映画

愛の嵐

戦後十数年を経てくしくも再会した、元ナチス親衛隊の将校とユダヤ人収容所の元被収容者の女性。２人が繰り広げる禁断のエロスを鮮烈に描いて大反響を巻き起こした衝撃作。

第2次世界大戦中、ユダヤ人強制収容所で、さるナチス高官の性的愛玩物となってかろうじて死を免れたひとりの少女。それから十数年後、運命の再会を果たした2人が、再び倒錯的な愛欲にのめりこんでいくさまを、イタリアの女性監督L・カヴァーニが退廃的なエロティシズム全開で鮮烈に描写。とりわけ、ナチスの将校たちの前で半裸になって歌い踊るヒロイン、C・ランプリングの姿はインパクト充分。タブーをものともせぬその反社会的な内容と強烈な性描写で、映画は一躍物議を醸し、国際的な人気ヒット作となった。