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クリチコのV19戦決定2015.07.31

WBA、IBF、WBO3団体統一世界ヘビー級王者、ウラディミール・クリチコ(39=ウクライナ/ドイツ)の19度目の防衛戦が決定した。10月24日、ドイツのデュッセルドルフでWBA2位、IBF4位、WBO1位のタイソン・フューリー(26=イギリス)を迎え撃つ。24戦全勝(18KO)の挑戦者は身長206センチ、体重118キロと体格でクリチコを上回っており、最重量級らしい迫力ある戦いが期待できそうだ。

クリチコは2000年から03年までWBO王座を5連続KO防衛した実績も持っており、06年から現在までの第二次政権と合わせて世界戦だけでも27戦25勝(19KO)2敗という数字を残している。以前はスタミナ配分や耐久力に課題を抱えていたが、経験値の上がったこの10年間(19戦)ではダウンを喫したことがなく、窮地らしい場面も皆無という安定感を誇っている。それでいて198センチの長身と206センチのリーチを生かした正確な左ジャブと、112キロの体重をかけた「スティール・ハンマー」と称される右ストレートは健在なのだから、相手はたまったものではない。「ひょっとしたら」という期待を集めたデビッド・ヘイ(イギリス=11年7月に対戦)、アレクサンデル・ポベトキン(ロシア=13年10月に対戦)、クブラト・プーレフ(ブルガリア=14年11月に対戦)らも、まったく歯が立たなかったほどだ。

第二次政権では06年に獲得したIBF王座だけでなくWBO王座とWBA王座もコレクションに加えており、防衛回数は18度まで伸ばしている。これは130年のヘビー級史上、ジョー・ルイス(アメリカ)の連続25度防衛に次ぐ2位の記録でもある(※)。

そんな絶対王者に挑むフューリーは、元プロボクサーだった父親から「タイソン」と命名されたボクシング一家の期待の星で、アマチュアを経て08年にプロデビュー。イギリスの国内王座、英連邦王座、WBOインターナショナル王座などを獲得し、着実に実績を伸ばしてきた。スピードに物足りなさはあるが、強打だけでなく臨機応変に距離をとったり構えを右から左にスイッチする器用さも身に着けており、高い総合力を備えているといえる。加えて身長206センチ、リーチ216センチ、体重118キロ前後という恵まれた体格のアドバテージがある。体重無制限のヘビー級にあっても特大サイズで、クリチコよりも身長で8センチ、リーチで10センチ、体重でも6キロ上回っている。クリチコは「過去に自分よりも背が高く、構えを変える無敗のサウスポーと戦ったことがあるが、問題はなかった」と気にした様子はない。

いまのところオッズは4対1でクリチコ有利と出ている。これは最近では4年前のヘイ戦の2対1に次ぐ接近した数字で、ポベトキン戦の13対2、プーレフ戦の5対1よりも差が小さい。フューリーへの期待が反映された数字といえる。

ヘビー級は34戦全勝(33KO)のWBC王者、デオンテイ・ワイルダー(29=アメリカ)の活躍もあり活気を取り戻しつつある。そんななかでクリチコが第一人者としてのプライドを示すのか、それともフューリーが番狂わせを起こして新たなリーダーになるのか。10月24日が待ち遠しい。

※70年代〜80年代にラリー・ホームズ(アメリカ)が記録したWBC王座16度防衛+IBF王座3度防衛を「連続19度防衛」とカウントする識者もいる


Written by ボクシングライター原功

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