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7年ぶりの米国人ヘビー級世界王者・ワイルダーの初防衛戦決定2015.05.29

今年1月、アメリカに7年ぶりに最重量級のベルトをもたらしたデオンテイ・ワイルダー(29)が6月13日(日本時間14日)、アメリカはアラバマ州バーミンガムで同級9位のエリック・モリナ(33=アメリカ)を相手にWBC世界ヘビー級王座の初防衛戦に臨むことが決まった。33戦全勝(32KO)という驚異的なレコードを持つワイルダーの伝説は、戴冠を機会に第2章に入る。

高校までバスケットボールやフットボールに興じていたワイルダーは、難病を抱えて誕生した娘の治療費を稼ぐために19歳でボクシングを始めた。3年後、わずか21戦のキャリアで08年北京五輪ヘビー級に出場。アメリカ勢で唯一のメダルとなる銅メダルを獲得して周囲を驚かせた。
プロ転向は08年11月のこと。身長201センチ、約90キロという細身ということもあって慎重に相手を選びながらKO勝ちを重ねていった。そのうちに筋肉量が増えたこともあり、最近は体重が100キロを超えるまでになった。プロデビューからの連続KO勝ちも史上5位の「32」まで伸びた。
そんなワイルダーは今年1月、バーメイン・スティバーン(カナダ)に12回判定勝ちを収めてWBC王座を獲得した。連続KOは途絶えたが、逆に12ラウンドをフルに戦い切るスタミナとスキルがあることを証明する結果となった。この試合でワイルダーは王座と引き換えに右拳を痛めたため3月まで療養に務め、4月から本格的にトレーニングに入っているという。
そんな怪物の初防衛戦の相手に選ばれたモリナは、25戦23勝(17KO)2敗の戦績を誇る33歳だ。WBCの中南米王座やNABF北米王座などを獲得した実績を持っており、左で距離を測ってから思い切り叩きつける右は要注意といえる。3年前に世界ランカーのクリス・アレオーラ(アメリカ)に初回KO負けを喫するなど耐久力に課題はあるが、その後は5連勝(3KO)と調子を取り戻している。
試合はワイルダーの生まれ故郷アラバマ州タスカルーサに近いバーミンガムで行われる予定で、王者にとっては凱旋防衛戦となる。ワイルダー陣営はモリナ戦のあと9月と12月にも試合を計画しており、初防衛戦はケガもなく無難にクリアしておきたいところ。このまま勝ち進んで知名度と評価を上げれば、遠からずWBA、IBF、WBO3団体の王座を持つウラディミール・クリチコ(39=ウクライナ)との統一戦プランが浮上するはずだ。そうなれば1000万ドル(約12億円)の報酬も現実のものになるだろう。
モリナ戦は正真正銘の王者になるための第一歩といえる。「ブロンズ・ボマー(銅色の爆撃機)」ワイルダーの第2章に注目したい。


Written by ボクシングライター原功

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