意気込んでいる。

このあとヘビー級の注目試合としては10月24日にWBA、IBF、WBO3団体統一王者のウラディミール・クリチコ(39=ウクライナ)対WBO1位のタイソン・フューリー(27=イギリス)戦がドイツで組まれており、さらに11月4日にはポベトキンが前哨戦を予定している。風雲急を告げるヘビー級トップ戦線、2015秋の陣に注目したい。


Written by ボクシングライター原功

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