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驚異の男・マルチネスが引退2015.07.17

「マラビジャ(驚異の男)」のニックネームで知られたS・ウェルター級とミドル級の元世界王者、セルヒオ・マルチネス(40=アルゼンチン)が、現役を退いた。

マルチネスは6月11日から14日まで米国ニューヨーク州カナストータで開催された国際ボクシング名誉殿堂の式典に参加。13日夜の晩餐会の席で、20年に及んだボクシング生活と訣別することを公にした。マイクを握ったマルチネスは、ボクシングをする端緒となった親戚や両親、トレーナー、マネージャー、プロモーター、さらにWBC元会長らの名前を出して感謝の意を表し、「ボクシングそのものと世界の多くのファンに感謝する」とコメントした。

運動神経に恵まれたマルチネスは十代のときにはサッカーや自転車競技に興じたが、20歳でボクシングに転向した。わずか2年で世界選手権に出場するなどアマチュアで41戦39勝2敗の戦績を残し、97年に22歳でプロデビュー。20代後半には自国を離れてスペインやイギリスに拠点を移したが、大きなチャンスには恵まれなかった。

その後、マルチネスはアメリカの新興プロモーターと契約を交わし、主戦場をアメリカに移した。これが功を奏し33歳のときに初めて世界戦のリングに上がる。デビューから45戦目でWBC暫定世界S・ウェルター級王座を獲得したマルチネスは、35歳でミドル級のWBC&WBO王座も獲得し、2階級制覇を成し遂げた。この10年〜12年ごろが全盛期で、ボクサーの総合偏差値ともいうべき「パウンド・フォー・パウンド」(体重が同一と仮定した場合のランキング)の上位常連だった。サウスポーから繰り出す右ジャブや左ストレートはスピードと破壊力があり、たびたび衝撃的なKOシーンを生み出したものだ。その一方、体が大きくて強すぎるがゆえにフロイド・メイウェザー(アメリカ)やマニー・パッキャオ(フィリピン)らスーパースターたちから対戦を見送られるケースが目立ち、実力に見合った報酬と評価を得られないという不運な面もあった。

12年9月のフリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)との試合で大差の判定勝ちを収めたものの、最終回にダウンを喫した際に膝を痛め、手術とリハビリのためブランクをつくることになった。また、以後の試合では拳も痛め、晩年は完全な体調で試合に臨むことが難しくなっていた。ラストファイトとなった昨年6月のミゲール・コット(プエルトリコ)戦では足の踏ん張りがきかず、計4度のダウンを喫したほどだった。その後も体調の回復に努めたが完全なコンディションをつくることは叶わず、グローブを置く決意を固めた。

17年のプロ通算戦績は56戦51勝(28KO)3敗2分。温厚で誠実な人柄としても知られている。


Written by ボクシングライター原功

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