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アルバレス、ゴロフキンの次戦が決定2015.03.31

マニー・パッキャオ(36=フィリピン)対フロイド・メイウェザー(38=アメリカ)のドリームマッチは5月2日(日本時間3日)、アメリカのネバダ州ラスベガスで開催されるが、5月は翌週と翌々週にも注目度の高いカードがアメリカで行われる。9日(日本時間10日)に前WBA&WBC世界S・ウェルター級王者、サウル・アルバレス(24=メキシコ)がテキサス州ヒューストンのミニッツ・メイド・パークでジェームス・カークランド(31=アメリカ)と対戦。16日(日本時間17日)には13連続KO防衛中のミドル級WBAスーパー王者、WBC暫定王者のゲンナディ・ゴロフキン(32=カザフスタン/アメリカ)が登場。カリフォルニア州イングルウッドのフォーラムでウィリー・モンロー・ジュニア(28=アメリカ)の挑戦を受けるのだ。この5月、ボクシングは空前の盛り上がりをみせることになりそうだ。

アルバレスは現在は無冠だが、その実力とスター性は誰もが認めている。24歳にしてプロキャリアは9年を超えており、8度の世界戦を含めた戦績は46戦44勝(31KO)1敗1分というみごとなもの。黒星は13年9月、メイウェザーに判定で敗れた1度だけだ。その試合では約12億円の報酬を得ている。髪の毛が赤いことから親しみを込めて「カネロ(シナモン)」と呼ばれ、メキシコでは絶大な人気を誇る。メイウェザー戦後は元世界王者を相手に2連勝を収めており、人気だけでなく底力があるところを証明している。

そんなアルバレスに挑むサウスポーのカークランドも強打には定評がある。33戦32勝(28KO)1敗と、KO率(約85%)ではアルバレス(約67%)を上回っている。唯一の敗北は4年前、元WBA世界S・ウェルター級暫定王者の石田順裕(グリーンツダ)に喫したものだが、その後は5連勝(4KO)と復調している。気が強いことでも知られる両者だけに、序盤からスリルに富んだ打撃戦になることは間違いない。KO決着が約束されたカードといえる。

その1週間後にはミドル級の絶対王者、ゴロフキンが14度目の防衛戦に臨む。過去13度の防衛戦をすべて規定ラウンド内で終わらせているゴロフキンは、次の試合もジャッジの手を煩わせることなく片づければ14連続KO防衛となり、史上2位のダリウス・ミハエルゾウスキー(ポーランド)に並ぶことになる。70年代から80年代にかけてS・バンタム級のウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)が記録した世界王座17連続KO防衛の世界記録も視野に入ってくる。

相手のモンローは20戦19勝(6KO)1敗のサウスポーだが、32戦全勝(29KO)のゴロフキンと比較すると数字の面でも迫力不足の印象は否めない。モンローは「スピード対パワー、技巧対攻撃力、闘牛士対雄牛」と組み合わせの妙を唱えて自信を口にしているが、その声に耳を傾けるファンや関係者は皆無といえる。いつものようにゴロフキンが圧力をかけながら上下に強打を打ち分け、中盤あたりで仕留める可能性が高そうだ。

前座には3階級制覇の実績を持つWBC世界フライ級王者のローマン・ゴンサレス(27=ニカラグア/帝拳)の出場が決定している。 元WBC世界L・フライ級王者のエドガル・ソーサ(35=メキシコ)を相手に2度目の防衛戦に臨むゴンサレスは、「簡単な戦いとは思っていないが、KO勝ちが使命」と話している。42戦全勝(36KO)という驚異的なレコードを誇るゴンサレスの強打が炸裂しそうだ。

2日のパッキャオ対メイウェザー、9日のアルバレス対カークランド、16日のゴロフキン対モンロー、ゴンサレス対ソーサ――5月はファン垂涎の「ボクシング月間」といえる。


Written by ボクシングライター原功

サウル・アルバレス

サウル・アルバレス

©NAOKI FUKUDA

パッキャオ、メイウェザー

ゲンナディ・ゲンナビッチ・ゴロフキン

©NAOKI FUKUDA

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