映画

裁かれるは善人のみ

神なき世界で繰り広げられる善と悪の熾烈な戦いをロシアの鬼才Ａ・ズビャギンツェフ監督が鮮烈に描き、第６７回カンヌ国際映画祭脚本賞ほか、数々の映画賞に輝いた衝撃作。

デビュー作の「父、帰る」が第60回ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞に輝いたのをはじめ、新作を発表するたびに数々の賞レースをにぎわせて国際的に高い評価を得るロシアの鬼才、ズビャギンツェフ監督。長編監督第4作となる本作では、アメリカで実際に起きたとある事件に想を得た彼が、そこに旧約聖書の故事などを重ね合わせながら、強大な権力に翻弄され、悲運の道をたどる人々の姿を神話的スケールで描いて観る者を圧倒。第67回カンヌ国際映画祭脚本賞、第72回ゴールデングローブ賞外国語映画賞などに輝いた。